今日のブリュッセルは鉛色の空に時折雨が滴る生憎の天気。更に気温が11℃までしか上がらず仕舞いで晩秋の様相を呈しています。
そんな日曜の午後は、地元のオーケストラ ベルギー国立管弦楽団(NOB) の定期演奏会。
プログラムはこちら。ノルディック・フェスティバルの一環でもある為、北欧(順にフィンランド、ノルウェー、デンマーク)の作曲家の曲が並びました。
Jean Sibelius, Karelia Suite, op. 11
Edvard Grieg, Piano Concerto in A minor, op.16
Carl Nielsen, Symphony n°4, op. 29 "Inextinguishable"
指揮者も北欧デンマーク人のミハエル・シェンヴァント Michael Schønwandt という徹底ぶり。
今日の僕らのお目当ては、2曲目の E.グリーグのピアノ・コンチェルト。ソリストはジョージア人の カティア・ブニアティシヴィリ khatia buniatishvili、人気の若手女性ピアニストです。
ブリュッセルにもこれまで何度も公演に来ているはずですが、何故か縁がなく今回が初めての生演奏を聴く機会となりました。
いずれの曲もYouTubeで予習をして行きましたが、最後の C.ニールセンの交響曲第4番 作品29『不滅(滅ぼし得ざるもの)』は僕にはちょっと苦手な曲調の曲でしたね。
さて、最初のシベリウスの《カレリア》組曲 作品11は演奏の機会も多い曲のようで、聴き覚えもありました。劇音楽用の曲で、最後はマーチの旋律あり楽しい曲でした。オーケストラも調子が良いようでなかなかの仕上がり。
そして、いよいよソリスト登場のピアノ協奏曲。グラマラスなカティア・ブニアティシヴィリですが、毎回ドレスも素敵です。
第1楽章の冒頭。ティンパニに導かれるかたちで、滝が流れ落ちる様をイメージしたと言われる有名なフレーズはクラシックファンならずとも一度は聴いたことがあるはず。このとても印象的な出だしから、力強くバッチリ決めてくるカティア。
かと思えば、滑かなタッチにすぐ切り替わり、終始クリアで艶やかな音色にホールが包まれました。妖艶さをはらんだ女性的な情熱のこもった演奏とでも表現したらいいのでしょうか。指揮者を通じてオーケストラともうまく調和がとれていて、ここ近年聴きに行ったコンサートの中でも最高レベルの演奏でした。
演奏スタイル同様、聴衆へのアピールもパッション。何度も投げキッスを振舞うのですが、愛くるしいので嫌らしさがなく、微笑ましい限りです。
BRAVO!の嵐と満場の拍手に応えて、アンコール。
曲は、G.F.ヘンデル作曲(W.ケンプ編曲) 組曲 変ロ長調 HWV 434 よりメヌエット
パワフルでエネルギッシュな曲だけでなく、しっとり静かな曲もうっとりしちゃいます。
サイン会を期待しましたが、あいにく一部のファンとジョージア人関係者に限定されていた模様。
オーケストラのほうは後半のニールセンの交響曲『不滅』もとても良い演奏で、YouTubeで聴いた印象とはだいぶ違いました。ティンパニ2台が競演する姿は初めて見たような…。
最後はオーケストラメンバー全員で指揮者への足踏みでの大拍手で北欧プログラムは成功裡に締めくくられたのでした。
このカティア・ブニアティシヴィリ、なんと今シーズンはもう一度ブリュッセルにやって来ます。しかも、日本人には嬉しいNHK交響楽団の海外公演!パーヴォ・ヤルヴィの指揮にも注目です。今度はベートーベンの協奏曲第3番です。どんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか、今からとても楽しみです。
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