○式呼吸がいいの? | フクロウのひとりごと

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『腹式呼吸ができないのですが、どうしたらできるようになりますか』

こんな質問を、時々いただくのです。

 

 こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

腹式呼吸ができないって

 

こんな質問をくれる人たちは、きっと先生か先輩か誰かに、

「腹式呼吸できてないよ」って注意された人なんじゃないかと想像します。

さて、ではどうして、『腹式呼吸ができてない』と判断されたのでしょうか。なにが問題?

もしかして、『胸が動く』だとか『肩が動く』だとかが原因なのではないでしょうか。でも、

 

胸や肩って、動いてはいけないのでしょうか。

 

 

 

息ってどこに入るの?

 

息って、身体のどこに入ると思いますか。

今、この質問をしても、『おなか』という答えが返ってくることは、さいわいにして少なくなりました。

息は、肺に入るのですよね。

では、肺はどこにあるのでしょう。知っていますか。

 

肺は、胸郭にあるのですよね。みぞおちより上です。

でも、正確な位置や形、大きさをちゃんと知っている人、案外少ないのですよ。

とはいえ、胸郭にある肺に入るのだから、胸郭は動いて当たり前。

その分は肩だって動きます。

 

 

理想の呼吸って

 

管楽器を演奏するときの理想の呼吸って、どんな呼吸だと思いますか。

腹式呼吸ですか。

 

理想の呼吸って、人間が生まれたときからずっと、普段している呼吸、

それを拡大したものだと思うのです。

普通の呼吸を自然に拡大していったら、おなかも胸も動く。肩も少しは動くでしょ。

それを、止めたりしない。

全部動いていい。

それが、理想の呼吸だと思うのです。

 

 

 

楽器を持つと

 

普段の、普通にラクにしている状態で、深い呼吸をしてみる。

楽器をかまえた状態で、おんなじように深い呼吸をしてみる。

さて、どちらが、たくさん吸えましたか。おんなじでしたか。

おんなじだった人、おめでとうございます。理想的ですね。

もしかしたら、楽器をかまえた方が深い呼吸ができない人が多いかもしれません。

なかには、半分くらいしか吸えない人もいます。

でも、それってなぜでしょう。

それは、どこかの動きを止めているからです。

 

 

身体を自由にして

 

身体を自由にして、その全部を使って。

『腹式呼吸』だとか『胸式呼吸』だとか、どこかに制限をつける呼吸ではなく、全部を使って。

それが、理想の呼吸。

その上で呼吸は、音楽によって変化するもの。

でもそれは、音楽がやってくれること。

 

さて、自然な呼吸、してますか。

 

 

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