わが家では猫の嘔吐物(ゲロ)のことを「ゲーゲー」と言ってます。
かつて「美形の吐き魔」という記事を書きました。
ニャーのことです。とにかくよく吐く。
日向ぼっこ中のニャー(左ポニー右チキン)
猫が何かと吐くのは周知のこと。
グルーミングで飲み込んでしまった毛をまとめて吐き出す。
その"起爆剤"として草を食べるのもよく知られたことですね。
中には草が不要の子もいるけど、(イネ科の)草は猫にとって必需品です。
草食べ中のリン一家(左キー右クウ奥リン)
猫が吐くときは、われわれ人間と同じで苦しそう。
前段階でお腹をゲボゲボやって腹筋で絞り出すように吐く。
でも人と違うのは、吐いた後でケロッとしてることだ。
(稀に人にもそういうのがいるけど。)
牛の反芻胃ほどではないにしても、猫にとって吐くことは普通のことらしい。
で、中にはその"吐く機能"がちょっと強すぎる子がいるのです。
毛玉どころか何を食べてもすぐ吐いちゃう。
晩年のテツがIBDで拒食症になる前、口にしたものをすぐに出しちゃう時期があった。
あのときの介護経験から、よく吐く猫には慣れているつもりだった。
が、あまりにも普通に、日課のように吐く。
ニャーとリン、わが家の問題児2匹です。
ご飯待ちのニャー(中)リン(奥)ちび太(手前)
ニャーはレトルト、リンはカリカリ。
ニャーは朝食が多くリンは夕食か夜食が多いが、何故か吐くのは1日1回。
これまで品を変え量を変え試してきたが効果なく、どうやら本人(猫)自身の問題らしい。
それにしても、そんなに吐かれるのは何とも切ない限りです。
いろいろ調合したりと工夫してやっと食べても、すぐにさらりと出してしまう。
これほど努力と経費のムダを実感することはない。
出さずに食べるときもあるので、あげないというわけにもいかないし。
シロキに場所をとられて待機中のニャー(左)
出したゲーゲーを掃除するのがこれまた大変。
戸棚の奥でやられたり、棚の上から噴水のごとくやったり。
今では前兆のお腹ゲボゲボが始まったら慌てて部屋の真ん中に運びます。
でも間に合わなかったときはまるで散水車の如く・・。
これはもう、まさに猫と保護者のゲーゲー合戦だ。
他の猫たちもたまに食べたものを吐くことがあるけど、
だいたい食べ過ぎか一気食いが原因だ。
いずれにしても猫は吐く生き物。
これから猫を迎えようという人にはしっかりと伝えてほしいのです。
安易に捨てられる、不幸な猫を増やさないためにも。
シロキに寄り添うチキン(左)とポニー(手前)