気が付いたら11月が終わろうとしている。
天候不順のせいか季節感が掴めないでいる。
こんな事もあって京都の紅葉は全体的には遅れ気味で、
ようやく東福寺の臥雲橋、通天橋から眺める洗玉澗が、
紅葉の雲海に染まっていると聞く。
ここからは老人であっても、
スーパーマンのように移動しなくては、
紅葉前線に追いつけなくなるが、
あくまでの自分のペースでの紅葉光景なので、
何卒宜しくお願い申し上げます(笑)。
そこで3日前に訪れた松ヶ崎大黒天。
名前は知っていたが、一度も足を踏み入れた事が無い。
「五山の送り火」の「妙法」が点火される、
松ヶ崎山の麓に建立されている。
日蓮宗のお寺で、
正式には松崎山大黒天妙円寺と呼ぶらしい。
この時期、紅葉の名所、観光名所以外の寺院は、
この様に閑散としている?では無くて、
こちらも台風21号の影響で参道が閉鎖されていた。
右手を一段上がった所に、
もう一つ参道があったのでこの坂を上がる事に…
松ヶ崎大黒天の事は殆ど知識が無かったが、
イチョウもカエデも秋の気配に…
松ヶ崎大黒天は江戸時代初期に開創された、
日蓮宗のお寺で本尊は大黒天(日蓮上人像とも)。
この立派な建物が大黒堂。
ここに本尊の「大黒天」(90㎝)が祀られていて、
大黒天像は最澄が一刀三礼して彫ったものと云われ、
又、日蓮開眼と伝わる。
1969年失火焼失した際に、
大黒天像だけは焼失を免れた為、
「火中出現の大黒天」とも呼ばれているらしい。
この先の赤山禅院拝殿の屋根の上で
京都の表鬼門を守護している鈴を持つ猿同様、
こちらの大黒天も京都の表鬼門の守護する福の神として、
開運招福、商売繁盛の信仰がある。
こちらは珍しい大黒天の手水だが、
現在給水は出来ない。
こちらも台風の影響?
思っていた以上にカエデは多く、
この周りは程よく紅葉していた。
又、こちらは都七福神の一つで、
京都恵比須神社の恵比須神、六波羅蜜寺の弁財天、
東寺の毘沙門天、萬福寺の布袋尊、赤山禅院の福禄寿、
革堂行願寺の寿老人、そして松ヶ崎大黒天の大黒天。
正月には福を得るために、多くのの参拝客が訪れるそうだ
大銀杏の右横の絵馬堂は工事中で、
こちらも台風の被害?
大銀杏の左横が、
潜ることは出来なかったがこちらが正式な山門。
そして境内を東西に縦断すると裏の山門?
こちらからも入山できるのだ!
こちらの裏参道はカエデも多いので、
晩秋になると結構見応えになりそうだ。
紅葉など期待していなかったが、
意外と意外!
これからほとんどの紅葉名所が落葉になるが、
松ヶ崎大黒天はこれからが煌めきを増しそうだ。
それと台風被害がまだかなり残っていそうなので、
少しでも多くの人が参拝して、
復旧の力添えになって貰えないかとも思ってみる。