ある30歳の会社勤めの既婚女性。
子どもはまだいません。
家事は夫と分担で行い、夕飯は交代で支度をする
という決まりにしています。
夕飯当番になっていたある日のこと、早めに
仕事を切り上げてオフィスを出ようとしていたら
上司に呼び止められました。
そして、
「取引先との急な商談があり、これから食事を
しながら打ち合わせをしなければならない。
この商談は君に担当させたいので同席してもらえないか?」
と言われました。
女性はこの日の夕飯の担当になっていることが
気にはなりましたが、自分のキャリアを考えると
とても断れません。
とりあえず夫にはメールで、
「今晩は仕事で遅くなる、ゴメン」とだけ伝え、
会食に同席しました。
その女性はそこでこの商談の担当を任されたことが
異例の抜擢であることを知ります。
これまでコツコツと地道にこなしてきた仕事の
成果を上司はしっかり評価してくれていたのです。
会食を終えたあとも、上司からの信頼を得た
うれしさと仕事のやりがいを思い描いた時の興奮を
抑えきれずウキウキしながら帰宅しました。
◆さて、夫は妻をどのように迎えた?
家では夫が待っていました。
この迎え方で夫の本性がわかります。
もし、担当の夕飯を作らずに遅く帰宅した妻に対して、
「こんなに遅くまで何していたんだ!
オレは今までずっと腹を空かせて待っていたんだぞ!」
と怒りをぶつけたとしたら、その夫は明らかに利己主義的です。
なぜなら、妻の嬉しそうな表情など眼中になく、
自分の満足のことしか考えていないからです。
一方、
「そんな商談を任されるなんてすごいじゃないか!
飯のことなんてどうでもいいからとっておきのお酒でも
あけて乾杯しよう!」
と一緒に喜んでくれる夫は利他主義的と言えます。
それは、妻のウキウキした姿を見て自分も同じように
嬉しくなってしまう人です。
◆利己的な夫と付き合うための妻の工夫
利己主義の夫を持つことの最大の問題は、
家事や育児といった夫婦共通の課題に無関心で、
妻の労力にタダ乗りしてきます。
こうした夫には、あらかじめルールを決めておき、
この決めごとをいかに守らせるかということが重要になります。
利己主義的な夫は平然とルールを破ることも考えられます。
そのため、夫には「ルールを守ってね」と単なる口約束ではなく、
より「信憑性のある脅し」をかけておかなければなりません。
その基本的な考え方は、
「離婚のコストを下げておく」
ということです。
そうすれば、夫も別れ話を切り出されないよう
自分勝手な行動を慎むようになるでしょう。
◆経済的リスクをどうする?
しかし、妻にとって離婚する上での最大の
リスクは経済的自立の確保です。
結婚や出産を機に仕事を辞める女性は多いですが、
一旦辞めてしまうと復職が難しいため、
経済面を考えたときに離婚を切り出しにくいのは
否定できません。
それを知っている夫は、妻に無理難題を押し付けて
くる可能性が高くなります。
そんな時、仕事を続けていれば、離婚する際の
経済的リスクは大幅に軽減されますし、
結婚しても職場で姓を変えない、財産も夫婦共通の
ものと個別のものに分けるなどリスク回避につながります。
利己主義な夫を好きになってしまったら、
夫婦という最小単位の組織をうまく運営するために
自分自身に色々な「保険」を掛けておくなどの工夫が必要です。
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