OTPLUS*a |作業療法士・アロマセラピストのブログ|

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「アロマテラピーで未病と向き合う」「アロマテラピーで健康づくり」「医療・介護とアロマテラピー」などの
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OTPLUS*a では
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ラダとココロのこと、病気のはなし


肩こりや腰痛といった身近な身体の不調や

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リハビリテーションの専門家

作業療法士でもあるアロマセラピストが

わかりやすくお伝えしていきます!


リハビリ・介護の視点満載のアロマテラピー活用術

についても情報発信しています。




湘南藤沢 アロマテラピー出張講座

aroma and life AO アロマアンドライフ アオ

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◆「アロマテラピーで健康づくり」

「医療・介護とアロマテラピー」などの
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◆アロマテラピーと組み合わせて

リハビリやトレーニングの要素を盛り込んだ
認知症予防や介護予防のための体操プログラムや
肩こりや腰痛症などの予防法やセルフケア法の提案


◆介護・医療施設へのアロマテラピー導入支援・

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【3蜜・濃厚接触は避けられないから】

  介護もリハビリテーションも濃厚接触なしには成立しにくい仕事です。
  まして相手は「今、世の中で何が起こっているか」なんて事とは全く別の世界を生きている方々もいらっしゃいます。
  私自身がウイルスの感染源にならないために、自分自身、対象者、家族を守るためにも3つのスプレーを常に持ち歩いています。
  アロマテラピーの知識がこんなに役立つなんて!アロマを学んでおいてよかったと改めて実感しています。



❶次亜塩素酸水
 新型コロナウイルス対策以前から、実はずっと使っておりました。ペットが口にしても安全ということで、愛犬のトイレまわりの拭き掃除や、ボールなどのオモチャの消毒などなど。
 手指の消毒用と床拭きや物品の消毒用は適した濃度が違うって、ご存知でしたか?一般的に売られている次亜塩素酸水は200ppmのものが多いです。ドアノブ、床など物品の消毒はそのまま使用ますが、手指消毒には50ppmになるよう希釈します。
 アルコールよりも手荒れがしにくいので、1日に何度も行う手指の消毒には向いていますが、揮発性がないので乾くまで少々時間がかかるのが難点ですね。

❷アルコールスプレー
 普段あまり使わなかったのですが、自宅にウイルスを持ち込まないよう、仕事で使った衣類や物品(バッグとか水筒、スマホなどなど)の消毒用に。
 無水エタノールと消毒用のエタノールの違いはご存知ですか?消毒に適したエタノールの濃度は80%前後、無水エタノールは99%以上ですから、無水エタノールは希釈して使う必要があります。
 また一般的に「手が荒れにくい」旨の表記があるアルコールスプレーにはグリセリンが配合されています。私のアルコールスプレーは無水エタノールと精製水を4:1で希釈し、グリセリンを少々加えています。僅かに手が荒れにくいと思います。
 皮膚の上からどんなに消毒をしても肝心の手に傷を作ったら、そこから感染リスクは高まります。ハンドクリームで手荒れケアも徹底的にします。

❸マスクスプレー
 マスクに吹きかけるだけでなく、クルマの中などにも。マスク不足の今だからこそ、マスク自体の清潔保持も大切。
 私が注目しているのは「吹き出物」です。1日中マスクをしていると口のまわりや顎のあたりに吹き出物ができやすいのですが、アロマスプレーを使うとできにくくなります。しっかりと除菌されているんだなぁと実感します。
 ちなみに精油のブレンドは、和薄荷とペパーミント、レモン、ラヴィンサラです。

 最後に、感染症予防のため誰にも負けないくらい徹底しているのは「手洗い」です。石鹸+流水の手洗いは何にも勝る最強の感染症予防法です。

 衛生用品が手に入りにくい現状、どうにか手に入ったもの、手元にあるものを効果的に使うためのヒントになればと思います。

みんなで乗り切りましょう!!
東日本大震災から今日で9年が経ちます。
あの日、みなさんはどんな1日を
過ごしていましたか。


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当時は急性期病院に勤務しておりました。
いつものように慌ただしく午前中の
外来患者さんへのリハビリを終えて
午後は比較的ゆったりとした時間の中で
入院患者さんのリハビリをしていました。

 
肩を骨折した高齢の女性を
担当していたと記憶しています。
入院中は歩く距離が少なくなりがちなので
平行棒を使って歩いていただいていた時
大きな揺れがやってきました。
渦流浴用の浴槽の湯が
ザバザバと溢れてくるのを横目に
なるべく平静を装い
すぐ椅子に座るよう声掛けをしました。

 
長い揺れがおさまり
「すごかったね」と声をかけると
「何が?」と言うのです!
「あなたがいたずらして
   平行棒を揺らしてたんじゃないの」と!
 

当時勤務していた病院の建物は
「免震構造」といって
一緒に揺れながら衝撃を吸収する
というものらしく
例えば震度5の揺れならば
建物内にいる人はそれ以上の
揺れを体感していたのだと
後から知らされました。


他にも地震に気がつかない方が多くいて
リハビリセンターでは
混乱もなく静かなものでした。
大きな揺れに全く気がつかない
お年寄りの「体感」に驚いている間はなく
施設内の安全性を確認しながら
患者さん達を無事に病室へ送り届けました。

 
患者さんを目の前にして
私も気を張っていたのでしょう。
それから急に膝がガクガクと
震えだしたことをよく覚えています。
 

さて、翌日以降というもの
さすがに外来患者さんのリハビリは
開店休業状態でした。
いち早く被災地に入る医師や
看護師達の姿をニュースで見るたび
「セラピストなんて無力なものだ」
痛感させられました。
被災地の映像を観ながら
「呑気にリハビリしてる場合なのか」
自問自答が続きました。
 

そんな中で始まったのが
あの「計画停電」でした。
病院は自家発電で電力を維持するのですが
それも必要最低限の部署のみ。
リハビリセンターは小さな照明がつく程度で
すべての訓練用機器は使用できません。
病院内でも優先順位が低いものだと
ここでも改めて無力感を味わいました。


職員は入院患者さんの食事の提供に
影響が出ないよう、食堂を使わず
自主的に昼食を持参していたのですが
それを知ってか知らずか
私が担当していた患者さんが
お弁当を作って持って来てくれました


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お弁当をありがたくいただきながら
無力だなんてふてくされたって仕方ない
今できることをしようと思いました。
普段は次から次にやってくる
患者さんの対応に忙殺されて
先延ばしにしていた
事務作業などを黙々とこなしました。

 
そして、停電中は消灯されてしまい
訓練用機器も使用できない状況だったので
外来リハビリは停電していない時間帯のみ
入院患者さんはなるべく病棟で行う
という日々が続きました。

 
外来の患者さんを診ながら
リハビリ通院よりも
もっと他にすべきことはないのかと
思うこともありました。

 
計画停電に少し慣れてきた頃
複数の患者さんたちが言いました。
「停電時にこそリハビリがしたい」
電気が消えてしまうと
家の中のあらゆる事がストップするし
ただ家に閉じこもっていても
いろいろ考え込んでしまい
何をしたらいいのか
分からなくなってしまうから、と。


患者さんたちもいろいろな想いを抱えながら
でも必死に、つとめて
普通の生活を守ろうとしていたようです。

 
停電中は会計等の事務作業も
ストップしてしまうため
事務方の反対もあったのですが
患者さんたちの希望に応えたいと
薄暗いリハセンターでの
外来リハビリを稼働させました。

 
目の前の患者さんたちの
「いつもの生活、いつもの治療」が
続けられるような環境を提供すること
それも私の職務でもあり
自分のすべきことをまっとうしなさいと
患者さんに教えてもらった気がしています。
 

ちなみに、お弁当のお返しに
「装具」(スプリントといいます)を
私の練習、試作品ということで
プレゼントさせていただきました。
彼女は手の神経障害で
親指の筋肉に麻痺があり
回復しないまま、数年が経過していました。
コインなどの小さい物が
うまくつまめない方のための
治療用の装具です。
見事に一円玉がつまめるようになりました。


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いつかきちんと治療法のひとつとして
提供できるまでになりたいと
思っていたスプリント療法でしたが
作製に時間がかかるため、きちんと
取り組めずにいたものでした。
震災直後の患者さんがいない
薄暗いリハビリセンターで
試作と練習を重ねることができたおかげで
後にこのスプリント作製が
私の仕事の一部となりました。

 
その方は、最近まで
おひとりで歩いておられました。
この2ヶ月ほどで
転倒を繰り返すようになり
あっという間に車椅子の生活に。




カッコ悪いから嫌なの!
杖をつくことを受け入れてくれなかったり
ヘアスタイルやメイクにも
気を抜かない彼女でしたが

腰や足の痛み
歩けないことへのショック
急激に進行していく認知症…


いまやすっかり別人のようです。


午前中にもかかわらず傾眠がちで
ボンヤリとした表情をされています。

足のむくみが強くなってきたので
スタッフAさんと足浴をしています。
リハビリをする予定で
彼女のところへ訪ねた私でしたが
すかさず天然塩と精油を加えました。


精油はサイプレスとゼラニウム。


Aさんは、よ〜し!と声をあげると
湯に浸けたむくみのある足部を
軽くマッサージして
差し上げていました。
足浴の後は
ホホバオイルとゼラニウムで
少しだけトリートメントも。

「最高ね、気持ちがいいわ」
「なんだか女王様になったみたいね」

彼女の表情が変わっていくのが分かります。
ボンヤリとうつろな表情から
一気に華やいだ笑顔になりました。


「アロマでむくみが少し軽くなって
気分もスッキリしたら
リハビリ頑張れるでしょう!」


痛みがあったり、気分がのらないと
リハビリもなかなかはかどらないし
効果的なものにはならない。
だから、リハビリを
しっかりできるようにするために
介護スタッフとして関われること。

そういうアロマテラピーの使い方も
絶対アリだな、と思うんです。
Aさんは言いました。


…本当にそう思います。




-それから彼女は、というと
「歩けなくなっちゃうから
リハビリ頑張らないと」と意欲的。
先週あたりよりも立つことや
ゆっくりと歩を踏み出すことが
できるようになって
ほっとした表情を浮かべています。
車椅子に座っていることが辛くて
なかなか進まなかった食事も
しっかりと食べられていました。
午後になってからも
体操のプログラムに参加するなど
活動的に過ごされていました。


アロマテラピーと
タッチングを介したかかわりが
もたらした変化です。




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その方は、いわゆる

ターミナル期にある女性です。

呼吸状態が悪く在宅酸素を

導入していました。


私が彼女に逢うことができるのは週に一度。

もうリハビリの手は離れてしまいましたが

その日は、なんとなく

お顔を見たいと思ったのです。


部屋にうかがうと

明らかに苦しそうな様子はなかったものの

うつらうつらとされていました。

声をかけると小さな声で

「あら、先生」と

口元がわずかに緩みました。


そっと手をさすると

爪先が真っ白く、冷たい手でした。

「先生の手はいつもあったかくて」

「ほんとに気持ちがいい」

そう繰り返す彼女に

最初で最後になるかもしれない

ハンドトリートメントをさせて頂きました。




呼吸が苦しくなると

浅い口呼吸になってしまう彼女に

少しでもゆったりとした

深い呼吸を意識してもらおうと

精油の香りを漂わせます。


「いい香り」と彼女が

選んだ精油はオレンジスイートでした。

ゆったりとしたペースで

トリートメントしていきます。

ほとんど手の温度を伝えるように

ただ、手をのせているだけ

だったかもしれません。


だんだんと指先の血色がよくなり

温かみが感じられるようになりました。


ひと言ふた言ぽつりぽつりと

話しをされていましたが

両手のトリートメントが終わる頃には

呼吸が安定し、眠ってしまわれました。


また来ますね、そっと声をかけて

部屋を出ました。


その後は、ベッド上で

食事を摂るのも、排泄するのも

苦しそうにされていたと記録されていました。



-そして数日後、旅立たれました。



ハンドトリートメントで

ほんの少しの間であっても

安らかな時間を

過ごしていただけたのかしら…

心からそう願ってやみません。





















ご無沙汰しております。
作業療法士・アロマセラピストsueです。

精油だけでなく化粧品など幅広く使われている
ローズの香りですが、その芳香成分といえば

ゲラ二オール
シトロネロール
フェニルエチルアルコール 

などが知られていますよね。

多幸感をもたらし、肌の調子を整え
ホルモンバランスを整え…といった効果が
あるとされています。まさに女性のための香り!

香りを嗅いだ後にはいわゆるストレスホルモンと
言われる【コルチゾール】の血中濃度が
優位に低下した、という研究結果もあるそう。