今週末の連休に飯豊山の再チャレンジを予定していましたが秋雨前線はしばし停滞、「まだまだお前の実力では無理だ。1年間力をつけてから来い」という山の神様の意志と受け止めて諦めます。

先日、ふとしたきっかけでうちの近所に住み、郡山市内の中学で英語を教えに来ているイギリス人の先生と話すことがありました。

「トレイルラン」が趣味だと言うので「どんな山でトレイルランしているの、やっぱり磐梯山や安達太良山ですか?」とたずねると「そんな遠い山には行きません」という答えでした.。


「エッ、磐梯山や安達太良が遠い?」と怪訝な顔をすると彼はニッコリ微笑んで「スーパーカブ知ってますか?」「あのホンダの原付バイクのことですか」「そうです。ボクは車を持ってないのでこのスーパーカブが唯一の移動手段なんです。学校へ行くときもカブを使っています」

 

「トレイルに行くのもこのスーパーカブで行けるところです」

 

「遠くても浅香山ぐらいですかね」

山好きの異国から来た青年に「福島の山のことなら何でも聞いて」とちょっと先輩風を吹かせてみようと身構えてたのにスルリとかわされました。

「ふ~ん、スーパーカブで行けるところか」背伸びせずに見栄をはらない青年の自然体の姿が眩しくうつります。

飯豊だ、次はアルプスだ、とブランドの山にばかり目がいってた自分がえらく俗物に思えます。

考えてみれば登山で一番感動したのは、30年ほど前に山のサークルで市内にある低山の浅香山にやっとの思いでたどり着き頂上から猪苗代湖を眺めたときです。

感動は標高の高さや難易度にも関係がありません。

 

「スーパーカブで行けるところ」

 

はそんな初心を思い出させてくれた言葉です。

 

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