経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

今週のポイント

2020-08-10 08:01:10 | 株価
◇ 東京市場が弱気になったワケ = ダウ平均は先週、連騰して1005ドルの値上がり。1週間で1000ドルを超えた上昇は、6月第1週以来のこと。当面の目標だった2万7000ドルを回復した。コロナの蔓延や米中関係の緊張激化にもかかわらず上昇したのは、議会で新しい景気対策がまとまりそうなこと。それにIT関連企業を中心に、4-6月期の決算が予想以上によかったため。IT関連企業の多いナスダック指数は、史上最高値を更新して1万1000台に達している。

日経平均は先週620円の値上がり。月-火曜日は急騰したが、水-金曜日は反落した。この結果、水曜日からの3日間はニューヨークが上げたのに東京は下げている。上げ過ぎ訂正の面もあるが、急に弱気の風に吹かれたようだ。特に大きな売り材料が出現したわけでもない。なぜ日米株価の連動性が崩れたのだろうか。

ニューヨーク市場では、アップルやアマゾンに代表されるIT企業が、コロナの重圧を跳ね返して好決算を挙げている。このためナスダック指数は史上最高値を更新し続けた。これがダウ平均にも、好影響を与えている。ところが東京市場では、こうした好業績のIT企業が見当たらない。このため4-6月期決算の発表が進むにつれて、市場は企業業績の先行きに不安を感じ始めた。こういう見方は、考え過ぎだろうか。

今週は11日に、7月の景気ウォッチャー調査。13日に、7月の企業物価。14日に、6月の第3次産業活動指数。アメリカでは11日に、7月の生産者物価。12日に、7月の消費者物価。14日に、7月の小売り売上高、工業生産、8月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が10日に、7月の消費者物価と生産者物価。14日に、7月の小売り売上高、鉱工業生産、固定資産投資額を発表する。

        ≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ
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