「世界動物の日」World Animal Day

 

 

いとしいあなたへ

 

今日は「世界動物の日」World Animal Dayって、

日本ではあまりなじみがなく、ご存じ知ないかもしれませんね。

 

動物の守護聖人であるアッシジのフランチェスコの聖名祝日。

1931年(昭和6年)にイタリアのフィレンツェで開かれた環境保護家による「国際動物保護会議」で制定されました。

 

世界各地で動物愛護・動物保護のための様々な活動が行われます。

 

ということで、

今日は植物系の、しかも、食物繊維とミネラルだけのイメージの強い海藻に焦点をあててみました。

 

 

 

実は海藻って栄養豊富な食べ物。

 

皆さんはタンパク質を何から摂っていますか?

鶏胸肉やささみ、赤身のヒレやもも肉、卵?あるいは、大豆製品?でしょうか。

どれもタンパク質豊富でカロリーも低めですよね。

 

ですが、

もっとカロリーが低くでタンパク質が穀物並みの食品があるのです。

 

それは、

日本人が昔から食べてきたスーパーフードといえる海藻。

 

意外でしょ?

穀物並みのタンパク質

 

しかも、タンパク質の栄養価を判定する必須アミノ酸の含量も高く、バランスもよいのです。

 

「アミノ酸スコア」(たんぱく質の判定に用いるインデックス)をあげてみると、海藻のタンパク質の栄養価が極めて優秀であることが分かります。

 

コメ:68、コムギ:44、ダイズ:86、ホウレンソウ:50、ニンジン:55、鶏卵:100 、乳類:100、あじ生:100であるのに対し、

アマノリ:91、コンブ:82、ヒジキ:62、ワカメ:100 という評点です。

 

 

 

 

さらに皆さんもご存知のように、

「コブだし」はグルタミン酸、アスパラギン酸などのうまみ成分や甘味をもつグリシン、アラニン、プロリンなどが多く含まれているためなのです。

 

出汁を効かせると、低塩、低糖でも美味しいと感じられますよね。

コブだしは、ダイエット中の人や生活習慣病対策にもってこいなのです。

 

 

さらに、

低カロリーで、満腹感を伴う海藻はダイエットの強い味方!として食事に取り入れている方も多いですよね。

海藻の脂質は含量は低く、カロリー源としての意味はあまりありません。

 

 

でもでも、だからダイエット向き、ではないんです。

 

持っている海藻の脂質がすごいのです。

昨日のブログで取り上げた、あのオメガ3です。

こんな食材から微量でも補えるのです!

 

 

海藻はオメガ3、オメガ6の両方を併せ持つ

 

 

木村 修一 東北大学名誉教授 の2011年の「海藻の不思議」という講演から抜粋すると、

 

注目すべき点はω-3 の高度不飽和脂肪酸、たとえば EPA(エイコサペンタエン酸)を多含んでいながら、ω-6 の高度不飽和脂肪酸(たとえばアラキドン酸)も持っているということである。

 

脂肪酸の代謝からみると実に面白い現象である。動物はリノール酸(ω-6)からアラキドン酸を合成できるが EPA を合成することができない。

 

一方、植物は EPA を合成できるがアラキドン酸を合成することができない。

 

これが両方できる生物が藻類で、藻類には動物と植物の両方の性質を持つものがある。・・・・

※注:ω-3 はn-3 と同じ

 

※アラキドン酸は肉、卵、魚などに多く含まれ、リノール酸やDHA(ドコサヘキサエン酸)と同様に多価不飽和脂肪酸で、脳や肝臓、皮膚など体の全体にある重要な成分となります。

 

多価不飽和脂肪酸が不足したりバランスが悪いと、体調を崩す原因になると考えられているため、食事でとったリノール酸から体内で合成されてつくられますが、その量は少ないので食事から摂取する必要があるのです。

しかも、アラキドン酸は脳の神経細胞の結合に関わっているとされています。

 

 

余談ですが、海に育つ植物で種子植物は海草で、コンブやワカメなど、種子もなく根や茎、葉の区別がないものを海藻と呼ぶべきと木村先生はおしゃっています。

 

 

皆さんがよく心配するのは、ミネラル分として金属(特にヒ素)を含んでいることだと思います。

 

陸上の植物に比べ確かに含有量が高いのですが、木村先生によると、

・・・海藻の持つ濃縮率の大きさには注目すべきものがある。東北地方各地で採取したホソメコンブの代表的な元素組成の分析値を示したが、陸上の植物と比べるとハロゲンの含量が多いことが分かる。

 

ヒ素(As)は高い値を示しているがほとんどが毒性の弱い有機ヒ素であることが分かっている。・・・

 

 

それよりも、

他のミネラル(カルシウムやカリウム、マグネシウム、鉄や亜鉛など)が含まれていますので、ダイエット中や健康維持にはもってこいの食品です。

海藻中のこれら元素が有機態である場合が多く、吸収がマイルドで、毒性も含めて生理活性の発現も緩やかであるとされています。

 

 参考:

https://www.saltscience.or.jp/symposium/1-kimura.pdf

 

 

ということですので、適量の摂取では全く問題なしですね。

 

今日は世界動物の日です。

動物への祝福と、いつも私たちの栄養になってくれている家畜にも感謝をして、夕飯だけでも動物性食品を食べないことにします。

 

 

 

あなたがいつも健康で幸せでありますように!

いつもありがとうございます。

今日もありがとうございます

 

 

 

 



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