さくらの時期小田原城の撮影

ライトアップされた小田原城01

小田原城は小田原の駅から徒歩10分かからないくらいのところにある後北条家が本拠地としていたお城です。歴史にあまり見識のない私ですので、書けることが限られてしまいますが、ホームページを見ると難攻不落のお城というふうに書いてあり、おそらく何度も攻撃を受けたのだと思いますが、陥落は免れたお城なのだと勝手に理解しています。後北条家といえば北条早雲からはじまる戦国武将だったと習ったような気がしますが、戦国時代は、江戸後期から明治初期の歴史と同じくらい多くの人が登場するため、歴史音痴の私にはちんぷんかんぷんな時代でもありますが、当時の武将たちのおかげで、撮影スポットとして多くのお城が日本各地に点在しているというのは、写真愛好家の私としてはとてもうれしいことです。
 
 

小田原城へのアクセス

私の住む都内から小田原へはいくつか行く方法がありますが、今回私は小田急のロマンスカーに乗り小田原へ出ました。ロマンスカーは1時間に3本くらい出ているのでしょうか?午後1時に新宿を出発するロマンスカーに乗り、1時間15分ほどで小田原に到着します。ほか、東海道線を利用するとか、新幹線を利用するとか、いろいろとアクセス方法はあるのですが、料金を調べていたら、小田急で行くのが一番安そうだったので、小田急のロマンスカーを使うことにしたのですが、事前にYahoo!や小田急のホームページで調べた料金よりかなり高くて、チョイスを失敗した感もありました。おそらく、ロマンスカーの特別料金が計算されていなかったものと考えられますが、まあ、ゆったり行くことができたので、よしとしました。新宿のロマンスカーのホームにはお弁当屋さんもありますし、セブンイレブンもありましたので、おにぎりやビールなどを買い込んで乗車することができてよかったです。ロマンスカーの中では車内販売も行われておりますので、買い忘れても大丈夫です。
 
 

鈴廣のある街

小田原には鈴廣という有名なかまぼこ屋があります。小田原駅を小田原城側に出ると階段を降りて、横断歩道を渡るとすぐに鈴廣のお店がありました。今回は午後からの出発で、さくらとお城をメインに撮影しようと考えていたため、お土産は後回しにし、とりあえず、小田原城に直行しました。小田原城への道のりは平坦なので歩きやすく、地理的にもみんなについて行けばつくみたいなかんじのところでしたし、道標もキチンと出ていますので、出口さえ間違えなければ、まず迷わずに行くことができると思います。
 
 
 

難攻不落のお城小田原城

小田原城に到着したのは午後2時半前。ちょっと曇天気味でしたので、とりあえず、建物の中に入って撮影を開始しました。お城の中を見学するには入場料金がかかります。大人600円、小中学生が200円ということで、これを払うことにより、天守閣まであがることができます。天守閣までの通路ですが、キチンと順路が出ているため、迷わずあがることができるのですが、階段がけっこうしんどい。そして、かなり暖房が効いているのか、非常に暑くかんじました。途中途中に撮影禁止マークや歴史的に重要なものの展示もなされているのですが、なんせ、階段で上まで上がるのが大変で、天守閣にあがる前に疲れてしまいました。それても、天守閣のベランダに出ると、北に三浦半島や江ノ島、丹沢の山々、南には伊豆半島や伊豆大島などを見ることができ、素晴らしい眺望に疲れも吹き飛んだかんじでした。ちなみに天守閣のベランダ部分、ホントは外廊下らしいのですが、この部分を高欄付き廻り縁と呼ぶそうです。
 
 
あいにくの曇天で、空が白っぽく映ってしまいました。D850で撮影。
 
相模湾南向き
 
 
 
D7200で撮影した相模湾。ヘリコプターが飛んでいたので、一緒に撮ってみました。
 
D7200で撮影した相模湾
 
 
高欄月廻り縁に出ると、とても気持ちがよかったです。曇天のため、撮影はしませんでしたが、遠く大島も見ることができました。
 
 

2台体制でガチ撮り

Twitterなどで事前に調べたところ、お城とさくらのライトアップがされているということで、今回はニコンのD7200とD850の2台持ちで撮影に挑みました。D7200には55-300mmの望遠レンズと、40mmマイクロの2本のレンズを、D850には24-70mmの標準ズームレンズと、14mmの単焦点レンズを持って行きましたが、結論からいうと、14mmの単焦点レンズは出番なしでした。D850についていえば、レンズ交換をすれば、また違った表情の小田原城を撮ることができたのだと思いますが、24-70mmでも十分な広さを確保することができたのと、さくらを撮影しようとすると、松の木がちょっとジャマだったりして、広角は使わなくてもいいかなという私の判断で、14mmの単焦点へのレンズ交換はしませんでした。ちなみに、城内にはイスがいろいろなところに設置されており、レンズ交換は無理なくできました。また、お茶屋さんではおでんや地ビールを販売しており、外でこたつに入りながら、お花見を楽しむこともできます。私が訪れたのは平日ということもあり、イスが空いていたのかもしれませんが、お花見を楽しまれている方のそばに間借りして、レンズ交換はわりとカンタンにすることができました。
 
D7200で撮影した小田原城
 
小田原城
 
 
 
D850で撮影した小田原城
 
小田原城
 
 
 
日の差した時間帯の小田原城
 
 
 

報徳二宮神社

小田原城内には二宮尊徳をまつった報徳二宮神社があります。境内には学校でよく見かける荷物を担いだ二宮尊徳像があったりします。外国の方が多く、ちょっとビックリしました。ウィキペディアによれば、ホントの読み方は「にのみやたかのり」と読むようですが、有職読みで「にのみやそんとく」という読み方が定着していますね。小学校では二宮金次郎として教わったような気がしますが、これもウィキペディアによれば、自筆の文書では金治郎と署名していることが多いため、一般には「にのみやきんじろう」として知られる人物です。
 
報徳二宮神社の鳥居
 
報徳二宮神社
 
 
 

マイクロレンズでもさくらを撮ってみる

せっかく40マイクロを持って行ったので、接写してみました。
 
接写したさくら
 
コツというものの話でもありませんが、露出をけっこうプラスにして撮影すると、さくらの淡いピンクがキレイに出てきます。ニコンの40マイクロは解放F値が2.8まで開きますので、後ろ側にあるさくらの花を背景としてボケボケにして撮影することができます。このレンズはけっこうよくできていて、ふつうの40mmの単焦点レンズとしても使うことができるので、フルサイズ換算で60mmくらいの画角を狙うときとかにも使うことができます。私がお花を撮影するときには好んで使うレンズのひとつです。
 
 
 

望遠レンズでもさくらを撮ってみる

マイクロレンズと同様に、望遠レンズを使うことにより背景をボカした撮影をすることができます。こちらも露出はプラスに補正して撮るといいと思います。
 
さくら01
 
 
 
さくら02
 
 
 
さくら03
 
 
 
 

ライトアップされた夜桜

さくらの時期の日没時刻は6時ちょっと過ぎ。その時間までは手持ちである程度撮ることができますが、日が落ちると徐々に暗くなります。そしてかなり寒くもなりますので、防寒着は持っていたほうがいいと思います。
 
日没前の小田原城を撮影
 
日没前の小田原城
 
このときのF値は22です。太陽も光芒を作ります。
 
ND1000を持って行ったので、これもつけて撮影してみました。
 
ND1000
 
高濃度フィルターの魅力は、日中でもシャッター速度をかなり遅くすることができるため、通行人などを消すことができること。雲やのぼりは少し伸びたというかボケたかんじに写っていますが、これはシャッタ速度が遅いためです。このときのシャッター速度は2分ほど。当然ですが、三脚が必要となります。また、レリーズも必要ですので、スローシャッターをやられたい場合はMC-36Aのようなタイマーレリーズを用意される必要があります。
 
私が手持ちで耐えられるのは1/30くらいまで。シャッターがそれより遅くなると、手持ちではぶれてしまうため、三脚の出番となります。私の場合、三脚を使った撮影ではマニュアルモード、マニュアルフォーカスをキホンとしています。絞り優先オートからマニュアルモード、マニュアルフォーカスに設定を変え、目視でピントを合わせながら、撮影をしていきます。シャッター速度が遅くなっていくということは、1枚の撮影にかかる時間が長くなるということですので、あんまり集中しすぎてしまうと、帰りのロマンスカーに乗り遅れてしまうので、時計を気にしながら、ライトアップされたさくらとお城を撮影しました。
 
ライトアップされた小田原城とさくら
 
ライトアップされた小田原城01
 
 
ピンクにライトアップされたさくら
 
ピンクのさくら
 
 
 
ライトアップはLEDの色に応じていろいろと変化しました。色が混ざるので、真っ赤や濃いピンクなど、文章では伝えにくい色合いにライトアップされます。GoProがあったので、動画を回せばよかったのですが、ロマンスカーの時間も気にしながらの撮影でしたので、今回は動画撮影はキャンセルしました。
 
ピンクのさくら
 
 
みどりにライトアップされたさくら
みどりのさくら
 
 
黄色くライトアップされたさくら
黄色いさくら
 
 

まとめ

ことしのさくらは少し長持ちするのでしょうか?さくらが咲いてから、ちょっと寒い日がつづいており、ほかの場所にも撮影に行けそうなかんじですが、さくらの時期には突然の強風や強い雨が降ったりする時期でもありますので、撮れるタイミングで撮っておいたほうがいいですね。私もタイミングがあれば、ほかの場所にも足を運んでみたいと思います。小田原近くへお出かけの方は、ぜひ、小田原城へも行ってみてください。とてもキレイなさくらとお城を見ることができます。時間に余裕があれば、箱根まで足を伸ばすという方法もあろうかと思いますので、みなさまの撮影プランのご参考になれば幸いです。
 
 
 

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