泣きすぎて頭が痛くなった。
大声で泣いているのに、どうしてだか
「 私の声、変なすごい声 」
と冷めた思いも浮かんでいた。
最期の2日は水も飲まなくなっていたので、
死に水として、カット綿に水を含ませて口を
湿らせたり、1,2適を口の中に垂らした。
わたしが食事を乗せて食べるお盆に、アメの
いつもの「 いなば まぐろ・かつお・ささみ入り 」
をお皿に入れてアメの横に置いた。
水もたっぷり入れて、大好きだった焼き海苔、
カナガンのカリカリ、チャオチュールも乗せた。
そのあと、お棺代わりの箱にペットシーツを
敷いてアメを寝かせ、お地蔵様の手ぬぐいを
掛けてやった。
食べ物に困らないよう、ペットフード類を袋に
入れて周りに置き、花を食いちぎるのが好き
だったアメに、花も買って顔のそばに飾った。
花を飾ってもアメが花びらを食い千切るので、
もう何年も買ってなかったが、せめて天国で
好きなだけ食い千切れるように、柔らかな
白い花びらの花を買った。
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色々な考えはあるが、わたしとしてはペットを
人間と同じように扱うのはかえって動物たちが
成仏出来ない、という考えに同感している。
あくまでも動物は動物として弔ってやりたい。
それでもかつて一度、民間のペット葬儀会社に
連絡したことがある。
電話に出た会社の人に、泣かんばかりの声で
「 この度は大変お悲しみでございましょう。
お坊ちゃまでしょうか、お嬢ちゃまでしょうか?」
と、言われ依頼をやめた経験があった。
きっとこんな対応がいい人もいるのだろう。
このような相談記事にも不信感が増した。
ペット葬儀会社が、預ったペットたちの遺体を
山中に捨て、関係ない別の骨を返却していた、
というショッキングな事件が、以前ニュース
になりました。
これ以外にも全国各地で民間ペット霊園の
不祥事が報道されているのも事実なので
○○さんのお気持ちは理解できます。
福岡市及び近郊のペット霊園を営んでいる
業者も実態は・・・、公表できるものならば
お伝えしたいのですが。
委託業者は市の委託なので民間のような
高額料金ではなく、どういったシステムかも
わかるので安心でしょう。
ただし、お骨はかえってきません。
始めて委託業者さんに頼んだとき、淡々とした
態度だったのもかえって救われた。
わたしの不安な気持をくみ取ったように、
「 お経をあげ乍ら焼きますよ 」 とおっしゃった。
嘘でも本当でも良かった。 一言のやさしさ。
ベランダの窓越しに、アメリの乗った車が
見えなくなるまで手を合わせて見送るのが
精いっぱいの最後のお別れ。
お骨もお墓もないけど、みんなの思い出は
しっかり心にある。