おはようございます。

 色々と物議を醸しているキャンペーンがぶら下がった今年限りの4連休も終わり昨日から通常モード。例年なら猛暑だ、海だ、山だと俳句の季語のようにこれらの言葉が飛び交う時期ですが、今年はコロナに長雨に我慢の何とやらと、ネガティブなフレーズしか出てこない今まで経験した事がないような年になっています。

  そして、この時期梅雨前線や太平洋高気圧と共に天気図の主要キャストとなる台風が今月まだ発生していません。もしこのまま発生しないと、統計を取り始めてから初めての事だそうです。
 そもそも今年発生した台風がまだ2つで、どちらも天気予報で示される天気図に映らない場所で発生、消滅しているので意識してみている方は少ないのではないでしょうか。

 で、今後発生する可能性ですが、ますは日本近海の海水温の分布を見ると

7月26日海面水温(気象庁HPより)

 

 そもそも台風とは

 

 ・熱帯の海上で発生する「熱帯低気圧」の内

 ・赤道より北、東経180度より西の領域にある北西太平洋又は

  南シナ海に存在し

 ・最大風速がおよそ17m/s(34KT)以上

 

 のものを言います。

 

 海上から得られる水蒸気をエネルギー源とし、明確な基準はありませんが、海水温度が26~27℃以上であれば台風が発生、発達し得ると言われています。

 

 日本近海の海水温の分布を見ると、27℃~30℃となっておりいつ台風が発生してもおかしくない条件になっています。また平年差を見てもほぼ同じか1℃程度高くなっています。また赤道付近の雲の様子を衛星画像で見ると

 

7月28日6時 赤外画像(気象庁HPより)

 

  赤線:赤道

  黄囲み:日本のおおよその位置

 

 台風になるような雲域が全くない訳ではなく、北緯10度付近にそれになり得る雲域が存在します。(青囲みの部分)今後の動きに注意が必要です。

 

 その年の発生時期が遅い場合でも、終わってみれば例年台風の発生個数はほぼ同じです。(勿論、全てが日本近海で発生するとは限りませんが)

 近年、強力な台風が一定の時期に集中して日本に接近或いは上陸して甚大な被害をもたらす傾向が強くなっているように思えます。7月の梅雨前線の活発化による豪雨で既に大きな災害が発生している地域もあり、また梅雨明け以降も東日本では不安定な天候が続くと予想されており、ここまでの発生数の少なさが、この後本格的な台風シーズンとなる8~10月に集中的に発生しないか心配になります。

 今年はコロナウィルスの影響でそのような気分には中々ならないでしょうが、夏を迎えると出掛ける事が多くなりどうしても気が緩みがちでそこまで考えば及びません。が、これから来るであろう「もうひとつの夏の主役」に備えるべく、避難するタイミングや場所の確認、当座の備蓄の確認等、今から考えておく必要があるかと思います。

 

 

 

 

 


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