今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

粗相問題の収束宣言

2020年04月08日 | 大家族の日常
ようやくこの時がやって来ました。思えば長い道のりだった。
ある朝突然に粗相が始まったのは昨年7月の初め。それからの9ヶ月間、廊下や絨毯にとぐろを巻くウ〇チを片付け続けた。ネコのものとは思えない大きなとぐろで、コロコロならまだしも大抵はべチャッとして容易に拾うことすらできない。ウェットティッシュと除菌スプレーを使って必死に拭き取ったのでした。しかも去年のうちは小の方もトイレから漏らすは漏らすは。 苦節9ヶ月、夫婦揃ってよくぞ堪えたものだと思います。

粗相が始まったのはチキンとキリンが加入して9匹の最多になったとき。同時にテンちゃん、2ヶ月後にはみうが旅立ち、さらにキリンが里子に出たが粗相問題は収まる気配もなかった。トイレの個数(6~9個)、場所、質(砂、チップ)、形(フードの有無、壁の有無)、掃除回数(1日2~4回)といろいろ試したが状況変わらず。粗相は秋口と初冬にやや収まったかに思えたがすぐに再燃し、多いときは1日3回も繰り返された。当方も人間、倦怠感に襲われたり発狂寸前になったり、しかし本当に困っているのはネコたちなんだと自分に言い聞かせて解決策を模索した。

当初の犯人(猫)は間違いなく複数だった。しかし少しづつ鎮静化し、年末にはそれなりに絞られた。原因として強く疑ったのはチキンとキリンの加入。しかし実際にはそうではなかった。どうやら真の原因は他ならぬ自分自身だったのです。

今はとてもやさしい顔つきになったちび太

粗相が始まったとき、わが家の猫社会は平穏ではなかった。ニャーがリンとクウを追い回し、ちび太もリンをつけ狙っていた。特にちび太はリンがトイレに行くと待ち伏せする。その後、まだ子猫のチキンやポニーまでが立場の弱いリンやクウをつけ狙うようになった。リンは保護者を頼って何とか難を逃れたが、人馴れしてないクウは頼るものがなく次第に孤立し、ついには2階押し入れの住猫となった。その頃の粗相は2階に限られたので、残った犯人(猫)はクウだとわかった。

ニャーがリンやクウを襲った理由。相手の"気"に非常に敏感なニャーは自分を意識するリンやクウの"気"が気障りだ。当初はそう思った。しかしでは何故リンやクウはニャーを意識するようになったのか。リン一家が加入して1年くらいは和気藹々としていたのに。おそらくその原因は、ニャーとみうの関係に遡る。2匹の関係は結果的に改善したが、当時ニャーがみうを襲うたびにこっぴどくニャーを叱った。別に叱ったから関係改善したわけでもないのに、その後も事あるごとにニャーを叱った。リンを狙うちび太も叱った。なぜ自分ばかり叱られる。ニャーとちび太は気が立ち易い猫になっていったのだと思います。

妻は「やきもち」だと言ったけど自分でも情報を漁って、それは典型的な転嫁行動だとわかった。自分がニャーやちび太を叱る。するとやり場のないニャーやちび太はリンやクウを襲う。他の子を襲うこともあったが、意識過剰で逃げまどうリンやクウが格好の餌食になったのだろう。この因果関係がわかったときは自身が情けない限りだった。ニャーに申し訳なかった。それでも自分を慕ってくれるニャーがいじましく、その厚意がありがたかった。

実はとても甘えん坊だったシロキ

わかった以上は対策を急げだ。今年から叱ることを一切止めました。するとどうだろう、その効果はみるみる出てきた。ニャーもちび太も温和なネコに変わっていく。ストレスフルな表情がやさしい表情に変わったのです。そしてリンやクウを狙うことが急速に減っていった。やがて、クウが居場所をリビングに戻してきた。まだ警戒心があるので居場所はテーブル下が中心。すると粗相の場所もリビングのテーブル下に変わった。それで、その場所にシステムトイレを置いてみた。

効果は予想以上でした。そのトイレを家のネコたちがこぞって使いだしたのです。それで一時は日に5回くらい掃除するはめに。だが一週間もすると落ち着きを見せ、テーブル下のトイレは期待通りクウとリンが安心して使うようになった。何しろ大抵は保護者が傍にいるので、無邪気なチキンもポニーも待ち伏せしなくなった。そしてクウは、徐々に自信をつけてきたのです。

食事風景(奥にクウ、左前にニャー、右にリン)

テーブル下にトイレを置いてから1ヶ月半。実は2週間経った頃、クウがトイレの横に粗相した。よもやと嫌な感じがしたけど結局それが最後となり、さらに1ヶ月経って収束宣言となりました。しかも単に粗相問題が解消しただけでなく、わが家の猫社会に再び平穏が訪れるというこの上ないご褒美がついてきたのでした。

リビングでくつろぐクウ(左)とリン

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