最近ワーグナーをよく聴いています。
この間もニュルンベルクのマイスタージンガーを車でかけていたら、
夫さんに「これ誰の曲?」って聞かれたんです。
なんととうとう夫さんまでも、
少しワーグナーに目覚めつつあるみたいで。
今まで夫さんをオペラに連れて行くときに、
ワーグナーは避けてたけど、
これから一緒に行けるかもしれません。
(ワーグナーのオペラはとっても高いのに、
結局寝落ちしてしまうので、
もったいなくておいそれと行けないのですワ)
この間は一人でタンホイザーを聴いていたのだけど、
よくよく考えるとタンホイザーの序曲は、
かつてドラマ「白い巨塔」で、
財前教授のお気に入りの曲としてしょっちゅう流れていました。
財前教授が恍惚とした表情でオペのシュミレーションをする際に、
いつも鼻歌でうたってました。
山崎豊子さん原作の独特の世界観のドラマの中で、
一番象徴的なシーンだったんですけど、
この曲を選曲するそのセンスがうまいな~と思います。
ドラマのスタッフなのかと思いますが、
財前教授のキャラに、
もしかして「ワグネリアン」というのものせてみたんではないかな~
画像は私の過去記事「何故か気になる!?ワーグナー」より
https://ameblo.jp/yukisanan/entry-12382441987.html
タンホイザーは3時間ちょっとと、
ワーグナーのオペラとしては圧倒的に短いオペラ。
(ワーグナー作品に関しては、
本当はオペラでなくて楽劇と呼ぶのですけどね)
官能的な快楽と、
キリスト教的な禁欲の二つの世界の間で苦悩するタンホイザーの姿を通して、
愛を説いた小難しい内容。
真剣に語るとどうしても小難しくなってしまうワーグナーだけど、
やっぱりゾクっとするような美しさを持っていますね。
カラヤンが指揮するタンホンザーの、
なんと耽美なこと
美しさの周囲に宿る野望、
狂気・・・・
そんなワーグナーの魅力と、
財前教授のキャラは、
恐ろしくらいにはまっているように思うんだよね