『名古屋 空手物語 ~怪物志願~ 』第49話

 

《第一次有段者大量脱退 其のⅡ》


今年のお盆休暇も恒例のブックオフ廻りをして来ました。
東は豊田から西は蟹江・津島、北は高蔵寺から南は港区まで20店舗を周ります。最近ではDVDやブルーレイも対象なのデ、とても一日では無理で二日間ぐらい掛けました。
勿論、他に行きたい所も兼ねてネ(近くにアダルトショップが存在すれバ寄りまっセ 笑)。


譬えバ、豊田方面に出掛ける時は、普段行けないみよし市の『八かい』と云うラーメン屋を巡ります。日曜日は定休日デ、月曜から土曜日も11時~14時半までしか営業しておらズ、普段はなかなか行けません。
十数年前は、仕事で豊田方面に出掛ける事があり度々昼食に利用して居りましたが、今では休日でないと行けズ特に土曜日は多忙の為、なかなか出向く事が出来ません。必然的に長期休暇の平日が対象となります。
此処は自宅経営の為、チェーン店と違いなかなか同じ様な味のラーメン店が存在しません。ラーメンの種類は、ラーメン『福』と同じデ一種類のみ…ニラと胡麻の効いたつゆは何味なのダロゥか!? 不明デッス!!! 兎に角、辛くテ旨いンで近郊の方は良かったらグーグル検索して行ってみて下さい。


今回は1993年公開の映画『タイムアクセル』が久々に観たくなり、DVDの中古を探して来ました。しかし、20店舗も巡っての成果はたった1店ダケ…然も、元々のDVD税抜単価4,700円だったモノが何故か税込単価で13,000円と表示されている。
此の作品っテ、そんなにプレミアが付く程だったっケ!? 一瞬、1,300円の表示間違いかと思いましたが、購入しようと手にしたパッケージを元通り棚に戻して仕舞いましたワ(苦笑)。
『マトリックス』でも『バイオハザード』でも『X-MEN』でも100円~500円ぐらいで買えるのに何ンでやネン!!!


13,000円も出せバ、『おこれ!男だ』(『おれは男だ!』では有りません。70年代を代表する2大青春スターの石橋正次・森田健作が共演した青春ドラマ)や『刑事くん』(桜木健一主演の刑事ドラマ)、はたまた『水戸黄門』(私は東野英治郎の黄門様しか認めて居りません 笑!!!)の第○部と云ったボックス物が購入出来る値段だヨ!?
流石にDVD1枚に此の値段は払えないでしょう・・・・・・


此のSF作品(『タイムアクセル』)の概要デスが(ネタばれ注意!!)、或る企業で粒子加速器を始動させ様としていた。時間反復の恐れがあると女性研究者が始動を止め様と試みていたが、射殺されて仕舞う。結局、加速器は始動され時間の反復が始まって仕舞った。
午前12時01分に自宅のランプを修理しようと落雷に拠り感電した主人公ダケがタイムループの輪から逃れる。彼にダケ前日の記憶が残り、一日が繰り返されている事を知る。同じ会社の人事部に勤める青年主人公は、女性研究者(リサ)を暗殺から助け出そうと毎回試行錯誤を繰り返す。
其の都度、リサと親しくなり彼女しか知らない情報を蓄積して行く。遂に5回目(実際は、交通事故デ1日無駄にするから6回目)の繰り返しデ、加速器の始動を阻止し時間の反転を防ぎ大団円となるのだが、彼女に時間の反復を信じさせる遣り取りが秀逸で私の一番好みの場面デス。


「時間が反復している。地球は動きを止め子供は成長せズ死人は生き返る。休日は来ズ花も咲かない。僕は恋をした。或る美しい女性に。でも会えるのは数時間ダケ。どんなに辛いか。毎朝、他人と再会するのは。彼女に会いたい。一緒に歳を取って行きたい。其れでコソ、人生は素晴らしい」と主人公が告げると、戸惑いながらリサは尋ねる。
「其の女性は誰なの!?」
主人公は此れまで散々繰り返して来た問答に対して今回は簡素に応じた。
「スリーセブンポイントワン(37.1)、オイスタース(牡蠣)、グリーン(緑色)、ザ・カーペンターズ(兄妹デュオ歌手)、フライツーヘブン(天国まで飛べ)」
4回の人生の繰り返しデ、主人公がリサから訊き出した彼女が他人には決して漏らした事の無い彼女の秘密(好み)…リサは時間の反復を直ぐに理解し、調査の為研究員として潜入して居た司法省の役人や主人公の青年と共に粒子加速器の始動を停止させるべく動き出す。


『エイリアン4』も好きな作品である。本来、『エイリアン』は3作目に主人公リプリー役のシガニー・ウィーバーも制作に参加して『エイリアン3』デ完結した(リプリーの自害)筈だった。普通、こんな制作の仕方をされると最後が一番凡庸な作品になる筈なのだが、『エイリアン4』は最初の『エイリアン』を彷彿させる様な配員で、其れまで一番好きだった『エイリアン2』拠りも気に入って仕舞った。
明石散人の著作『ジェームス・ディーンの向こうに日本が視える』に拠ると、エイリアンとは日本企業の事デ(当時の日本企業はコロンビア映画やロックフェラーセンター等を買収しゴッホの絵画を高額デ購入していた)、当に米国全土を喰い尽くソォとする異星人であった。
此れに敢然と立ちはだかったのが、恐らく最初の女性スーパー・ヒロインのリプリー(シガニー・ウィーバー)だ。今でコソ、『バイオハザード』(ミラ・ジョボビッチ)や『トゥームレイダー』(アンジェリーナ・ジョリー)、『イーオン・フラックス』(シャーリーズ・セロン)などのスーパーウーマンは当たり前だが、其の根源(原点)はシガニー・ウィーバーのリプリーに有ったと思える。


ヒロイン(女性)に光を充てた処デ、蛇足になるがもぅ少し映画の話を続け様…古来、世界三大美女は「クレオパトラ」「楊貴妃」「小野小町」だった。
現代の世界三大美女は、ルーマニアの「ナディア・コマネチ」、フランスの「シャルロット・ゲンズブルー」、日本の「満島ひかり」である…笑(飽くまでも個人的見解デッス)。


満島ひかりは、私の昔の彼女にソックリで、コマネチ(私が器械体操をしていた高校生の頃に活躍)とシャルロット・ゲンズブルーは単なる私のロリータ趣味カモ知れない(苦笑)。


シャルロット・ゲンズブルーの作品は、貸ビデオの時代に4本鑑賞した。『なまいきシャルロット』(1985年)、『シャルロット・フォー・エヴァー』(1986年)、『小さな泥棒』(1988年)、『メルシー・ラ・ヴィ』(1991年)…最初の作品が確か14、5歳だったから、成人するまでの成長を見続けた事になる。勿論、映画の筋が面白くテ鑑賞している訳ではないのデ、単純にシャルロットの成長して行く様を父親の如く眺めて来たと云った具合か。
日本映画で私の年代ならバ、薬師丸ひろ子や原田知世を15歳ぐらいから見続けて来た様なモノだ。NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に出ている薬師丸ひろ子は、すっかり小母ちゃんになって仕舞ったが(『あまちゃん』の時に久々に観たが、小泉今日子共々もぅ既に小母ちゃんやったからネ 笑)。
ブックオフで久々にDVDの『僕の妻はシャルロット・ゲンズブルー』(2001年)を購入した。相手役のイヴァン・アタルは、現実の夫である。つまり、本物の夫婦が夫婦役で出演している映画だ。2,000円ぐらいしたから、ブックオフで購入したDVDの中では一番高額だったカモ知れない。


さてと、映画の話が長引いて仕舞った。本ブログのタイトルに《第一次有段者大量脱退 其のⅡ》と謳ってみたが、新たなる新事実は発見出来ていない。
だから、前回の昇段者の名札デ、残っている者達の思い出噺から始め様…先ずは(中村)主水から・・・ダ。


私よりも一期後輩である。昇段審査では、南道場の権ちゃんと当たった。前半は結構、権ちゃんの多彩な手数に技敗けしていたが、足の踝辺りを強引に払うローキックを見舞い、権ちゃんを頭から床に叩き付けて仕舞った。組手の前から権ちゃんも、主水の相手を嫌がってはいたが真逆一発逆転を喰らうとは・・・・・・
しかし、先生が後から我々黒帯にフォローされた。
「勝負では(中村)主水が圧勝したが、僕の評価は皆ンなとは違うからナ。権の方が技は優れてたゾ」


此の権ちゃん、私が極真在籍中に結婚をした。しかし、私もソォだが空手に時間を費やしている人間に金銭は残らない。権ちゃんも、南道場内デ結婚式を挙げた。冠婚葬祭業!? の(内藤)國雄さんがとても安く段取りをして呉れテ。
私は、結婚式の当日に普段と異なる交通手段で出向いたら、方向音痴になって仕舞い南道場の位置が判らなくなり、随分と遅れた(今でも南道場の正確な場所が判らない 苦笑)。扉に耳を傾けると、式の真っ最中である。入るに入れズ扉の前で立ち往生していた(昔の道場では、遅れて来ると一番後ろの壁に正対して正座し指導員が入っても良いと云うまで待たされる慣習が存在した。皆ンなが立って稽古している真後ろに後ろ向きデ正座するのだから、稽古の切れ目まで気付かれない事も暫しある。私も見落としたり見落とされたりした事は多々だ)。
後から先生にコゥ云う祝い事の席では気にせズ入ってくりゃあ良いンだヨと云われて仕舞った。もっと早く云って呉れぇ~!!!


実は私、(中村)主水が茶帯ぐらいまで一体何処に居たのか全く記憶にない。
初めて(中村)主水の事を知ったのは、私が土曜日の稽古に遅れて終了してから出向いた時だった。電話デ呼び付け押し売り販売する業者に未だウブだった大学生の私は騙され、ノコノコ出向いて仕舞っていたのダ。
勿論、購入しなかったが、生意気な口を利く女販売員を殴り倒す事も出来ズ(逆にヤンキーみたいな男の販売員なら締めていたカモ!?)、悶々として道場に向かった。
道場には、当日の指導をしていた(宮城)ちょっちゅねぇ先輩が居た。
「応ぅ!! Qちゃん、今日は来なくて正解だったナ・・・今日来てた茶帯と黒帯連中が皆ンな(中村)主水に殺られたゾ」


勿論、(宮城)ちょっちゅねぇ先輩が殺られる訳は無いから、其れ以外の黒帯と茶帯だろぅ…遂でにフォローしとくならバ、殺られたと云う言葉の中には苦戦した程度の者も居たのではないかナ、兎に角そんな強豪の茶帯など全く知らなかった。
そして、当日も既に(中村)主水は帰って仕舞って其の場には居なかった。


其れから組手での初対面をする事なく、出会う機会が訪れる。
(二村)サマーズちゃん(同年だが先輩)が受付の時に道場の会費が盗まれている事に気付き、先生から電話(当時はダイヤル回しの黒電話)があり黒帯や茶帯が二人一組で道場に泊まり込む事になった。
私が組まされたのが、(中村)主水だった。唯でさえ人見知りの激しい私ダ。況してヤ、初対面の人間と寝ずの一晩を過ごすなど苦痛以外の何モノでもない。
厭々、道場に出向いた私は、初めて(中村)主水と向かい合った。


成る程、決してゴツい訳では無い(当時の道場生の平均体重は60kg台)。只、私よりも上背があり体重も70kg台だろぅか!? 表情がニヒルと云うか感情の読み取れない稀薄な印象を与える。益々、二畳か三畳程度の受付内に男同士で一晩過ごす苦痛が増して来る様だ。
流石に先生を恨みましたヨ、こン時は(爆笑)。


一応、私より齢上だろぅけれど後輩の(中村)主水から会話は始まった。
「剣道も遣ってたンで木刀持って来たから又、犯人が現れる様ならド頭カチ割ったル!!」などと息巻いている。確かに剣道家(若しくは合気道家)の如く痩せているのに前腕が太い。竹刀や木刀の素振りをこなして来た証だろぅ。
そんなに親しくもない間柄での溜口が気になったが、何歳か不明ながら明らかに齢上なのデ気にせズ、コチラも先輩として溜口で応じる。
ほぼ会話した内容の記憶は無いが、夜が明けて帰宅する頃には結構親しく成っていた。


其の事が有った為かドォかは判らないが、其の後数回程組手で対峙した時、(中村)主水は私に対しては我武者羅な攻めを見せなかった。
只、先生が(中村)主水の回し蹴りに合わせてボディに正拳を叩き込み唸らせていたのデ、組手では突貫小僧だったのは事実である。そして、権ちゃんとの昇段組手ダ。確かに強かったナ…しかし、生意気が災いしてか帯研の時先生に(高木)ブーと当てられ苦戦させられていた。当然、(高木)ブーが大会にも出場しかなり強く成っていた頃ダ。
生意気な奴にも二種類存在する。(片岡)鶴太郎も突貫小僧だが、先生からは愛されていた。(中村)主水の生意気さは、先生とは反りが合わなかった様だ。確か、一度道場を去っている筈である。だが、名札が残っている以上、先生に許され戻ったと推測されるのである。


長くなりましたのデ、本日は此れまで…次回からも名札の人物に光を充てて行きマス。

 

【※此の作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、一切関係ありません】