今朝、羽鳥慎一モーニングショーに新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーの釜萢 敏氏がリモート出演していた。

 

途中から見たのだが、玉川徹氏と岡田晴恵氏が釜萢 敏氏に対して、攻撃的な発言や質問をしているところだった。この番組を見るといつも不快感に襲われるのはなぜか、今日こそはっきりした。

 

玉川氏は誰かに教えてもらった情報や、自分で調べたことを基に私見を述べているだけであり、釜萢 敏氏は、まだ正体不明な部分の多いコロナについて、毎日毎日、最新の情報の集まる立場にいる専門家の中の専門家。

 

染症の素人であるコメンテーターが、どうして「ああすべきだ、こうすべきだ」などと指図できるのだろうか?毎日変化する感染状況の中で、釜萢 敏氏はあなたに感染症の基本から教える暇はないんですよ。

 

玉川氏は「PCR検査を皆にすべきだ。ニューヨークはPCR検査をして感染を押さえられた。日本では何故こんなにPCR検査数がすくないのか」と語調を荒げて質問していたが、ニューヨークの死者数と東京の死者数を比べたら、ニューヨークのやり方が優れていると言い切れるのか?

 

釜萢 敏氏はタイミングがあると言われていた。ニューヨークは既に感染者が多かったので、PCR検査をする必要があったという。単に海外のやり方ばかり良しとすることは短絡というものだ。

 

「PCR検査は増やしていくけれど、すべての人に検査をする考えはない。非常事態宣言中のような生活をすると、確実に感染は減る。しかし、今はまだその時期ではない。3密を守り、飛沫感染に気を付けた生活をすればよい。国民の生活を守りながらコロナ対策を提案していく」という釜萢 敏氏の考えは真っ当だと感じたが、玉川氏はあくまでコロナ感染を撲滅しないと人が死んでしまう、経済重視かと反発。

 

岡田晴恵氏に至っては釜萢 敏氏に「釜萢先生はサイエンティストとしてのお考えだけを政府に提出して、政府が経済とコロナについて結論を出せばいいのではないでしょうか?老婆心ながら、その方が先生もお気が楽だと思います。」とさも心得顔に言った。

 

え?「老婆心」って、年長の方に使っていい言葉だっけ?

 

早速調べてみると、「年とった女性が、度を越してあれこれと気を遣うこと。転じて、必要以上に世話をやこうとする自分の気持ちを、へりくだっていう語」とあり、「そもそも目上の人に忠告すること自体が失礼な行為にあたります。 目上から目下の者に対して使う言葉であることを覚えておきましょう」と出ていた。

 

やっぱりね。更に、目上の者に対して意見を言う時は「僭越ながら」という語が適当とのこと。

 

つまり、岡田氏は「釜萢 敏氏が、政府の経済維持の考えを斟酌して、本当は科学者としては違う考えをもっているのに、遠慮していいたいことも言っていないのでは」と誠に僭越な意見を述べたわけだ。

 

しかも、服装、ヘアースタイル、メイクで思いっきり若作りしている彼女が自ら「老婆」という言葉を使ったことは大失敗でしたね。

 

それに対し、釜萢 敏氏は「国民生活が良くなるような提言をするのが役目」というような見解を述べられ、失礼過ぎるコメンテーター達に最後まで冷静に応対されていた。

 

私はモーニングショーに対抗して、新型コロナウイルス感染症対策分科会の考え方と方向性を随時発信してほしいと思う。悪貨は良貨を駆逐する、というではないか。一方的な考えだけ放置しておくのは良くないと思う。

 

ブログランキングに参加しています。

今日もクリックしていただけると嬉しいです。