恋敵が人工知能の時代
妻のスマホにはエモパー(エモーショナルパートナー)というアプリが入っているのだが、これが中々面白い。持ち主の個人情報を登録すると名前で呼びかけ、様々なことを話しかけてくれる。スマホを落とすと「痛い!また落としましたね」などと反応してくれるし、歩いた歩数を把握してたくさん歩いた時は褒めてもくれる。1日の終わりには労いの言葉も(笑)。 次女のタブレット学習機もミッションを達成するごとに派手な音楽と共に賞賛コメントで、実際にこれにより成績アップが果たせたと言っても過言ではない。 とにかく褒めて伸ばすというのは女性には有効だと思うが、これに慣れてしまうと実際のパートナーや上司からの意に添わぬコメントを受けつけない身体になるのではないだろうか。 まして、大したマネジメント能力もなく、セクハラやパワハラのリスクでしかない中間管理職は人工知能に取って代わるだろう。各社員が1日の出来事と業績をスマホに打ち込むと、人工知能ボスが各個人にあった労いの言葉をかけ、的確なアドバイスをする。時にファンファーレが鳴り、「課長に昇格しました!月給が105,000円増え、退職金を考慮すると生涯年収は3,000万円増えましたよ、良かったですね◯◯さん!」かつて遊んだドラクエそのものだ(笑)。 日本は老後に友達と呼べる人がいない割合が26%で世界的に高い水準だそうだ。必要は発明の母というが、日本人ならその悲しい事態に便利な人工知能友達さえも創り上げることだろう。 楽しみな様で何となく悲しい(笑)。人気ブログランキングへ