経結膜脱脂手術の弊害とリカバリー | 真・無形の器

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足せば減り、押せば引く・・・そしてそれらはお肌本来の治癒力をもって形を成す。
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形成外科・美容外科のドクターによる、それぞれの「器」の美しさを最大限に引き出しつつ、
さらなる美を追究するためのブログです。

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みなさん、こんばんは。

徐々に秋も深まり、肌寒い季節となってまいりました。

この寒暖差で体調を崩し、カゼをひきがちです。

少し熱っぽい、だるさを感じたら、

まず暖かくして、しっかりと睡眠を取りましょう。

そして、翌日すぐに血液クレンジングと高濃度ビタミンC‼️

このダブルパンチで、インフルエンザの季節も乗り切りましょう❗️


秋の夜長は、読書の秋…ならぬマンガの秋となっております。

今はスマホタブレットで、いつでもどこでもマンガが読み放題ですね。


ゴルゴの秋⁉️

現在も連載の続くゴルゴ13は、その時々の時事ネタを、リアルタイムに分かりやすく反映しており、まさにビジネスマンのバイブルです。

特に90年代の複雑な中東情勢の理解と、そこで常に重要なポジションで暗躍する超A級スナイパーの美しい仕事には、毎夜鳥肌が立つほど感動しております。

昨日の人質解放のニュースを聞いて、「さてはゴルゴが動いたな…」とほくそ笑む私は、

少しゴルゴ中毒❓でしょうか。(笑)



経結膜脱脂手術の弊害


当院は注入専門クリニックのため、

目元クマの改善目的のお客様が多くいらっしゃいます。


その中でも特に多いご相談が、

「他院で下眼瞼脱脂手術を受けて、クマのくぼみが悪化した」というご相談です。


以前より月に2〜3名はいらっしゃいましたが、

今月だけで10名以上と、非常に増加しております。


みなさんのお話を聞きますと、

同じ論調で脱脂手術を勧められ、

脱脂と同時にヒアルロン酸等の注入をされています。


下眼瞼のクマの改善目的として、経結膜脱脂手術により脂肪を抜き、

さらに同部位にヒアルロン酸を注入し段差凹凸を整えてしまう治療です。


これは、私が以前より問題視しておりました治療法です。



目元クマの原因


目元クマは、眼窩脂肪の突出と下垂により起こります。


加齢により下眼瞼の皮膚が薄くなり、眼輪筋の緊張が弱くなると、眼窩脂肪の圧力に負けて前に突出し下垂します。

いわゆる、「目袋」です。

(※涙袋ではありません。)


さらに眼窩下リガメントが下垂する眼窩脂肪を支えるために陥凹が生じ、クマのラインが目立ちます。


そして、さらに頬のマーラーファットパッドの下垂によりそれら全体が引き下げられ、クマは悪化します。


下眼瞼皮膚・眼輪筋の菲薄化、緊張の低下により、眼窩脂肪の圧力に負けて突出する。また眼窩下リガメントの緊張により陥凹が生じ、クマのラインが目立つ。
頬のマーラーファットパッドの下垂により、目元は支えを失い、クマはさらに悪化する。

これら全体的なメカニズムを無視し、

とりあえず眼窩脂肪を抜いて突出だけを改善しようとするクリニックが多いのです。



経結膜脱脂手術+ヒアルロン酸等注入


この経結膜脱脂手術は非常に簡単な手術で、

しかも手術のため利益の高い治療となり、

特に大手クリニックでは競うように脱脂が行われています。


そして、脱脂された下眼瞼は陥凹しますので、

その場でヒアルロン酸やPRP、酷いクリニックではフィブラスト(bFGF製剤)等を注入して、

とりあえずその場を取り繕うのです。


経結膜脱脂手術により、目元クマを全体的に陥凹させる。
そして同時にヒアルロン酸を注入し平坦に形成する。

確かにデリケートな下眼瞼においては、

凹凸の段差を注入治療のみで平坦に仕上げていくのは至難の業です。


それよりも、脱脂手術により一旦全てを陥凹にしてしまってから、注入治療を行った方が均一な目元を作りやすいのです。


これは正論に聞こえますが、実は全くもってナンセンスな治療です。


脂肪を抜いて、ヒアルロン酸を注入する。

わざわざ引き算をして、その上に足し算をしているのです。


そして、そのうちヒアルロン酸は減っていきます。


もちろん、一度抜いた脂肪は、

二度と戻ることはありません。


この治療を行うクリニックとしては、

脱脂手術で儲かり、

その後はずっと、ヒアルロン酸注入で儲かる、

という訳です。


このロジックが、

さも当たり前のようにまかり通っているのが、

現在の美容外科業界なのです。


フィルクリニック大阪では、このような安易な脱脂手術(経結膜脱脂やバッカルファット除去手術)は一切行いません。


そして、このような手術で残念な結果となった方々の、できる限りのリカバリーを、

積極的に行わせていただいております。


→目元クマ治療・リカバリーは次回につづきます。



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