僕の周りに台湾好きな日本人は結構いるが、本当にそうなのか。
 彼らは台湾が大好きと言うが、本当に「台湾」が好きなのか。
 本当の「台湾」とは何か、本当に知っているのか。
 少なくとも今まで、そういう日本人の方に会ったことはない。

 さて、台湾と中華民国の区別ははっきりと知っているのか?
 以下に、この区別を述べよう。

 中華民国とは、国民党による中国で成立された政権である。1949年に国民党は共産党に負けて台湾に逃げた。台湾での政権を固めるため、国民でない人民を虐殺手段で支配した。今でも自分たちが本当の中国であると主張している。
 台湾とは、日本の南にある島である。ここの住民は主に三種類ある。一つ目は元々この地で生活していた「原住民」、二つ目は日本統治時代以前ここに来た「閩南人」と「客家人」、三つ目は中華民国である国民党と一緒にここに来た「中国人」。(僕は原住民と閩南人のハーフ、多分……)

 今の台湾を支配している政権である中華民国は、台湾人自身の手で作った国ではなく、中国の政権だ。台湾人である僕は自分の国を作りたい。
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 以下の問題を聞かれる可能性があると思うから、先に答える。
Q:別に現状を保っても悪くないじゃないか?
A:白色テロ(White Terror)という言葉がある。
 「228事件」で、何千万人もの台湾人は国民党に虐殺された。その国民党に作られた中華民国を自分の国だと認めることはできない。
 他に、国民党の「国語運動」のおかげで、今の若者の原住民は原住民語が話せない、客家人は客家語が話せない、閩南人は台湾語(変形した閩南語)が話せない。こういう人民を殺し、文化を壊す政権、どうしても認められない。

Q:それはただ歴史的な恨みじゃないか?
A:移行期正義(Transitional Justice)という言葉がある。
 “それは、紛争(戦争・内戦を含む) 期あるいは紛争後の社会における法の支配において、過去の大規模な人権侵害とその結果に対して折り合いをつける社会の試みの過程と仕組みの総体のことをい う。より簡潔に言えば、紛争が終結した後に、かつての政治指導者や軍事組織の指導者や実行者の審理と処罰について、おこなわれる正義の実践のことである。” ― 池田光穂
 国民党がその罪を償う日が来るまで、これを歴史的な恨みとは言えない。

Q:じゃあ、建国したら、台湾は良くなれるのか?
A:血にまみれた腐敗した政権を打倒するのは当たり前だ。
 それに、自分を真の中国と名乗り、共産党と争うから、中国人に散々にやられる。台湾を良くするには、まず、中国(China)との繋がりを一刀両断しないといけない。その時に、国際的に一つの国だと認められる可能性は今より断然に高くなるのだ。

 タイトル通りに、大学入試で国語の作文を英語で書いた受験生が現れてきた。僕は彼のやったことに対し述べる。

 中華民国の公用語は間違いなく繁体字の中国語だ。これは台湾人ではない中国人でも知っていることだ。
 だから、中華民国の「国語」の試験を受けるなら、問題用紙に明確に「中国語で書きなさい」と書いてなくても、中国語で答えるのは当たり前ではないだろうか。
 もし、ある人が「台湾には日本統治時代があったから、私の国語の試験で日本語しか使わない。」と言ったとしても、認められないのではないだろうか。
 そして、彼のように、こういう細かいルールの抜け穴を通し、自分の賢さを誇っている奴は取るに足らないのだ。
 法律とは、道徳の最後の手段だ。何もかも法律さえ違反しなければ、別に自分には悪くないと思う人は犯罪者の素質のある人間と言っても良いと僕は思う。

参考資料
http://www.cna.com.tw/news/firstnews/201702040100-1.aspx
 
Tsubameさん、
ありがとうございました。
 与える方と受ける方とのどちらかを選ぶなら、僕は迷わずに与える方を選ぶ。
 それは、人からものことを受けるのは無能な証というわけではないが、人にものことを与えるのは有能の証なのだ。
 例えば、寄付する人と寄付される人、献血する人と献血される人、教える人と教わる人など、彼らの関係を見れば、与える方のほうが有能ではないだろうか。
 ただし、与える方は絶対に受ける方より優れているわけではない。
 何故なら、金持ちでもケチな人もいれば、たとえ生活が苦しくても自分より不幸な人に自分の全てを捧げる人もいる。
 確かに、後者は身分も知られないただの一般人だ。
 しかし、僕はこういう自分のことを構わず、ひたすら人のために頑張っている人の姿に憧れている。社会は確実に彼らに支えられている。彼らがいるからこそ、世界が美しい姿を保つことができる。彼らのことはまさに正義の味方といっても過言ではない。
 だから、無能の僕でも、自分より弱い人に出来るだけ自分の全てを与え続ける。いつか、正義の味方になる。
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Taraさん、人心地さん、
ありがとうございます。