親の心
子知らず

とは
よく言ったもので

子育てでの
親の苦衷や葛藤は
なかなか子供には
伝わらないもの。

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写真が横になってしまいましたが

今回は、門井慶喜の
「銀河鉄道の父」を読んだ。

さすがは
直木賞と言いたくなる小説で
素晴らしかった。

揺れ動く「父」の心情が
わかりやすく
楽しく
描かれている。


本の帯に
「天才の父は大変だ!」と
書かれてあったが
まさにその通り!


宮沢賢治の父親のが
主人公。

子らの道しるべとなるよう
厳格な父親であろうとするが
息子を溺愛するあまり
大甘になってしまうあたりが
面白い。


右にぶつかり
左にぶつかり

子育ては
まっすぐには進まないが

それでも
子供は成長していく。


親の希望どおりには
子供は進まない。

むしろ
親の生きられなかった
もう一つの人生を
歩むことの方が
多いのかもしれない。

だからこそ
親は子供の進路を
受け入れ難い。


子供が
親の知らない道に進むことは

親にとってみれば
自分のこと以上に
怖いことかもしれない。