【2020年6月収載予定】ザイザルの後発品にはドライシロップが登場!?




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【2020年6月収載予定】ザイザルの後発品にはドライシロップが登場!?

2020年2月17日に6月に薬価収載されそうな医薬品が発表になりました。
2019年は大型の製品がなかったのですが、今回は後発医薬品メーカーの情報を見る限りですが
面白い製品が多そうなので今回は紹介したいと思います。

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ザイザルに後発品が登場!?

ザイザルといえば2010年12月にグラクソ・スミスクライン社が発売した
持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤
成分名は『レボセチリジン塩酸塩』です。

先発品のザイザルには5mgの錠剤小児用のシロップが発売されているのですが
小児に錠剤が処方される場合1回0.5錠1日2回服用となるのですが
2.5mg錠が販売されていないので、割らないといけないのです。

特に、冬から春先にかけての花粉症のシーズン、耳鼻科の門前薬局ではひたすらザイザルを割る光景がみられます。

シロップはシロップで、子供が誤って蓋を開けないようにする、少し特殊な蓋を採用しているので
調剤をする時に開けづらく『イラッ』っとしたことがある薬剤師さんも多いのではないでしょうか?

燃えるやくちち
急いでいる時に開けづらい!!!

そんなザイザルにも後発品が登場すると言われています。

先発品には存在しないドライシロップ剤が登場

まず、注目したいのはレボセチリジンのドライシロップが登場します。

PMDAで添付文書を検索すると『レボセチリジンD.S』を発売予定の3社が見つかります。

  • レボセチリジン塩酸塩DS0.5%「杏林
  • レボセチリジン塩酸塩DS0.5%「タカタ
  • レボセチリジン塩酸塩ドライシロップ0.5%「YD

このうち『杏林(杏林製薬)』と『YD(陽進堂)は同一のお薬だと思われます。

ふぁるめど
なんでそんなことがわかるんですか???
やくちち
添付文書の【薬物動態】生物学的同等性試験を見てみましょう

杏林のパラメータ

A26929dcaf59bb50a1d6a7d7c68105c4

YDのパラメータ

Bf47b8186b86e6fc3571b453fe4e647a
ふぁるめど
全ての数値が一緒ですね!!!

そんなわけで、3社が発売予定ですが、製剤的には、『タカタ』と『杏林・YD』の2種類になりそうです。

ドライシロップの色が全然違う

まだまだ情報はオープンになっていない部分も多いですが製剤写真が公開されていたので早速紹介します。

レボセチリジン塩酸塩ドライシロップ0.5%「YD」

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製剤の色はオレンジ色で、包装の様子はクラリチンD.Sみたいな包装ではないでしょうか?

やくちち
これ何味なんですかね〜〜

一方の高田製薬の『レボセチリジン塩酸塩DS0.5%「タカタ」』は・・・

T 1022

真っ白のドライシロップのようです。
先発品にドライシロップが無いために、色を似せるということが無いので
自由な色になっていますが、ここまで色が異なるのはびっくりです。

ザイザルシロップは甘くて美味しかったので、後発品の味も興味深いですね〜
特に、高田製薬の粉薬の味付けは美味しいと評判なので期待してしまいます!

販売(予定)包装

最後に販売予定の包装について紹介します。

  • レボセチリジン塩酸塩DS0.5%「杏林」:0.5g×100包・バラ100g
  • レボセチリジン塩酸塩DS0.5%「タカタ」:0.25g×400包・0.5g×400包、バラ100g
  • レボセチリジン塩酸塩ドライシロップ0.5%「YD」:0.5g×100包・0.5g×600包・バラ100g
味付けの期待なら高田製薬なんですが、高田製薬って薬価差益が渋いのと、包装が大きいんですよね・・・
今回も0.25g×400p(100g)バラ100gが最小で、汎用されそうな0.5g400なので200gになります。
後発医薬品なので薬価は安いと予想されますが、回転率の悪い薬局はYDを選ぶのが良いかもしれません
やくちち
製材見本もらえないかな〜〜(切実)

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薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。