福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

出っ歯系の患者さんに伴う問題

2018-10-17 | 歯並び、矯正の話

上の前歯が出っ張っている場合、元々骨格的傾向もあったりしますが、お口ポカンで口呼吸しているとか、出っ張っている故についつい下唇を噛む癖がついている患者さんもしばしばいます。成長期をそのような状態で過ごすことで、より出っ歯系の傾向が重症化すると思われます。
アレルギー性鼻炎などで口呼吸の習慣がつくと、益々鼻呼吸が不得意になるとも言われています。呼吸に鼻を使わないということです。
口呼吸は上気道感染なども引き起こしやすく、全身健康上でも問題になりますね。




小学校の中ほどの患者さん。上下前歯は永久歯です。若干上の前歯が出た傾向がありますが、さらに下唇を噛む癖があって、症状が悪化しつつあります。
花粉症などの鼻閉があって、お口ポカンの状況でもあります。
単なる出っ歯傾向と、何らかの癖が加味されている場合の違いは、このように下から見ると前歯が噛みあっていないということです。
前歯できちんと物が噛めないとか、滑舌の問題も出て来ますので、何らかの対応が必要と判断しました。
耳鼻科で抗アレルギー薬も処方してもらい、マウスピースタイプの矯正装置プレオルソを数か月使用してもらっているところです。
基本就寝時の使用でOKですが、呼吸が苦しいのもあって、なかなか夜間を通して使用ができませんでしたが、最近使用が落ち着いて来たとのこと。





鼻呼吸が出来る傾向が出て来て、お口ポカンも改善傾向、唇を噛む癖も減少、もう少しで上下の前歯が噛みあいそうですね。
上下前歯には若干デコボコもありますが、これはこの時期では平均的範囲なので、経過を観ているところです。
装置の使用期間、実際の使用時間を考えると、良好な経過ではないかと思われます。
患者さんと保護者にこの点を伝え、引き続き頑張って使用するようにお話しました。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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