ため込んでいた記事です。
南アフリカのワインです。カノンコップ・ピノタージュ 2008を再度テイスティングしました

場所は、東京都足立区のアフリカーさんの試飲会です

過去記事:アフリカーさんの南アフリカワイン試飲販売会に行ってきた

カノンコップは1968年設立のワイナリー。4代にわたる家族経営のワイナリーで、敷地面積は125ha、ブドウの栽培面積は100haに及びます。
「カノンコップ」というワイナリー名はケープ湾に入港することを知らせる大砲の意のようで、17世紀ごろに用いられていました。ワイナリーのラベルにも大砲の絵が記載されています。

特にピノタージュの老舗として知られており、植樹面積は全体の50%がピノタージュで構成され、次いでカベルネソーヴィニョン35%と続きます。最高級キュヴェには「ブラックレーベルピノタージュ」が君臨します。これは生産量が3,500本と少量であり価格も3万円クラス。


ティムアトキンの南アフリカ格付けについては「第1級」に君臨します。
参考程度に、格付け開始の2013年~2018年まで「第1級」を維持しているのは、
アルヘイト(ラフィネ輸入)、ポールクルーバー(マスダ輸入)、サディファミリー(ワイナリー和泉屋輸入)、カノンコップ(マスダ輸入)の4社のみです。


カノンコップピノタージュ2008は樹齢最高52年のブッシュヴァイン(株仕立て)
ヴィンテージとしては10年経過していますが、ワイナリーでストックされ10年後にリリースされる蔵出し品。





■カノンコップ ピノタージュ 2008
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輸入元価格は7,500円

2008年ヴィンテージですが香りは閉じている印象があります。
ミルキーな香り立ちに鉛筆のような木質香、鉛筆の芯のような硬質的なイメージ。
毛皮のような動物的な印象も感じます。
香りの部分では果実味というよりは木質的、硬質的な印象が前に出ています。


味わいは香りのイメージと異なり、ピノノワール的な印象が感じられます。
ラズベリーやチェリーを主体としていちごのような果実味。

木質的な印象と合わせてコーヒーやチョコのようなビターさが感じられるものの、果実味は赤系のベリーっぽさが前に出ています。
そのため、どちらかというと味わいの中盤から後半にかけては軽やかな、エレガントな印象が感じられます。


余韻はコショウのようなスパイス、ラズベリーのような赤系果実の酸が残ります。


輸入元さんにお聞きすると、おおむねピノタージュは経年でピノノワール的な要素が強くなってくるとのこと。
香りこそはおとなしいものの、嫌味がなく、スマートな印象のワインです。


10年経過していますが、あまり醤油や腐葉土、トリュフのような枯れた感じがないので、もう少し熟成するのかなという気がします。

元の体躯がどうだったか、は想像できないのですが、14年ヴィンテージのスタイルが08年みたいなピノノワールスタイルに落ち着くのはなんだか想像がつきます。
ただ、15年ヴィンテージは割とボルドー的なスタイルに仕上がっているような気もして、これも経年でこういう形になるのかどうなのか、はどうも想像がわきませんでした。

色々と考えをめぐらす良い機会になった試飲でした。参考になりました。

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カノンコップ ピノタージュKanonkop Pinotage 2008【南アフリカワイン】【赤ワイン】




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アフリカーさんの実店舗は上記。



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