まだ日本語をよく知らない子供のころ、テレビでのニュースで言っていることの意味がわからないことがありました。恐らく、多くの人が経験していると思います。

 

例えば、「台風一過(いっか)」と言われると、「台風一家」と勘違いして、「すごい家族なんだな」とか思ったり、「電話が不通(ふつう)」と聞くと、「普通だったら、問題ないでしょう」と思いました。

 

つまり、日本語には同音異義語が多いと言えます。もちろん、知っていれば問題ないのですが、勘違いを誘発しやすいというのも特徴だと思います。

 

逆に、母音の種類が日本語よりも多い英語では、「こわい」と「かわいい」の区別がつきづらいそうです。「こ」と「か」の発音が曖昧なものがあるからなんでしょうね。

 

しかし、ほとんどの外国人にとって、日本語の発音は簡単らしく、聞き取りは、すぐになれるようです。発声も、いわゆる、より多くの発音に気を使わなくて良いため楽なようです。

 

つまり、会話を日本語でするのは、比較的簡単なのです。ただ、外国人が日本で暮らすにあたって、一番問題なのは、知らなければならない、文字が多いことだそうです。

 

大抵の国の言語の文字数は、英語では26文字、他でも大体30、40を超えるくらいなのに、日本語は、平仮名、片仮名に加え、漢字も知らないと、生活すらままならないところです。(もちろん、発音のパターンなど含めて89もあるベトナム語もありますが。。。)

 

もちろん、中国では、最低5000もの漢字を覚える必要があるようで、中国人すら嫌気がさすくらいだそうですが。。。

 

習得が難しい言語には、いろいろな文化的、哲学的な含みがある一方で、万人には近づきづらい所もあり、一般的にバランスをとるのは難しいのですが、言語の歴史的な特徴など、いろいろと知ることは、興味深いと思います。