子供がスポ少に入っていると、必ずと言ってついて回るのが試合時の送迎。
今回は、スポ少で車出しのお手伝いができずに悩んでいる方へ送る3つのポイントをご紹介します。

スポ少で車出しができない問題

子供がスポ少でサッカーや野球をやっていまると試合の時に親が車出しをする機会が多いですよね。

私も息子がスポ少でサッカーを始めた時には、毎週のように試合があり、その度に親が車を出さなくてはいけない状況に驚きを隠せませんでした。今はそれが当たり前というか、通常業務の中の1つとなっているのですが、当時は息子にサッカーを辞めさせようかと思うほど思い悩んだのを覚えています。

協力したい気持ちはあっても、仕事や様々な事情、車がない等で車出しができないこともあります。

チームメイトの親に影で色々と言われているのではないか?車出しをしない(試合に来ない)ことで子供が嫌な想いはしてないか?

な、心配事もあるかと思います。

車出しができなくて心苦しいときにどうするかは、そのチームの方針によっても変わってきます。方針別にポイントを解説していきます。

車出しにルールを設けている場合

チームによっては車出しにルールを設けている場合もあります。

具体例としては、車に乗せてもらいう場合にはいくらかお金を払うことをルール化していたり。金額はチームによって違っていて、市内の移動で200円、市外300円など距離によって金額を変えているチームや、一律500円として統一しているチームなど様々です。

他にも試合後は車に乗せてもらう前に着替えることを徹底していたり、車出しをしてくれている方への配慮をルール化していることもあります。

ルール化してあるチームの方が、車出しによるトラブルは少ない傾向にあるようです。多少なりともお金を払ってもらっているので車を出した方もガソリン代の足しにすることができます。そうは言っても、ガソリン代や駐車料金の方が高くつくケースの方が多いのが現状です。

車出しルールがない場合

中にはチームで車出しのルールがないチームもあります。特に、現地集合を基本としていて、都合の悪い人だけ個人的に乗合をしている場合には注意が必要です

この方法で毎回同じ人が車出しをしているケースだと、最初は善意で車出しをしてくれているはずなのに、そのうち車出しをしている人の心の中に「なんでいつもウチだけなの!?」という気持ちも芽生えてしまいます。時間を作って車だし対応をしているわけですし、親切心で引き受けたとしても人間ですからね、仕方がありません…。

個人間でもルールを作ったり、車出しをお願いしたらお礼をするなど、グループの中で一度ちゃんと話した方がいいと思います。中には「お礼とか面倒だし、ついでだから別にいいよ!」という人もいますが、「お礼もないなんて…」と心の中で思っている人もいます。

これからも気持ちよくチームを応援して行くためにも、しこりは残さないように対応しておきたいものですね。

⑴車出しをしている人の悲痛な叫びも理解しておきたい

実際にスポ少で車出しをすると、色々と不具合もあります。車出しをしてくれる人から聞かれる車出しのデメリットはこちらです。

車のシートやマットが汚れる

子供たちを乗せると、車のシートやマットは想像以上に汚れます。うちはサッカーですが、帰って来るとマットは泥だらけですし、シートにも芝が付いていたり、帰りの車での中で食べたおにぎりのラップが落ちていたり…。特に車を大事に使用している訳ではないですが、この汚れ様には引きます。

毎週末が車出しで消える

車の台数制限などがある試合だと、大人数が乗れる車を持っている人が車出しをする機会が増えます。「車出しをすること自体はいいんだけ、朝早いし毎週となるとキツイ」と感じている人も多いようです。

ガソリン代で赤字になるケースが多い

車代を払っている場合でも、スポ少の場合にはガソリン代を考えると赤字になるケースが多いようです。細かく色々と言う人は少ないと思いますが、地味に効いて来るのがガソリン代なので、車代をもらっても儲かる訳ではないということは理解しておきたいですね。

行き帰りの車の中が騒がしい

子供たちを車に乗せていると、「その元気どこから出てくる?そんな元気ならさっきの試合で出し切ってこい!」とツッコミを入れたくなる程大盛り上がりの時もあります。

こちらも朝早くからお弁当を用意した後に、車を出して応援して、また車を運転しているので、帰りの車の運転は疲れ果てています。帰りの車の中での大騒ぎは勘弁して欲しいと思う時もある…というお疲れアラフォーからのお願いでした。苦笑(楽しそうな姿を見ているのは、微笑ましくていいんだけどね…偏頭痛もちには辛いのよ。)

事故が起きた時が心配

事故が起きた時が怖いから車出しはなるべく避けたいという保護者も多いです。私自身も車の運転は好きなので応援に行くのは苦になりませんが、チームメイトを乗せるのは緊張します。

安全運転を心がけ、もちろん自動車保険は入っていますが、それでもやっぱり怖いです。

もし事故にあったとしても、車出しの方を責めるようなことはあって欲しくないなぁと思います。本当は、車出しの事故時にチームの保険が使えるのかも、事前にしっかりと確認しておくべきなんだろうなぁと思います。

⑵車出しができないのは仕方がない!でも感謝は伝える

車出しができない事情があるのは、仕方がないことです。ただ、その事情が正当なもので他の方が車を出してくれるのが当たり前だと思ってしまうのは危険です。

よく「チームに入る時に、コーチか、車出しはできなくても大丈夫だと聞いたから入団させた」という声も聞かれますが、毎回車出しをしている人からすればそんな事情は知りませんし、「毎回じゃなくても、たまには車出し調整してよ〜」という気持ちがあっても不思議ではありません。

それくらい、車出しはどの親にとっても負担に感じるものなんですね。例え子供の応援に行くのが好きで毎回試合を観に行っていたとしても、他所様の大切なお子さんの命を預かって運転していくのはなるべく避けたいもの。

それでも車出しをしてくれるのは、子供たちを応援しているからです。

車出しができない時にも、車出しをしてくれる保護者に感謝の気持ちは常に持ち、お会いする機会があれば「いつもありがとうございます」と一言お礼を言うだけでも車出しをしている方からすれば気持ちがいいものです。

⑶車出しの他に手伝えることは手伝う

仕事を理由にチームのイベント全てでお手伝いを断られる方もいますが、これはNGです。仕事を休みずらいのは重々承知しています。ホント、痛い程わかっているつもります。でも、個人的には仕事を大義名分にしてはいけないと思っています。

仕事で車出しはできなくても、イベントの日くらいは休みをとってお手伝いしてみましょう

批判覚悟で少しキツイことを言うならば、子供がお世話になっているチームのために仕事を1日も休めないとすれば、スポ少に入団すること自体を少し考える必要があるのかなぁと思います。子供の可能性を狭めるつもりはなく、多くの子にスポ少で頑張ってもらいたいと思っていますが、それでも子供が何かをするには親の協力が必要になってくるのは仕方がないのかぁと思います。

毎週の車出しはできないけど、たまにあるイベントなら頑張ります!何なりとこきつかって下さい!という姿勢だけ見せるだけでも、周囲は納得して「あぁ、普段は協力してあげたいな」と思うものです。

スポ少のチームは託児所ではありません。
保護者がみんな少しずつお手伝いしながら、子供達の成長を見守ってあげたいですね。

まとめ

仕事や事情でスポ少の車出しができないのは仕方がありません。それだけでは大きなトラブルになるケースは少ないです。

もし車出しができないことでトラブルになるとしたら、それは他に車出しをしてくれる人がいることが、心のどこかで当たり前になっているからではないかと思います。

特に個人でのやり取りで車出しを決めている場合には注意が必要です。車出しルールを決めたり、車出し以外のところで他の人よりも動いたり、できることは協力していける関係づくりをしていきたいですね。