2018(平成30)年の道路訪問振り返り | ずるずると道・郷・話を愛でる

ずるずると道・郷・話を愛でる

房総半島から栃木県北部を中心として、
街と街を結ぶ県道・国道・峠道を巡回しながら、
持続可能で成長する日本の未来の為に成すべき事を考えます。
日々の個人的な興味について書くこともあります。

 

気が付いたら今年も12月となり、忘年会も早くやらないと、という季節となってしまった。

このブログではほぼだれも気にもしていないことではあるが、毎年この時期に道路訪問の一年の振り返りをして、来年の方向性を考えるということをしている。

 

2017年(平成29年)道路訪問まとめ(仮)

 

今年は、例年に比べてというか、その方面の活動の勢いが急激に衰えてしまった感のある一年だったような気がする。特に秋の大半の時期についてあまり訪問していない印象がある。

実際に報告を並べてみればそのような傾向はうかがえる。

 

■時系列

栃木県道62風見未開通区間訪問--2018/01/21(日)

 

千葉県道81走行--2018/02/04(日)(仮)

今年初の塩那道路(板室)(2)--2018/04/21(土)

塩那道路(塩原側)ヘリポート入口訪問(1)--2018/05/04(金)

仮)水上、奥利根、尾瀬、金精峠、いろは坂ドライブ--2018/5/27(日)

仮)駒止・栗生沢、行き止まり確認ドライブ--2018/06/03(日)

外環、野反湖、嬬恋村、しかし毛無峠には行けず--2018/06/08(金)

たかつえの大規模林道 飯豊檜枝岐線未成線訪問--2018/05/13(日)

角神隧道、国道400の先訪問(1)--2018/06/17(日)

角神隧道、国道400の先訪問(2)--2018/06/17(日)

角神隧道、国道400の先訪問(3)--2018/06/17(日)

駒止峠道、多々石林道、大雨・雹(1)--2018/06/30(土)

仮)明智平、白雲トンネル、中禅寺湖スカイライン--2018/07/08(日)

仮)霞ケ浦周辺の県道--2018/7/16(月)

田代山スーパー林道こと栃木福島県道350(1) -- 2018/07/27(金)

田代山スーパー林道こと栃木福島県道350(2) -- 2018/07/27(金)

仮)南会津再び -- 2018/08/05(日)

毛無峠に無情の雨が降る--2018/08/14(火)

つくばの天下一品に行く--2018/08/19(日)

仮)(予習)塩原ダムと八方湖を結ぶ道

塩那道路板室側訪問-冬支度-2018/11/23(金)

今年最初で最後の黒磯田島線(と県道62)--2018/12/01(土)

 

 

テーマごとに並べると次のような感じである。

■塩那道路

今年初の塩那道路(板室)(2)--2018/04/21(土)

塩那道路は毎年訪れることにしている道路である。道路といってもその中央部34キロの区間は、開通直前の状態(パイロット道路という)で放置されて、ついには2004年の県議会の決定に基づき、道路行政的には道ではないという扱いになってしまっていて、道があるのに道路ではないという不思議な状態になっている道である。 訪問の方法は、板室側(冬季通行止めの第一ゲートから入って、深山園地の駐車場まで車を走らせ、そこから徒歩)と塩原側(冬季及び夜間通行止めの第一ゲートから入って、土平園地駐車場まで車を走らせ、そこから徒歩)の2方面から、稜線を走る部分「天空街道(c)山いが」を目指して歩いていく。 この道路は、林道的な道の中で際立って異なる特徴として、「塩那標識」とも呼ばれる地名の看板が設置されていることである。地名といってもただの山なので、正式な名前というよりは、行政(栃木県土木部)がそのあたりの地形的特徴か新たに命名した名前である。こういう作業は何とも楽しそうな作業だと思うところである。

塩那道路:塩那標識写真まとめ(板室から) 板室側からは、塩那標識的に言えば、「ゲート」「慰霊碑」「川見曽根」「本部跡」「三度坂」「熊の巣岩」「ダルマ岩」「見晴台」「露の沢」「石楠花岩」「貫通広場」「笹の沢」「月見曲」「那須見台」「男鹿峠」「ひょうたん峠」「記念碑」「大蛇尾展望台」「鹿の又坂」「つらら岩」「内の沢」「立岩」という並びで進んでいく。 比較的ストレートに標高を上げていくルートを進んでいくが、その分見晴らしは微妙であり、連続で続く上り坂に見た目以上の疲労がたまっていく感じがする。ただ、すこし積雪があった方が魔見晴らしがだいぶましになって、進む道が雪のよって明確になるため、その時期は寒いことを除けば精神的には楽である。特に、「月見曲」から「那須見台」の区間に襲われる疲れは毎回閉口する。 

塩那道路:塩那標識写真まとめ(塩原から) 塩原側からは、「十日沢」「小曲り」「大曲り」「小次郎岩」「土平」「営林署境」「水車小屋」「アンドン沢」「小蛇尾」「3号橋」「上滝沢」「ヘリポート入口」「長者平」「立岩」とつづく。こちらのルートは地形の関係で、標高を上げるためにかなりの大回りをして上っていく。その関係で先に進むルートが目の前に展開されるという圧巻の風景が見える。これは、樹木の関係で晩秋の方がよく見える。 今年は初夏のころには、いい感じの訪問スタートになっていたが、最終的には、「月見曲」~「ヘリポート入口」の間についてはほぼ訪問ができなかったという体たらくに終わってしまった。 11月23日の訪問で取り返したいところであったが、まさかの「貫通広場」~「笹の沢」に横たわった倒木(細かい枝で構成されているのだが)に寄り行く手を阻まれてあきらめて引き返したのは痛かった。

 

■黒磯田島線

仮)南会津再び -- 2018/08/05(日)

 
栃木福島県道369黒磯田島線は、その名の通り、那須塩原市黒祖から南会津町田島を結ぶ都市間道路であるが、峠前後の20キロ以上の区間が20年以上も落石のため通行止めが続いている道である。最後の通過記録が1996年のものがWebに上がっている。当方がこの道を知ったのは、4年ぐらい前なので、ずいぶん時がたってからであった。しかし、Webなどの伝聞情報で聞く「通行止め」の様子と実際に歩いてみた時の様子はやはり違う。それだけ感じる情報を伝えるのが難しいということなのだろう。
 
訪問の方法は、峠を挟んで栃木県側、福島県側からそれぞれ訪れることになるが、今年は、福島県側の通行止めが続いた関係で徒歩訪問はできず、栃木県側も12月に入ってからの1度きりの訪問に終わってしまった。塩那の時も寒かったが12月に入ってからの訪問は相当寒かった。
 
■八方ヶ原
栃木県道56の途中にある八方ヶ原付近の新発見の林道(航空写真)についての訪問したいという意志をまとめたのだが、訪問には至らなかった。始点は八方ヶ原、途中、箒川の塩原ダム湖を超える鉄橋を越えて、もみじ吊り橋のさきにある広場付近にまで至る。そこからは、県道30号への取りつき道路がある。
 
この道の八方ヶ原付近については、まさかの別ルートがあり、箒川のアプローチ路とは異なる県道30からアプローチ路からのグーグルストリートビューが作成されていた。ここの訪問は、来年の課題としておこう。
 
■栗山舘岩線

田代山スーパー林道こと栃木福島県道350(1) -- 2018/07/27(金)

田代山スーパー林道こと栃木福島県道350(2) -- 2018/07/27(金)

 
この道のオープンは7月になることが多く、通行できる期間が5か月ぐらいしかない。しかも、栃木県側については、法面の具合が悪い時などは結構すぐに通行止めにしてしまう。福島県側については、田代山への登山口への取りつき道ということで、あまり通行止めになっているのを見たことがないが、今年に限っては、田代山の登山口から、県境の峠までのルートが封鎖されているのを見てしまった。上記の8月5日の時に、この道経由で栃木県入りしようと思っていたら、そんなところで通行止めを知り、また元に戻るということになってしまった(たぶん、ダート道などの関係で往復で1時間はかかっただろう)。
その後何度かこの道について、見たような記憶があるがそれが解除しないまま冬を迎えてしまったように思う。来年の夏の冬季通行止め解除の時期までに修復されているか気になるところである。
 
因みに、この道の両脇にある同じ山脈を超える林道(川俣桧枝岐林道、安が森林道)については、2,3年通れない状態が続いている。まったく予算が付けられない状態なのかもしれない。福島原発関連で予算がすこしついている福島県側に比べ、栃木県側については、塩那道路の廃道決定時(2004)よりも予算は絞られているようで、進捗は進んでいるのか怪しいところである。
 
■多々石林道

たかつえの大規模林道 飯豊檜枝岐線未成線訪問--2018/05/13(日)

仮)駒止・栗生沢、行き止まり確認ドライブ--2018/06/03(日)

駒止峠道、多々石林道、大雨・雹(1)--2018/06/30(土)

駒止峠道、多々石林道、大雨・雹(2)--2018/06/30(土)

仮)南会津再び -- 2018/08/05(日)

多々石林道については、関連する大規模林道の工事が途中で止まってしまっている2車線道路の終端を見に行くことができたのが1つの収穫であった。また、それ以上に多々石林道の峠まで徒歩でいけたのも2つ目の収穫である。 多々石林道の整備に関しては、大規模林道の計画を遂行していた時のルートは、途中で建設が止まってしまっており、放棄されるはずだった多々石林道のもとの道を整備して道路にする計画に変更されているらしい。ガードレールまで設置され、道路としての体裁を一度は整えられていた多々石林道も、峠付近は全く整備される荒れ放題の状態であった。しかし、香時の意志を示すかのような目印の杭が設置されているのは確認できた。そういう収穫はあったが、訪問した時にゲリラ豪雨に遭遇し、上から下までびしょびしょになった上、その大雨が雹に変化し生きた心地がしないというのも、今となってはいい思い出である。

 

■毛無峠

外環、野反湖、嬬恋村、しかし毛無峠には行けず--2018/06/08(金)

毛無峠に無情の雨が降る--2018/08/14(火)

毛無峠は、長野県と群馬県の県境にある峠であるが、その先の県道ルートは通行止めである。かつての硫黄鉱山へのアプローチ道路であったが、50年近く前に閉山して以来、管理用の車両が通るだけのダート道となっている。県道の計画的には、ふもとの嬬恋村の中心部まで伸びる予定ではあるが、鉱山跡からリゾート地のあたりまでの道が一度も作られたことがない状態である。そこに入ってしまえば場合によっては遭難する。
それはともかく、毛無峠は年中一定の風が吹いている環境で、休日にはグライダーをとばす人がいたりするようなところである。しかし、今回の訪問時は、結構な大粒の雨が降っており、県道の峠付近のダート部分はひどいことになっていた。そんな中、岩手ナンバーの車が止まっており、テントを張っていた猛者がいた。大雨の中テントの中で何を思っていたのか。
 
■角神隧道

角神隧道、国道400の先訪問(2)--2018/06/17(日)

角神隧道、国道400の先訪問(3)--2018/06/17(日)

このトンネルはWebでたまたま発見した情報に従って訪問したものである。行政区域的には、福島県境に近い新潟県である。本当に普通車がギリギリ通れるぐらい(ドアも開けられない)最小断面で作られたトンネルで、制限速度が10キロである。本当は自分の車で通り抜けたかったのだが県道からトンネルに入る10メートルぐらいの道のコンディションが悪く、タイヤが空転する予感もしたので断念した。その代わり、徒歩で2往復してみた。中の様子はだいぶきれいであり、昔は電灯も設置されていたようであるが、すでにそれは撤去されている様子がうかがえた。また訪問の機会があれば通ってみたいが、コンディションがこれ以上悪くなっていないことを祈るばかりである。

 
■栃木県道62風見工区
 
地味に気になっている栃木県道62の風見工区である。この県道の唯一の未開通部分であるが、最初は鬼怒川の河川敷のようなところを通っていた道を県道指定したようなルートであった。しかし、鬼怒川の河川敷領域ゆえに増水時には通行ができなくなるような道であり、県道としてはあまり用をなさない状態になっている。因みにこの未整備ルートをバイパスする塩谷町道が存在しているが、狭い道であり大型車の通行はできない。林の中を抜けるルートで味わいはあるのであるが、県道的な交通容量はないといえるだろう。
 
今年の初めの訪問では、鬼怒川の堤防上を走るバイパスルートの形はだいぶできているが、上物の舗装などを施す直前のところで寸止めされている状況が10年ぐらい放置されていたのが、ついに、盛土の部分が進められ、すでに開通している方向への盛土の部分はほぼ完成したのではないだろうか。あとは、それを固めることと舗装することが残っているが、12月に訪問した時には、それが少し進捗していることが確認できた。
 
ただ、栃木県土木部のWeb情報を見れば、今年を入れて5年かけて整備するということなので、ゆっくりと工事が進められていくことであろう。地元の土建業者に仕事があり、その技術を仕事でこなしことによって、業者が続き、技術も継承されていくことを期待する。
 
■中禅寺湖付近

仮)水上、奥利根、尾瀬、金精峠、いろは坂ドライブ--2018/5/27(日)

中禅寺湖スカイラインこと栃木県道250は、有料道路が無料化されても、半月山駐車場から先のルートの整備は計画すらないような状態で推移しているようだ。これが開通すれば、中禅寺湖のアプローチが、いろは坂を通らないで足尾経由でできるため、意外に便利ではないかと思うのだが、そもそも、この地域の盛り上がりがないということも理由だろうか。足尾も銅山があったころは、宇都宮の次に人口があったとも記録されていたが、今はほとんどその時の栄華は幻のような寂れようにも見える。うまくやればよいところだと思われるが、足尾銅山の負のイメージが邪魔をするのだろうか。
 
■その他

つくばの天下一品に行く--2018/08/19(日)

あとは、千葉県だったり、十日町の美人林であったり、日光だったり、山梨秩父だったり、いろいろとドライブした記憶はあるが、何かテーマがあったというよりは、とにかくいろいろ回ろうというので即興で行き先を決めて回った記憶が強い。