5月に入るとここ福島県では各地で山開きのシーズンを迎えます。休みの度にあちこち出かけています。
先日は磐梯山に行ってきました。代表的な登山口は7合目ぐらいまで車で行けて2時間ほどで頂上に立つことができます。小学生でも登ることができます。
私もここからしか登ったことがありません。そこで今回は「もっと本格的な登山ルートで登ってみたい」と自分の実力も顧みずにちょっとハードなコースを登ってきました。
これが大失敗でした。
選んだのは裏磐梯スキー場から登るコースです。1時間ほどゲレンデを登ります。奥に見えるのは桧原湖です。
森に入ります。ここから妄想にやられます。
平日の単独行、すれ違う登山者はいません。シーンとしたイメージを持たれるかもしれませんが初夏の山の茂みに入ると「ワ~ン」という大音響に包まれます。
虫や鳥達が繁殖の季節を迎えて懸命に鳴いているからです。時折鳥がバサバサと葉っぱを揺らします。
牛蛙が「グオ、グオ」と不気味な声を出します。その度に「うわっ熊か!」とビビっていました。
がん患者はちょっとした体の異変があると転移か再発かという妄想に悩まされます。この時期の東北の山ではちょっとした物音でも熊が出たかという妄想にやられます。
登山者の多いベタなコースを選ばなきゃイカンなと思い知らされました。
茂みに入って1時間ほどで噴火口の銅沼(あかぬま)に到着。奥に見えるのは噴火でえぐれた裏磐梯の姿です。
明治21年の磐梯山の大噴火により死者477人、倒壊家屋一千戸をこす被害を出しました。その一方でこの噴火は桧原湖、五色沼など300を超える湖沼群を生み出しました。
98円のワンタンメンですが生のシナチクのはいったすぐれものです。ハシを忘れたので落ちてる木の枝で代用。うまかった。
しばし休憩しているとジャージ姿の中学生の一団と会いました。学習旅行だそうです。
当方は大冒険のつもりでいたのに笑っちゃいました。ホント妄想登山ですね。
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