(続き)続いて、関西の斉藤崇厩舎についてコメントしたい。
斉藤崇厩舎 馬房数20 リーディング 2018年36位、2019年40位、勝ち上がり率34%、
起用騎手 北村友騎手、川田騎手、団野騎手、松山騎手、藤懸騎手等
開業5年目の若き調教師である。ノーザンFの出身という事で、ノーザン系の厩舎と類される。
中々重賞が勝てなかったが、全日本2歳優駿のノーヴァレンダを皮切りとして、クロノジェネシスで
秋華賞を制覇。先の京都記念も同馬で制して、勢いに乗ってきた。今年は現時点で3位である。
北村友騎手が主戦の模様。勝負レース以外では、団野騎手(所属)、藤懸騎手の騎乗も多い。
私的な出資の始まりは、転厩からだった。プリンシパルスター(矢作)、ディグニファイド(高野和)の
2頭が移ってきたが、ともにコツコツと転厩後に勝たせている。その点で、個人的に心象が良い。
出資馬ではないが、9歳馬のヴィッセンを睦月賞で勝たせた点も、評価できるのではないだろうか。
ノーザン系と言われる割には地味目な御人柄なのだが、NFしがらきとの連携は恐らくバッチリだ。
今の現役馬では、ラウダシオン(3歳牡)、レーヴドカナロア(4歳牝)を持っているが、共に新馬勝ち
(シルクにおいては、8割代後半の勝ち上がり率を誇っている)。
また、クロノジェネシスをオークスから直行で、秋華賞(+20kg)を勝たせた点も連携の良さが伺える。
ノーザンF系の各クラブから、それなりの素質馬がアサインされているのは間違いないだろう。
上記の現役馬2頭に加えて、現2歳世代では、3頭の馬に出資している。
ローウェル 2歳牡 父キズナ、母アンティフォナ、シルク
バーデンヴァイラー 2歳牡 父ドゥラメンテ、母ヴィートマルシェ、キャロット
エルカスティージョ 2歳牝 父ロードカナロア、母エルミラドール、キャロット
キャロットで2頭を持っているという事は、地味目のため人気が余りなかったのかもしれないが、最近は
厩舎実績が伴ってきたと思う。ラウダシオンを中心に、今年の更なる飛躍に大いに期待したい