数日前の9月19日、
秋恒例の平安神宮神苑が無料公開されるとの事で行ってきた。
この日は快晴、そして真夏日。
仕舞いかけていたアロハシャツ、サファリハットを取り出し、
そして首に巻くタオルも忘れず出掛ける事に…(笑)

 



思ったより人が少ない?














それもそのはず、台風21号の被害で神苑は閉鎖されていた。
ガビ~ン!ニュースにはなっていなかったが、
相当被害だ出ているみたいだ。











仕方がないから中央の外拝殿でも撮影!
ご存知と思うが、
平安神宮は1895年に開催された内国勧業博覧会の目玉として、
平安京の大内裏の正庁である朝堂院を縮小して復元されたものである。

 


比較的新しく、スケールも約8分の5とかなり小さい。
どうせ復元するのなら何故に同サイズにしなかったのか?
たぶん計画段階では博覧会の仮設として認識しかなく、
ケチって予算を切り詰めた結果8分の5サイズ。
白虎楼、蒼龍楼、應天門も近くで観ると、
造りの甘さが目立っている。
その当時、まさかこの平安神宮が京都観光の中心的な
シンボルとなると誰も思わなかったのだろう。

 

 

 

 

 

 



いつも思うが、原寸大で再現されていれば、
平安京遷都を敢行された桓武天皇の想いの詰まった、
大迫力の朝堂院を垣間見ることができたのでは…





近くには京都国立近代博物館もあるが、
現在は東山魁夷展が開催されている。
しかしこの手の絵画は小生はかなり苦手(笑)!
次回は藤田嗣治展なので、これは楽しみにしている。

京都市美術館は「京都市京セラ美術館」改名されるので、
それに伴うニューアル工事が行われている。

 



その代わり、こちらの京都市美術館別館が、
市民団体的な美術展が執り行われているみたいだ。

予定がかなり狂ってしまったので、
こちらにお邪魔するとする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



この時執り行われていたのは、
「第43回 京都きりえ展」

















こちらは自由作品の数々…














 

ほとんどがご婦人方だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



テーマ作品「わが街」の作品たち。















ひと際印象的なモノクロのきりえ!















作者は川越義夫さんで、
この「京都きりえの会」の代表をなさっていて、
自主上演の演劇のオリジナルポスターのようである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



きりえ京うちわ等の作品等も飾られていた。

















夏に紅葉?
暑い盛りに涼し気な秋の気配を先取りか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




グラデーションの錦鯉に黒と赤で立体感!
何と、伝統職人のような仕事をなさっておられる。
















会場ではだれでも参加できる、
きりえの実技なども体験できるみたいだった。














会場を出るとそこにはロームシアター京都。
京都人にはあまり馴染みのない名称?








こちらも京都市美術館と同様に改名されているが
以前は京都のコンサートホールとして役目を果たしていた。
名称もシンプルに京都会館。



そして改装前にひと悶着あった物件。
と云うのは設計した前川國男は、
ル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドの元で学び、
大戦後の日本のモダニズム建築をリードした重要な人物。

それ故に京都会館は2003年にDOCOMOMO JAPAN選定の
日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選定されている。




確か当初は京都市は建物の形状自体が
ホールとしての機能を低下させているので、
全面解体、もしくは大掛かりな改修を打ち出していたが、
国際記念物遺跡会議や建築家から反対意見が寄せられ、

大掛かりな改修は回避、一部改装されているが、
何とか全体のモダニズムのデザインは保たれて残っている。


鉄筋コンクリートで造られた重厚感のある屋根は、
ル・コルビュジエの代表作であるロンシャンの礼拝堂の、
カニの甲羅を形どったとされる屋根の影響だと思われる。
いずれにせよ、寺院同様に重要な建築についても、
何とか文化遺産として残していただきたいものだ。

 


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