初夢
一富士、二鷹、三茄子( いちふじ、にたか、さんなすび )
これは有名。
初めて知ったのが
四扇( しおうぎ )、五煙草( 多波姑 )( ごたばこ )、
六座頭( ろくざとう )
しかし、
これらのめでたい夢は今まで見た記憶がない。
普通、夢は目が覚めると時間とともに、大体
忘れてしまう。
これはいわゆる初夢といわれる元旦~三日より
一週間以上経っての夢だが、年明けに見た夢で、
起きてもずっと記憶にある夢なのでこれを初夢と
決めた。
それにしてもどうして夢に出てくるんだ、という
人物が登場した。
クラの旦那の国田君だ。
多分、お酒が原因で、若くして亡くなったのだが、
生きている時はもちろん、亡くなってからも一度も
夢など見たことは無い。
それが突然、夢に出てきて、なおかつ目覚めても
はっきりと内容も覚えている。
風もなく晴れた気持ちの良い、お昼頃だろうか。
わたしは家の中にいて、左側の庭で国田君が
国田君の小学生の息子と野球の話をしている。
声だけで姿は見えないがその子は次男だという
ことをわたしは認識している。
そこに長男はいないし、クラの気配もない。
国田君は学校で野球をしている息子と、何やら
楽し気に、試合の様子や球の投げ方、バットの
振り方について話している。
わたしは二人の会話を、BGMのような感覚で
微笑ましく聞くともなく聞いていた。
そのうち、国田君が話しながら歩いてきてドアを
開け、顔を見せたので、わたしが
「 国田君、わたし今からお風呂に入るからドアを
閉めるよ 」 とドアを閉め、それに対して大声で
文句をいう国田君の声で目が覚めた。
「 なんかー! その態度はー! ◎$♪×△¥●&?#$!」
初めての登場がこれか。
わたしも夢なので、けんもほろろな不思議塩対応。
まあ国田君らしいといえばらしいが、国田君に
息子はいない。
いやしかし国田君、仏になっても変わってないな。
大声でうるさくて安心した。