弟へ・・・

 

いずれ海外へ

飛び立つのでしょうね

 

こんな異国での生き方もあるよ、と

 

姉から手渡された

一冊の文庫本

 

 

 

 

花ホテル

Hôtel de Fleur

 

 

2度目の国際結婚に終止符を打ち、

コートダジュールの

リゾート・ホテル〈花ホテル〉の経営に

人生の再出発を賭ける

美貌の女主人、朝比奈杏子

 

彼女に秘かに想いを寄せる

敏腕マネージャーの佐々木三樹

 

次々とホテルを訪れ

優雅な休暇を愉しむ客達の背後には、

複雑に絡み合う人間模様があった

 

光溢れる南仏の海岸に

華麗で危険なドラマが展開する

連作ミステリアス・ロマン


(「BOOK」データベースより)

 

 

 

南仏旅行の目的の1つは

花ホテルの舞台となった

「エズ」を訪れることでした

 

 

 

花ホテルのモデルとされたのは

 

ロシア貴族の別荘であった

白い洒落た建物

 

実在するホテルなのでしょうか

 

 

 

南仏に向かう機内で

本を読み返してみました

 

ホテルのオープニングパーティーには

モナコ大公と王妃も出席され、

華やかさと格式を添えた・・・

 

 

 

世界屈指の高級リゾート地に

相応しい経営者・朝比奈杏子の

プロフィールも見逃せません

 

英語・仏語を駆使し

ウィットに富み

和服の似合う

上品で聡明な女性

 

 

 

初めてこの本を読んだ時

そんな女性は

「架空人物」としか思えませんでしたが

実在するんですね

 

機内で読み終える頃には

主人公・朝比奈杏子は

せきのりさんになっていました

 

 

せきのりさんは

過去エズに行かれたことあるそうです

 

やっぱり・・・笑

 

 

エズは

モナコから約8キロ

 

海からほぼ垂直に切り立つ崖の

頂上に造られた鷲の巣村

標高420m

 

 

 

この村の歴史は古く

紀元前2千年前に遡ります

 

ケルト民族→古代ローマ人→ムーア人

→プロヴァンス伯→・・・・と

戦いの勝者がこの地を占領します

 

そして19世紀半ば

フランス領となり現在に至っています

 

 

 

今回の旅で

鷲の巣村を10ヶ所以上

訪れましたが

どの村も中世の面影が残り

また、村からの眺めは最高でした

 

外敵から身を守り

生き延びるために造られた村では

想像を絶する生活を強いられていたと

思います

 

 

 

人類の歴史は

長い長い時を経て

やっと戦争史から平和史に

変わろうとしています

 

かつての戦場は

観光地となり

観光客で賑わう昨今ですが 

先人の魂、

今尚生活されている方達への

配慮は忘れてはならないと

感じています

 

 

 

 

「南仏の小さな町から」

長い間お付き合い下さり

ありがとうございました

 

 

 

 

<追記>

 

僕が尊敬するブロ友さんの一人

しらさぎ二郎さん」が

今年6月 旅立たれました

 

「南仏の小さな町から」を

ブログに書き始めた頃

二郎さんの妻・さちこさんから

こんなメッセージを頂きました

 

「どうやら主人はこの秋、

私を連れてエズに行こうと

計画してくれてたようでした」

 

 

二郎さん

天国から見えますか?

 

 

鷲の巣村

「エズ」

 

 

 

ご冥福をお祈りいたします

 

二郎さんのブログは

現在、ご家族の方が引き継がれ

定期的に更新されています

 

 

***

 

エディット・ピアフ

Edith Piaf

 

 

歌うことが出来なくなったら?

それは死んだも同然ね

 

死は怖いですか?

孤独の方が怖いわ

 

ショーで一番好きなことは?

幕が開く瞬間かしら

 

 

でも

もう昔には戻れない

 

戻れない

 

 

 

映画

「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」から

 

 

水に流して

Non, je ne regrette rien

(人生悔いなし)

 

 

 

 

ブログランキングに参加しています

ご支援クリックよろしくお願いします

 


海外ランキング