早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

3年生秋学期授業振り返り

大学生活も後半戦となった今学期に履修した各授業の振り返りをしたいと思います。今学期は再び言語のクラスが毎朝あったり、長いファイナルペーパーが期末になかったりと、昨年とは少し違った日々だったと思います。

1. ARBC 130 Intermediate Modern Standard Arabic I

履修人数12人ほど、毎日50分の授業でした。アラビア語を一年間履修した人向けのクラスで、僕の言語レベルよりかなり高く、学期後半までついていくので精一杯という感じでした。期末テストはなく、小テストが5回でしたが、5回目でやっと平均を超えられました。中国語以上になかなか習得できていない自分に苛立ち、毎朝行くのが辛いことも多かったですが、最後まで辞めずに終えられた点は良かったかなと思います。

2. ECON 325 Economics of Developing Countries: Focus on South Asia
履修人数25人ほど、週二回75分のレクチャーでした。中間・期末テストに加えグループプロジェクトもありました。成長理論から始まり、開発経済学の主要なテーマ(マイクロクレジット、農業、衛生など)各々の代表的な論文と最先端の研究について学び、それを通じて開発経済学のアプローチを理解するという授業構成でした。他の学生たちは課題や授業の内容に文句を言っていましたが、初めて経済学の授業を受けた僕としては色々学ぶことの多い授業だったと思います。Rでの統計処理やグラフ化も学ぶことができました。


3. ER&M 241 The Corporation
履修人数50人ほど、週二回50分のレクチャーでした。エッセイ形式の中間・期末テストと5-6ページのペーパー2枚が学期中の課題でした。内容についてはこのブログでも何回か書きましたね。企業の説明会や面接も今学期色々あり、それと同時並行で企業を文化人類学的に分析する授業を受けられたのは面白かったです。難民支援と企業の関係について今後もっと研究したく履修を決めた授業でしたが、その点では基礎を勉強することができたかなと思います。

4. ER&M 300 Comparative Ethnic Studies
履修人数18人ほど、週一回110分のセミナーでした。4ページのペーパー4枚と、Yaleの学生運動の歴史について展示を作るグループプロジェクトが課題でした。僕は専攻をEthnicity, race, and migrationにしていますが、今までは何となく人種や移民について学ぶと捉えていましたが、この授業ではethnic studies自体の歴史やアプローチについて学ぶことができました。教授もオフィスアワーで個別にきちんとフィードバックをくれる良い人でした。

5. FILM 162 Introductory Documentary Filmmaking
履修人数4人、週一回4時間のセミナーでした。毎週の動画撮影の課題に加え、自分で8分のドキュメンタリーを製作するのが最終課題でした。ドキュメンタリーや映像作成に対する考え方が根本から変わった気がします。

ということで、今学期の振り返りでした。今まであまり学んでこなかったことを学びたいと思って選択した授業でしたが、期待ほど学べていない自分を残念に思うこともあり精神的には結構大変な一学期だったかなと思います。また来学期が始まるまでに何を学びたいか、何に興味があるのかもう一度考えたいと思います。それではよいお年を!