2018.9一般質問               

町田市議会議員 渡辺 厳太郎

 

表題; 長崎屋跡地について

要旨; 長崎屋跡地に300台の駐車場が出来るが、中心市街地に与える影響が大きい。特に原町田大通りでのイベント開催が懸念されている。町田市の認識を問う。

 

 

【質問】(厳太郎)

長崎屋跡地に遊戯場(パチンコ屋)が建設される計画がある。また、300台収容できる駐車場も併せて建設されます。

 

地元からは、この計画に対して様々な課題があると聞いています。

 

地元では、車両の交通状況が今後どのようになるか懸念している。特に、原町田大通りを車両通行止めにするフェスタ町田やきらり町田などのイベント時の車両の動線を懸念している。

 

現時点の計画では駐車場から出庫時には一方通行を進み、民間交番の所にでてくることになっているが、この場合原町田大通りを交通封鎖してのイベントが不可能となるがどうなのか?

 

そこで、現在の進捗状況を知りたい。

また、課題は何かを知りたい。

 

≪都市整備担当部長 答弁≫

長崎屋跡地には、A棟跡地にパチンコ店、商業施設などが入る建物、B棟跡地に約300台収容できる駐車場を建設する計画が進められています。

 

これまでの進捗状況として「町田市住みよい街づくり条例」に基づき、2018年6月22日に事業者が地元への説明会を開催しました。

 

その後、地元から事業者に対する協議申し出書が町田市へ提出され、地元と事業者の間で協議完了後に建築計画に対する合意書が取り交わされた。8月9日に事業者から町田市へ協議結果報告書が提出され「町田市住みよい街づくり条例」の手続きは完了しました。

 

現在は、建築確認申請の提出に向け、必要な準備を進めていると聞いています。

 

協議結果報告書の中に記載されている主な課題としては、駐車場利用車両によって通行量が増加すること、駐車場入口や小田急線踏切付近での交通渋滞など、安全性や環境面に対する懸念があることです。

 

【再質問1 】(厳太郎)

町田市が、今回の計画に課題があると認識していることは理解しました。

課題の中で、特に地元から上がっている声として、フェスタまちだや、きらり☆まちだ等の原町田大通りを使うイベントの際には、二番街商店会通りから原町田大通りへ出ることができないというのがあります。

 

これにより駐車場利用車両が住宅地に流れ込むことが懸念されるが、これに対して、市はどのような対応をするのでしょうか?

 

≪都市整備担当部長 答弁≫

事業者と警察との協議において、通常時の駐車場の出入りは、二番街商店会通りから駐車場に入り、出庫車両は原町田大通りを使用する計画となっています。

 

原町田大通りを交通規制する際には、駐車場の北側に非常用出入り口を使用し、そこから原町田大通り以外の道路を通り、町田街道へ駐車場利用車両を出すと聞いています。

 

イベント時の具体的な対策は決まっていないが、町田市としては、例えば交通誘導員を配置するなど事業者やイベント主催者に安全確保に努めるよう働きかけます。

 

【再質問2】(厳太郎)

通常時においても、安全性や環境面への影響が上がっている。

商店街のみならず町田街道や抜け道として住宅地内へも通行量が増えることによる中心市街地全体の交通事故の増加が懸念されるが、市はこの課題についてどのような対応をするのでしょうか?

 

≪都市整備担当部長 答弁≫

当該建築計画の駐車場設置に伴う交通処理については、事業者が交通管理者である警察と協議を行っていることから、安全性について配慮されていると考えています。

しかし、協議結果報告書では、安全性の懸念と、その対策ついて更に協議することとしています。

今後も町田市としては、事業者に対して、安全性を高めるため、地元としっかりと協議を進め対策が図られるように働きかけます。

 

 

【再質問3】(厳太郎)

2番街商店街通りは、小田急線第2踏切から原町田大通りの方向に一方通行の規制がかかっている。

 

当該建築計画において、工事車両は、規制の逆方向である原町田大通りから計画地に入るほうが安全と考えるが、市は、どのように考えます?

 

≪都市整備担当部長 答弁≫

当該建設地へのルートは、小田急線第二踏切からの距離と比べ、原町田大通りからの方が近いことから、安全面では原町田大通りからのルートが若干有利であると認識しています。

しかし、原町田大通りから工事車両が出入りするルートは、一方通行の規制がかかっているため、交通管理者である警察と事業者が協議し、安全性に十分配慮したルートを決定することになると考えます。

 

【再質問4】(厳太郎)

二番街商店会通りはインターロッキング舗装となっている。工事車両によるインターロッキング舗装の損傷が懸念される。

舗装が破損した場合、市はどのように対応するのでしょうか?

 

≪都市整備担当部長 答弁≫

工事車両によって、インターロッキング舗装が損傷した場合は、原因者である事業者に舗装を復旧してもらうことになる。損傷の状況よって、事業者に適切に指導していきます。

 

 

【再質問5】(厳太郎)

本来、駐車場はセットバック要綱に入らない。

しかし当該駐車場は市街地に大きな影響を与えるものだと思う。

市街地の道路の拡幅整備を推進するために、安全で快適な住環境と、秩序ある市街地を形成するために、セットバックをお願いする事は出来ないか?

 

≪都市整備担当部長 答弁≫

本事業について、事業者はセットバックに協力してくれる方向でいる。

セットバック後の道路の拡幅は市で実施を検討する。

 

【再質問6】(厳太郎)

セットバックしてくれる事はスムーズな交通や安全性の面からも、大変ありがたい。

道路が拡幅されると理解した。

 

また駐車場の出入口は「町田二番街商店会」に面している。この通りの賑わいづくりについてはどのように考えますか?

 

≪都市整備担当部長 答弁≫

事業者と地元の方々が交わした合意書では、事業者は例大祭などの地元の催事の際には、駐車場敷地にある荷捌きスペースを地元の方々が使用できることになっています。

また、警察からも事業者に対して「地元のためになるような有効活用を検討すること」との意見があったと聞いています。

町田市としては、週末など多くの来街者が集まる時には、例えば、荷捌きの時間を午前中に限定し、その後の時間はオープンスペース、ポケットパークとして活用するなど、まちの賑わい・憩いづくりに繋げるように事業者に対して働きかけていきたい。

 

【再質問7】(厳太郎)

「町田市中心市街地まちづくり計画2016年度―2030年度」の夢まちプロジェクトの中6番目のプロジェクトに「原町田大通り 憩いと賑わい空間を創造するプロジェクトがある。

 

このプロジェクトは「来街者が中心市街地でゆっくりと楽しい時間を過ごせるようにするために、原町田大通りを活用し、駅前の憩いの空間づくりや商店街の賑わいを連続させる空間づくりを行います。」とあります。

 

今回の民間交番の脇から原町田大通りへ300台の自動車が出てくる事と、本計画の整合性がなくならないよう、街づくりをしっかり考えてもらいたい。