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聖母マリアに対する信心

2019-04-23 01:54:40 | 聖カジミロ
『リトアニアの英雄 聖カジミロ』アロイジオ・デルコル神父著

◆8、聖母マリアに対する信心

 聖カジミロは、よく好んで苦しむ救い主の黙想をしていたが、その黙想のなかで、主のおん母、悲しみのマリアが、そばに立って剣につらぬかれる心でおん子をあおいでいた。こうした聖母マリアをどうしてイエズスから切り離し得ようか!聖カジミロは、若い頃から、あちこちの聖堂を訪れていたが、かならず聖母の祭壇の前にひざまずいて、長い時間を祈りにささげていた。

 そのうえ、かれは、毎日マリアにむかって、すばらしい賛美歌をうたいつづけた。この賛美歌は、「わたしの魂よ、日ごとにマリアをたたえよ」という句ではじまるもので、あとで、帰天の120年後にかれの墓が開かれたとき、頭の近くにこの賛美歌を書いた巻物が発見されたといわれている。

 はじめ、この賛美歌は、「聖カジミロの賛美歌」とよばれていたことから、かれ自身の作詩と思われていたが、ほんとうは、かれには詩をつくった糧叢はなかったのである。

 研究の結果、この詩は、12世紀のベルナルド・モルレイ修士の作だとわかった。
 もとのラテン語の詩は、600節からなりたち、各1節は2句からなるので、合計1200句の長い詩である。聖カジミロは、そのなかから、63節(合計126句)を抜粋して書きうつしたのである。聖カジミロが選んだ節は、2部に分けることができる。

 第1部では、マリアの無原罪のおんやどりと、救いのみわざへの協力をたたえている。第2部では、一つの祈りのようになっている。

 (聖母は聖カジミロに栄冠をさずける。ピエトロ・ノヴェーリ作。16世紀。イタリアのパレルモ市国立博物館。)


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