まず救急隊員は私をストレッチャーに乗せる。ただそれだけなのに頭を上げるとめまいや頭痛に襲われた。そして救急車車内に移動し最初に全身ケガをしていないか目視し簡単な検査をしながら、質問の受け答えが始まった。検査は、体温、血圧、体表に電極を貼り心電図、目に光を当て瞳孔確認、指にパルスオキシメーターを装着して血中酸素飽和度の測定が行なわれ、質問の受け答え中に糖尿病の疑いを救急隊員が思ったのか血糖値も測定された。

 

救急隊員からの質問は、自覚症状、救急車を呼ぶまでの経緯、症状はいつから始まったのか、氏名、自宅住所、医療費の支払い能力。また医療機関によっては救急外来受付、診察後自宅へ返される場合があるが帰られるか?と聞かれたが全身に力が入らずまともに歩けない私に自宅に自力で帰る能力(ふらつきやめまい等による)や体力はなく「今の私には無理だ」と救急隊員に伝えると「警察での保護かな」と彼は呟いた。

 

この一連の質問の際中に警察官がやってきた。救急車を待ち始めて路上に倒れてから目を開けることも辛く意識的に開けようとしても僅かしか開かないので警察官の制服を確認できないが救急隊員への確認内容と私への直接する質問内容から警察官と思われた。最初に救急車を呼ぶ助けを求めたが、誰が警察に連絡したのだろう。

私の何れかの行動に事件性を感じた人がいたのだろうか?未だにそこには理解できていない。

 

一連の検査と質問と更に経済的事情を考慮した上で、救急隊員は私を受け入れてもらえる救急外来の医療機関を探し始めた。

 

1番目の医療機関は病院名も知っている自宅から徒歩10分程度のN病院であった。理由は不明だが断られたようだ。

2番目の医療機関の病院名は上手く聞き取れなかった。しかし最初の病院と違い受け入れてくれ更には症状から判断して入院が必要でかつ経済的事情を解決するために行政に掛け合ってくれるとも伝えられた。所謂生活保護の申請を病院スタッフがサポートしてくれるというのだ。医療機関はボランティアではない。経済的に自立していないと医療行為が継続できない(一部の公立医療機関は未だに行政から赤字を補填してもらっているが)。そのうえで本来医療機関の業務とは私は思えない生活保護申請を手伝うということをこの段階で言ってもらえるのは本当に嬉しかった。

 

救急隊員は最終的な医療機関へ向かう準備を整え、改めて向かう医療機関名を私に告げたが漢字でどのように示すのか想像できず行先は不明で、ただ10分くらいで到着と言われた。またストレッチャーに寝た状態なのでもちろん車外の風景は見えないので自宅からどこに向かっているのか少しばかり不安だった。

 

 

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