入蔵は指南所の稽古をずっとサボっています。

 

サボっているというのをちょっと言い換えると「稽古場にお邪魔するのを自粛」しています。

 

もう、10年以上指南所で稽古して、半年以上休んだのは女房の闘病と死に際したとき以来でしょう。

 

その時は精神的にも肉体的にも余裕が無い状態でした。

 

今は、自粛しているわけで、精神的には余裕があるとは言えませんが、肉体的には特に問題はありません。

 

ただ、金銭的な余裕が極端にないので、生活には余裕がありません。

 

とにかく、肉体的には問題が無いので、なんだかのんべんだらりとした生活になっており、ただでさえテレビ好きな入蔵はテレビの視聴時間がやたらと長くなっています。

 

このチャンスに職業上の新しいスキルを磨く、あるいは副業の道を探すべきですが、そこはそれ、入蔵ですからろくな事は考えません。

 

お金が無いにもかかわらず、お金を産み出す方法を考える事も無く、入蔵は落語のスキルをアップするためにテレビの自動録画のワードに「江戸」と入れてみました。

 

自分のテレビ好きを利用して、自分の落語にリアリティを生み出すためのよい方法だと思ったからです。

 

まあ、冷静に考えればそんな効果を生み出すかどうかわからない謎の行動ですが、とにかく試すことにしました。

 

結果としてわかったのは、「江戸のキーワードで引っかかってくる番組は入蔵の想像を超えて多い」ということと、その中でも、いわゆる「時代劇がびっくりするほど多い」ということです。

 

以前からこのブログでも言っているように「多い、少ない」を論じるときは基準が必要です。

 

だからといってこの頃、ほぼ毎日のように聞く「コンビニより多い歯医者」のような、意味の無い比較ではしょうが無いです。

 

ここで入蔵が言っている「多い」は「『江戸』という検索ワードで入蔵の録画装置に録画される番組の半数以上がいわゆる時代劇だと言うこと」を示しています。

 

ちょっと横道にそれますが、「コンビニより多い歯医者」というフレーズを聞くたびに入蔵は、それを言っているメディア、個人の品性を疑ってしまいます。

 

コンビニより多いだけなら、

調剤薬局も、寺も酒屋もコンビニより多いです。

 

美容室に至ってはコンビニの4倍近く、クリーニング店は2倍ほどあります。

 

なぜ、歯医者ばかりコンビニと比べたいのですか?

 

歯科疾患実態調査をもとに考えれば、45歳以上の半数に4mm以上の歯周ポケットが認められています。「大げさ」と言われている2005年、20011年の歯科疾患実態調査のCPIの結果から言われた「日本人(国民)の8割が歯周病」という表現は予防的な見地から見れば、ケア、キュアが必要だと思われる割合と考えて意味がある表現だと入蔵は思います。

 

2016年の国民生活基礎調査によると歯の病気での通院率は男性が47.4人/千人、女性が57.3人/千人です。

 

歯医者多いでしょうか?

 

できるだけ多くの要素を加味し、統計的な分析を加味して判断すべきかとは思いますが、入ケア、キュアが必要なのに、歯科受診していない人がいるのは確かだと入蔵は思います。

 

歯科的な健康が従来考えていたよりも、全身の健康に大きく関わっており、生活の質を向上し、健康寿命の伸長に重要な役割を果たしていることが徐々に明らかになってきました。

 

歯科的なケア、キュアは足りていますか?

 

歯科的な健康ばかりで無く、全身の健康の維持増進のために、国民はもっと歯科受診が必要では無いですか? そう考えて、「歯医者」は多いのですか? それは本当ですか?

 

外国の方が、「安くて質のよい歯科医療を求めて」来日する時代です。

 

皆さんはどう思いますか?

 

上記のような視点からの考察の無い、ただの数遊びに何の意味があるでしょう。

 

そういう視点の無いメデイア、意見に品性を感じないといったのです。

 

あくまで入蔵個人の意見ですが。

 

つい最近、入蔵が購読している経済誌が「コンビニより多い歯科医院」がテーマの記事を大きく取り上げました。お気に入りの雑誌です。

 

「取り上げ方が心配で」まだ読めずにいます。

 

すっかり、横道にそれました。

 

時代劇に戻りましょう。

 

入蔵は、昨今新しい時代劇があまり作られなくなった(制作費、制作環境等の理由で)と聞いていました。

 

それは、時代劇の人気が落ちたせいだと思っていました。

 

しかし、時代劇がこれだけ再放送されているのに、本当に人気が無いのでしょうか?

 

これだけ、豊富な過去の番組のストックがあったら、新しい番組が作りにくいのはわかります。

 

新しい切り口、題材で過去の番組を凌げるのか?

 

制作者の方々のご苦労がしのばれます(でも、入蔵には挑戦のしがいがあるような気もします)。

 

ここら辺も本当は統計的な資料を用いた検討が必要でしょう。

 

でも、入蔵のブログですからね。

 

細かい話は別項にしましょう。

 

時代劇の欠点でもあり、良さでもあるのは、「途中から大体筋がわかり」「ちょっと偉い役人が権力を利用して、悪事を働く」が、「本当に偉い人、あるいは虐げられている人々の気持ちがわかる人が、正しい判断、あるいは『とにかく時代劇好きな庶民の望むような判断』をして」「納得のいく処罰を下してくれる」ところでしょう。

 

入蔵の家の近所の居酒屋は「お上の要請により、午後十時までの営業にします」という張り紙を張っています。

 

今も昔も民衆はお上に従い続けているのです。

 

ただ、「馬鹿な要請をした時代劇の中のお上」は成敗されるのに、令和のお上はどんなに馬鹿なことをしても、成敗されないように思えます。

本当は江戸時代より、成敗しやすくなっているはずなのに。

 

令和の私たちは「馬鹿なお上のせいばかり」にしていてもいけないのでしょうね。

 

さて、今度の日曜に開催される講習会の、ウェブ上の事前課題を(しゃれ冗談で無く)どうにかこうにか終了した入蔵は、気分転換のつもりでこの記事を書きました。

 

そのせいか、まとまりの無い記事になってしまいました。

 

読者の皆様には、さぞお退屈だったでしょう。

 

申し訳ありません。

 

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

 

歯科医療の記事については厚生労働省のe-ヘルスネットの安藤雄一先生のお書きになった記事を参考にしています。

ただ、安藤先生の記事の趣旨とは全く違う解釈をしていますので、文責は入蔵にあります。

 

とにかくコロナ禍の中、皆さんはいかがお過ごしですか?

 

せめて、「コンビニより多い喫茶店」や、「コンビニより多いスナック」に気楽に気兼ねなく自由に出かけられて気分転換ができれば、入蔵もこんな鬱屈した記事を書くことも無かったでしょうに。

 

皆さんも、ご自愛の上お過ごしください。

 

コロナに打ち勝ちましょう。

 

では、また(^^)/