南 昌幸南 昌幸

やっぱり徳川家康ってすごい人だったんだなあ!

って素直に感じることが出来たドラマでした。

江戸のまちづくりに携わった人たちが中心のドラマなのですが、彼らの上司とも言うべき徳川家康の考えが名言として出てくるので、それを聞いてノックアウトさせられました!

他の方も名言が出てくるので、見ていて、かなーり勉強になりましたし、同時に感動もさせていただいた、とても良いドラマだと思います。

今回は、秀逸のNHKドラマ「家康、江戸を建てる」の感想を名言とともにお伝えしていきます!

※2019年12月31日までNHKオンデマンド特選ライブラリーで配信されています!

NHKオンデマンドで過去の大河ドラマや時代劇を観よう!メリット・デメリットのご紹介!

 

この記事をおすすめする方

◯「家康、江戸を建てる」の色んな感想を知りたい方。

◯「あんな名言もあったねえ!」と振り返り共感したい方

向きの記事です!

 

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「家康、江戸を建てる」基本情報

原作・・門井慶喜(かどいよしのぶ)

主な作品「家康、江戸を建てる」「銀河鉄道の父」(直木賞)など。直木賞ってすごい!

脚本・・八津弘幸(やつひろゆき)

主な作品「ラプラスの魔女」「陸王」「半沢直樹」など。話題のドラマや映画ばっかり!

音楽・・林ゆうき(はやしゆうき)

主な作品「プリキュア」「リーガルハイ」など。

語り・・石坂浩二(いしざかこうじ)

主な作品「ウルトラマンゼロ」「そして誰もいなくなった」など。石坂さんの声はやっぱり落ち着くなあ!

 

キャスト(共通)

「徳川幕府創始者」徳川家康(とくがわいえやす)

※江戸を大阪を超える大都市にすることを使命と考える日本のリーダー!

・・市村正親(いちむらまさちか)

主な作品「のぼうの城・豊臣秀吉役」「大河ドラマ~江・明智光秀役」など。

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すべてを見逃さない目が深すぎます!

「代官・財政奉行」大久保長安(おおくぼながやす)

※家康の側近。監督する立場。嫌味を言う役割。

・・高嶋政伸(たかしままさのぶ)

主な作品「大河ドラマ秀吉・豊臣秀長役」「信長のシェフ・武田信玄役」

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いい感じで嫌味を言ってくれて引きしまります!

キャスト(前編・水を制す)

「徳川家の菓子司」大久保藤五郎(おおくぼとうごろう)

※江戸に上水を流すことを家康から命じられる。元は菓子職人。

・・佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)

主な作品「連続テレビ小説ひよっこ」「大河ドラマ風林火山・真田幸隆役」など

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仕事(水道事業)と家庭(娘の理解を得る)とのバランスは難しいですね!頑張れ!

「百姓の名主」内田六次郎(うちだろくじろう)

※職人をまとめる名主。藤五郎とはなにかと衝突する。

・・生瀬勝久(なませかつひさ)

主な作品「大河ドラマ龍馬伝・吉田松陰役」「大河ドラマ八重の桜・勝海舟役」など

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藤五郎と六次郎。言い合える相手がいるって最幸だと思います!気張れますね!

「最先端土木実務者の若者」春日清兵衛(かすがきよべえ)

※最新の土木工事の技術を持った実務者。

・・千葉雄大(ちばゆうだい)

主な作品「大河ドラマ平清盛」「殿、利息でござる!」

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まだまだ若く、人の心が読めていなかったがそれも経験ですね!職人を見捨てても、職人は見捨てない!

「民政長官」伊奈忠次(いなただつぐ)

※利根川の流れを変える土木工事を手がけた徳川家の家臣。

・・松重豊(まつしげゆたか)

主な作品「大河ドラマいだてん」「大河ドラマ北条時宗」

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落ち着き払った対応は貫禄すらあります!

「藤五郎の妻」伊可

※藤五郎を影から支える良き妻。

・・優香(ゆうか)

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こんな理解してくれる奥さんいいね!

「藤五郎の娘」絹(きぬ)

※はじめは父を信じられないが、徐々にその考えに変化が起きる。

・・藤野涼子(ふじのりょうこ)

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正しい行いは娘にも伝わるってこと!

「藤五郎の付き人」安兵衛

※藤五郎に恩義を感じている。身体を張って藤五郎を守る。

・・・マギー

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尽くすってこういうことなんだと教えてくれます!

キャスト(後編・金貨の町)

「金貨職人」橋本庄三郎(はしもとしょうさぶろう)

※家康から小判を造ることを命じられる。

・・柄本佑(えもとたすく)

主な作品「連続テレビ小説なつぞら」「大河ドラマ風林火山・- 長岌役 」など

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己の正しい欲のために生きることは悪くない!と私は思います!

「後藤家の当主」後藤徳乗(ごとうとくじょう)

※彫金工として、太閤秀吉に仕える。大判作りを任されるほどの名家。

・・吉田剛太郎(よしだこうたろう)

主な作品「大河ドラマ真田丸・織田信長役」「おっさんずラブ」など

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関西弁がやたらと耳に心地良かった。すごい演技の振り幅だ!

「徳乗の弟」後藤長乗(ごとうちょうじょう)

※関ヶ原の戦い時、徳川側について後藤家のお家取り潰しを防ぐ。

・・吹越満(ふきこしみつる)

主な作品「大河ドラマ軍師官兵衛・足利義昭役 」「大河ドラマおんな城主直虎・小野政直役」

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悪そうな演技でした。実際は家康からの信任厚い!

「徳乗の娘」早紀(さき)

※政略結婚に使われていますね。金貨ほどに美しい!

・・広瀬アリス(ひろせありす)

主な作品「ファッション雑誌セブンティーン専属モデル」「連続テレビ小説わろてんか」

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ドラマに彩りを与えてくれました!ちょっとほろ苦いけど。

「庄三郎の弟分」中越与一郎(なかごえよいちろう)

※江戸で道を見誤る!

・・林遣都(はやしけんと)

主な作品「おっさんずラブ」「戦国BASARA・伊達政宗役」

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京都が恋しいからって、もうちょっと我慢したかったね!

 

「家康、江戸を建てる」公式サイト

「家康、江戸を建てる」

原作書籍「家康、江戸を建てる」155回直木賞候補作

※短編集になっていまして、テレビドラマ前篇の「水を制す」は、本の中の第一話「流れを変える」と第三話「飲み水を引く」が原作となっています。

テレビドラマ後編の「金貨の町」は、本の中の第二話「金を延べる」が原作となっています。

よりドラマの裏側を知ることが出来て楽しいですので、おすすめですよ!

でもドラマを見た後に読んだほうがストレスなく楽しめます。

それは、本の方がより詳しく書いてありますので、色んな発見があるからです。

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七井の池(今の井の頭公園)の由来とか、水道橋の由来とか、信玄堤のこととか知れて更に面白い!そして金貨のうんちくが随所に散りばめられています!十両を拾両と書く意味とか!楽しいです。

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「家康、江戸を建てる」前篇(水を制す)あらすじ

太閤秀吉から江戸への国替えを申し渡された徳川家康。

そこは、今の大都会からは考えもつかない、荒れた台地でした。

まずは、利根川の流れを変え、水害のない土地を確保する工事に伊奈忠次は取り掛かります。

 

次に、飲み水を確保するための上水工事を菓子司(職人)の大久保藤五郎が家康より命じられます。

一人で工事を進めようとする藤五郎に六次郎と清兵衛が送り込まれ、様々なトラブルが起きながら大久保長安にプレッシャーをかけられながら工事は進んで行きます。

 

さて、工事は成功し、無事に江戸の町に飲水は届けることが出来たのでしょうか?

「家康、江戸を建てる」後編(金貨の町)あらすじ

当時の経済の中心は大阪でした。天下の台所と言われ、全国の物資が大阪を経由してから広まっていったため、大いに繁栄していました。

徳川家康は、大阪を超える経済都市にするため、小判に目をつけました。

豊臣秀吉から金貨作りを許されていた後藤家に勤める一職人、橋本庄三郎。

江戸に出向したときに、家康から小判作りを命じられます。

京都に残したいいなづけの事よりも自らの野望を選んだ庄三郎。

庄三郎は小判作りを成功させることは出来るのでしょうか?

また、豊臣家が牛耳る大阪を超える経済都市に江戸がなりうるのでしょうか?

興味は尽きませんね!

「家康、江戸を建てる」前篇・名言と感想!

かなり良い言葉が散りばめられていました。

感想とともに名言を見ていきたいと思います。

※ネタバレになってしまう部分もありますので、まだ見ていない方は注意してくださいませ!

「藤五郎の主水は「モンド」にあらず。「モント」と読め」by徳川家康

→元来飲み水を司る役所を「主水正」と呼ばれていました。

真澄の水を探し得た藤五郎に家康から褒美として名前が贈られました。それが「主水」。

読み方は、本来は「モンド」ですが、水は濁りを嫌う。

今後、澄んだ水を提供するようにとの意味を込めて「モント」と名付けたという逸話。

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名前に込められた想いって言うのは通じることを魅せてくれました!!

 

「この失敗はよい失敗じゃ!」by大久保藤五郎

→江戸市内まで水を通すことに成功した直後に、突然地下から噴水のように吹き上がる水。失敗です。

しかし、江戸まで上水を通した(大目的)後に起きた出来事だったからこそ、「よい失敗じゃ」といえたのです。

次のステージに達したことを意味していました!

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佐々木蔵之介のこみ上げる笑いが最高に清々しかった!見どころ!

 

「水もいいが、次は酒を飲みたいものだな」by伊奈忠次

人手不足で困り果てた藤五郎は、ライバルと考える伊奈忠次の元へ行き人手を借りようとします。

伊那は、大久保長安から藤五郎に人貸しはしないように根回しされていたので一旦は断ります。

しかし、藤五郎は汲んできた水を伊那に飲ませ、「この水を江戸のものに飲ませたいのです!責任者の任務を降りてまでも上水事業を成功させたい!」との想いが伝わり、遂には伊那も許します。

腕利きの職人100人、ことごとく連れて行け!と。この心意気も最高!

その時に、伊那は成功した暁には「水もいいが、酒を飲みたいものだな」と!くーー!

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なんとも男気ある話で感動おおお!

 

「わしは生涯おぬしの菓子しか食わんぞ!」by徳川家康

水道事業が成功し、藤五郎は家康の元に菓子を持って登城します。

家康は久々の菓子を食べながら、甘いものを断っていたことを告白します。

その理由が、「藤五郎ばかりにつらい思いをさせるわけにはいかぬから」ですって!

ちゃんと家臣のことを思ってあげられる上司って最高!

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ああ!なんて家臣思いの家康様!三河武士が団結力が強いのも頷けます!

 

「人一人が出来ることなど限られている!」by徳川家康

一人で上水事業を全うしたい藤五郎は、次から次へと家康から送り込まれる助っ人が来るたびに、「もう殿に見限られた!」と落胆していました

しかし家康の考えは違いました。

上水事業を完成させ、江戸の町を確かなものにするため、藤五郎の手助けを強化するため、派遣したに過ぎませんでした。

家康は100年、200年後の日本を見ていたのでした!

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今、江戸は家康様の考えの元、多くの人の尽力のおかげで、世界有数の大都市に発展しました!すごい!

「家康、江戸を建てる」後編・名言集!

後編も、良い言葉がザクザク出てきましたよ!

※ネタバレになってしまう部分もありますので、まだ見ていない方は注意してくださいませ!

「へりくだる人間は仕事もへりくだる」by徳川家康

家康から庄三郎が小判作りを任せられた時、変に謙遜してしまった。そこをすかさず家康に突かれてしまいました。

「俺なら出来る!」と自分に自惚れているくらいの傲慢さが、裏を返せば責任とも言えましょう。

へりくだってしまうようでは、そもそも責任逃れを最初から出来るように逃げ道を作って置いていると同じことではないでしょうか。

そのように言っていると解釈します。

厳しい世界ですが、上を目指し、野望がある人のモチベーションでも有ると思います!

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これぞ名言!自分に自信を持っていなければ、最高の仕事など出来ないですよね!

 

「我欲の前では人の信など水泡のごとし」by徳川家康

弟分の与一郎が裏切ったことを庄三郎がかばった時、家康からお説教を喰らいます。

その時家康が放った言葉です。

人間、自分の欲望が最優先で、その欲の前では人への信用など儚いもの。と家康は庄三郎に諭しています。

人ってものは、困ったものだなあって思いました。

同時に信用って本当に難しいんだなって思いました。

自分の欲望を乗り越えなければその信用にありつけないのです。

そんな脆いものだからこそ、細心の注意が必要であり、この信用を自分のものにできた時、人は1段上の段階へ行けるのでしょう。

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本当に信用出来るものはなんだろう?

 

「やましいことなどしておりません!」by庄三郎

弟分の与一郎が金をくすねている疑惑を、監督者、奉行の大久保長安に問い詰められていた時、責任者の庄三郎は、ひょうひょうと否定します。

完全に弟分をかばいました。カッコいい!!

もちろん、責任者として、自分のためにかばったというのも有るでしょう。

しかし、与一郎の将来を潰さないためにも、ここは上手く立ち回ったのですね。しびれる!

毅然として振る舞い、また、ここでも反撃の「長安様の笠に金付き」を指摘するなど、スッキリポイントありです!

頼もしいアニイです!

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こんなアニイになりたいものです!

 

「やるかやらぬか!この江戸で名をあげてみよ!」by徳川家康

家康の小判事業を庄三郎は最終的に受けるのかどうかを問うた言葉です。

この一押は強烈です。

方向性をはっきりとさせてくれました。

これぞ、魂を吹き込む言葉でしょう。

また同じような言葉で、「今日にお主の旗を立てい!」と関ケ原の戦いで勝利した直後に家康が庄三郎に投げかけた言葉があります。

この投げかけにより、庄三郎の人が変わったかのように、ゼンマイを最大限に巻き終えた人形のように一気に動き出しました。

これもまた、人に魂を吹き込む言葉だったと思います。

さすが、天下を取り、さらに260年も続く時代を作る人の言葉には重みや輝きが違いますね!

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リーダーは言葉で人を動かさなければならない!その言葉にいかに魂を乗せられるかが勝負!

 

「お主は江戸のようじゃ。誰も見向きもせぬ台地。そこには可能性がある!」by徳川家康

荒々しい台地から、開発が進み、大都市へと成長を遂げた江戸の町を見ながら家康が庄三郎にかけた言葉です。

何もないところから、可能性を見出し、信じ、開発していく。

これは都市の整備も、人間の成長も一緒だという意味です。

家康は、その可能性を見いだせる天才だったと思います。

自分を信じ、そして可能性を信じてみる!これこそがリーダーに求められた資質ではないでしょうか?

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今、江戸は家康様の考えの元、多くの人の尽力のおかげで、世界有数の大都市に発展しました!すごい!

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「家康、江戸を建てる」全体の感想!

昨年から、楽しみにしていた「家康、江戸を建てる」。

実は原作も買っていたのですが、まずはドラマを見よう!と、ドラマから見ました。

1,全体的な感想は「大河にして欲しい!」です!

大河ドラマ級の役者さんの演技と脚本を見させていただいて、心の琴線に触れることが出来ました。

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本当に大河ドラマだったら良かったのにいいい!

って、途中ブツブツいいながら、いや、叫びながら笑見ていました。

とにかくキャスト陣が豪華で、ドラマとしても良く出来ていたとおもいます。

これをこのメンバーで大河ドラマを作ったらかなり面白いだろうなあって感じました。

 

しかしながら、原作があるドラマにありがちなことではありますが、このドラマも見るときに注意が必要です。

2,原作は後で読んだほうが良い!

当然ですが、原作とTVドラマではドラマ用の脚本がありますので、内容が違います。

原作はあくまで原作でして、それを忠実に再現しているものは少ないと思います。

2018年大河ドラマ西郷どんは、原作とも史実ともだいぶ変えて脚本化されていましたし、2017年の映画「関ケ原」も、司馬遼太郎の小説を元にしていましたが、どうしてもオリジナルが多分に出てきます。

それがだめとかではないと思いますが、原作を知っていると、変にイメージが残っていて、映像を見たときに違和感が生じてしまうのは致し方ないもの。

なので、出来れば原作ははじめに読まないようにするか、読んだとしても予習として割り切って読むことが良いですね。(昔は原作を読んでから見ることが多かったですが、最近は違うかなと思っています)

原作とドラマで違和感を感じた主な部分

ドラマでは原作にない登場人物が出てきます。

前編では主人公藤五郎の妻と娘。

後編では、主人公庄三郎が奉公している後藤家の娘。

この二組の登場人物が吉と出るか?凶と出るか?明暗が分れたように思えました。

そのあたりを見ていきたいと思います。

登場人物・前編では藤五郎の妻と娘。

前編主人公・藤五郎の妻と娘たちは、仕事一筋の父親の姿勢についていけない娘と、夫を理解している妻を演じていました。

これはかなり効果的だったと思います。

娘は最初かなり父親に反発していました。もうかなり反抗期って感じです。

でも、最終的には娘も父親藤五郎のやっていることが素晴らしいものだと感じていき、その過程をドラマでしっかりと魅せてくれて、これはとってもわかりやすかったです。

娘にわかってくれた時の藤五郎の泣いてるのか笑っているのかわからない表情が最高でした。

 

また、妻役を演じていたのが優香さんなので、こちらはなおさら癒やしもオンされていい!

藤五郎が娘にボロクソに言われても、きちんと真実を見据え、公平な目線で観ていてくれるっていうのは、超安心感につながります。

きっと藤五郎も、その安心感を得ていたおかげで、水道事業を成功させることができたのかなって思います!

伊奈の職人さんと合同で仕事をしたあの時の手作りおにぎり。さぞ美味しかったでしょう!私も食べてみたいものです笑

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優香さん最高です!

後編では庄三郎の婚姻約束した後藤家の娘。

一方、後編の庄三郎が恋に落ちて、婚姻約束をした後藤家の娘早紀の存在はどうもしっくりと来ませんでした。

なくても良かったんじゃないかなって思っちゃうくらいです。

この設定を無理矢理ねじ込んだため、与一郎が悪者になり、庄三郎がヒーローになったのです。

これはこれで良いのかとも思いますが、それならばハッピーエンドで結ばれてほしかったです。

仕事では成功しても、二人は結ばれずじまい。

わだかまりは手紙を読んだくだりで晴れたような気もしますが、スッキリとしないのも事実です。

この設定、というか脚色ですかね。ちょっと不満です!

これは本当に個人的な意見ですが、徳乗の娘、早紀とのロマンスが結構な時間を割いていましたが、あそこまで必要でしたか?っておもいました。

もっと他に伝えるべきことがあったのでは?

が、半分はこのロマンスをメインにドラマを回していたと考えれば納得せざるを得ませんね。

ドラマということで私自身良かった点にも入れているくらいですから。ははは。

ビジュアル的には華があって良かったですけどね!

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ロマンスも嫌いじゃないけど、ちょっとばかし露出が多かったかなと!

 

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原作があるドラマは、本当に要注意ですね!

 

 

家康、江戸を建てる感想!良かったところ

1.「ドラマとしてのバランス抜群!」

ドラマとしてバランスよく出来た作品だったなと思いました。

最低限の土木知識、彫金知識なども盛り込みながら、登場人物の喜怒哀楽を盛り込んで、物語にしてくれていました。

私は後で原作を読んだのですが、確かに原作はドラマには描かれていない詳しいエピソードや由来など、盛りだくさん書いてありました。

でも、それをすべてドラマに入れ込むって言うのは違うと思うのです。

あくまで、「ドラマ」であり、「時代劇」なので、バランスが必要なはず。

そういう意味では、絶妙なバランス感覚だったと思います。

実際、「へえ~そうなんだあ」と思った部分と「感動ーーーーーー!」と泣いてしまった部分1時間の中で半分半分に体験しましたからね。

「へえ~そうなんだあ」と思った部分

前篇では・・・

◯七井の池が井の頭公園の池だといううんちく。

◯水道を低いところから高いところへ左右自在に流していく枡を使った方法。

◯利根川の流れは今とは全く違っていたこと。

 

などなど、地形を全く変え、大規模すぎる土木工事を、機械などない時代にやってのけたことが尊敬に値します!

後編では・・

◯小判の作り方がためになった!

◯後藤家が太閤殿下に庇護を受けていたこと

◯豊臣家と徳川家の密かな貨幣戦争があったこと

 

などなど、太閤殿下の死、関ケ原の戦いなどの歴史の大きな出来事の裏で、実は貨幣の戦いが繰り広がっていたことは実に興味深かったです。

「感動ーーーーーー!」と泣いてしまった部分

前編では・・

★◯家康が藤五郎の菓子を上水事業が成功するまで食べなかったこと!家臣思いすぎます!

◯伊奈が藤五郎の配下に落ちてまでも水道事業を成功させたいと訴えでた場面!思いが強すぎます!

◯娘とのわだかまりが溶け、おにぎりを頬張る藤五郎を見た時!!!!!

◯一度は職人を見限った春日の元に、また職人が集まって教えを請うた場面!うう!思い出しただけで泣けてきます!

 

とにかく泣ける場面のオンパレードでした!

後編では・・

後編は単純に泣けるって言うよりは、スッキリさせてくれました。

◯庄三郎が弟分の与一郎をかばう場面。

◯徳乗に猶子を認めさせた場面。

◯大久保長安に金が笠についていることを指摘し、立場逆転した場面。

 

ことごとく庄三郎の知恵と機転でギャフンと言わせていました。

これは楽しかったです!

それでは、この部分をもう少し詳しく見てみましょう!

2.「金貨の町」庄三郎と徳乗とのバトル!かなりスッキリを感じられます

後編「金貨の町」での後藤家当主、後藤徳乗と奉公人橋本庄三郎とのやり取りは楽しかったああ!

徳乗の、超上からの圧力を掛ける攻撃に対して、庄三郎の反撃!

この反撃が面白いくらいテキメンに徳乗に効果が有るので、「スッキリ!」って感じになるのです。

 

こんな感じです。

徳乗と庄三郎のやり取り

※庄三郎が後藤家の養子になることを許してもらいに来ている場面から

後藤徳乗(後藤家の当主)「太閤様を欺くと、打首になるぞ!と庄三郎を脅していきます。

しかし冷静な庄三郎はなんと答えたかといいますと!

庄三郎ははてなんのことでっしゃろ?」「徳乗様のほうが太閤様と徳川様を欺いているのでは?

この庄三郎のツッコミが抜群で、徳乗の態度は一変。

からの、猶子(一代限りの養子)を勝ち取ります。

すばらしい切り返しでしたよ。うんうん。

スカッとジャパンに投稿できるレベルです。

 

 

後編の最大のポイントはそうです、「スッキリ!」です。

徳乗が怒ったり、調子に乗れば乗るほど、その落差の激しさがスッキリ感を倍増してくれます。

ここは観ていて爽快でしたねえ!

これは大久保長安にも言えます。ははは!

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スッキリを引き立たせてくれたのは、悪役の徳乗、長乗兄弟と、長安ですね!

まとめ

徳川家康はじめ、色んな名言が出てきました。

この記事を読んで、まだ見られていない方は、ドラマに興味を持っていただけたら幸いです。

また、ご覧になられた方は、「その言葉、最高!」などと共感していただけたら嬉しいです。

 

さあ、後編もなかなかのドラマに仕上がっています!

そして、見逃した方や、録画し忘れた方。再放送を見たい方は「NHKオンデマンド」という動画配信サービスで見ることも出来ますよ!

NHKオンデマンドで何度も見返せます!

録画をし忘れた方や、再放送を願う人へ!

DVDになることはないそうなので、再度みるなら動画配信サービスの「NHKオンデマンド」でみましょう!

NHKオンデマンドのメリット・デメリットやどの会社から見たらいいかを書いた記事です。ご参考までに!

NHKオンデマンドで過去の大河ドラマや時代劇を観よう!メリット・デメリットのご紹介!