レゴ ニンジャゴー 究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルス 70679をレビュー! 翼が広がるギミックも

レゴ ニンジャゴー 究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルス 70679をレビューする。究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルス 70679はロイド、ガーマドン、ヘビヘビ族などのミニフィグや、4つの頭を持つドラゴンのアルティメルス、ヘビヘビ族の基地を組み立てることが出来るセットだ。

ミニフィグは四本の腕を持つガーマドン、頭部と下半身がヘビ型のパイソーも登場。アルティメルスは4つの頭をそれぞれ動かせるだけでなく、巨大な翼を広げたり折りたたむことも出来る。

ここからは特殊な形状が魅力のミニフィグや、ダイナミックなギミックを備えたアルティメルスなどをレビューしていこう。

目次

ガーマドンの一味が出現! アルティメルスを組み立てて撃退しよう

パッケージの表

パッケージの表。究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルスとヘビヘビ族の戦いが描かれている。アルティメルスが顔のスタッドシューターから弾を発射したり、ヘビヘビ族が砲台から攻撃を仕掛けたり・・・アルティメルスとヘビヘビ族による華々しい遠距離攻撃合戦だ。

パッケージの裏面

パッケージの裏面。ロイドとガーマドンによる二刀流vs.四刀流の近接戦闘や、ドラゴンの攻撃を掻い潜って迫ろうとするヘビヘビ族兵士たちの様子などがプリントされている。また、箱の下部にはアルティメルスのギミックやサイズなども紹介。

ピース数は全951

このセットにはパーツ袋が7つ入っている。ピース数は全951。ピース数で言えば、以前レビューしたレゴ ハリー・ポッター ホグワーツの時計塔 75948をレビュー! 8人が一斉に踊るギミックものホグワーツの時計塔が作れるくらいの規模だ。

外箱を開封すると組立説明書やパーツ袋だけでなく、プラスチック素材の柔らかいシートも入っている。プチプチと剥がして使うこのプリントシートは後述の翼として使用。このシートがなければ翼が骨組みだけになってしまうため、とても重要なアイテムである。

シールも付属

このセットには翼の他にシールも付属。シールはアルティメルスの頭や甲羅、そしてヘビヘビ族の攻撃拠点に貼り付けるためのものだ。目以外の複雑なデザインが施されている部分は、全てこれらのシールによるものである。甲羅部分を除くほとんどのシールは比較的単純な形状をしており、貼り付け作業は簡単な部類だ。

ロイドとガーマドンのミニフィグ

まず一番最初に開封するパック1には、ロイドとガーマドンのミニフィグやヘビヘビ族の攻撃設備、アルティメルスの尻尾の一部を組み立てる分のパーツが封入。

二人の複雑な関係

パック1からこのセットの主役であるロイドと最大の敵であるガーマドンのミニフィグが登場するのは、非常にデンジャラスな展開だ。敵同士であり父と子でもある二人の複雑な関係を考えれば、アルティメルスの建造に着手する前から戦いが始まってしまっても不思議ではない。

ヘビヘビ族の拠点

パック1のヘビヘビ族の基地を組み立てているところ。本来なら最初の袋からメインのアルティメルスを作りたいところだが、このセットでは脇役とも言える最も小さなユニットから取り掛からなくてはならない。ここはちょっとお預けを食らうところだ。

なお、この基地にはシールを貼る最初の箇所がある。緑色のシールを砲身部分に貼り付けるのだ。シールは形状もシンプルかつ大きさも扱いやすいため、その後のシール要素に向けたウォーミングアップとしては最適である。

筋肉質なボディ

パック1の尻尾の根本を組み立て終えたところ。アルティメルスにおいて各部に多用される筋肉質なボディを表現した白いパーツが、この部分からさっそく組み込まれている。

パイソーとウー先生のミニフィグ

パック2からパーツを取り出したところ。この袋には70679において最も特徴的なパイソーとウー先生のミニフィグやアルティメルスの操縦席を組み立てる分のパーツ、そして翼の展開ギミックを構築するためのテクニックパーツの一部が入っている。

異彩を放つミニフィグ

パイソーはその独特な形状により異彩を放つミニフィグ。しかし組み上げる前のパーツの山に混じっている段階から既に目立っている感がある。クネクネとした長い頭と尻尾、一際目立つ毒々しい紫色は存在感を放たずにはいられない。

その反面、もう一人のウー先生は白いヒゲとベージュの菅笠により、パーツの中に溶け込む雰囲気。まさにパーツを率いるウー先生の一団の中に、攻撃的なパイソーが一人紛れ込んだかのような世界だ。

Xウイングのような飛行物体

パック2の組み立てを進め、操縦席が現れ始めたところ。周りに頭や甲羅が付いていないこの状態では、まるでXウイングのような飛行物体を組み立てているようにも見える。

地味な色合いのパック

パック3ではアルティメルスの足を組み立て。足の外装となる白いフラクチャードポリゴンや黒いフットパーツが多く、7パックの中においては最も地味な色合いのパックである。

組み立ての難易度は高め

パック4では翼の骨組みを組み立て。翼を取り付けるための骨組みは非常に細かいテクニックパーツをふんだんに含んでおり、組み立ての難易度は高めだ。

細かいパーツ

パック5では4つの頭のうち、赤と茶色の頭を組み立てる。このパックにはテクニックパーツが含まれていないが、アルティメルスに表情をつけるための細かいパーツが多い。そのことから、パック4の骨組みとはまた違った難易度の高さが感じられるだろう。

残りの頭部

パック6ではラシャとスピッタのミニフィグやアルティメルスの残りの頭部を組み立て。パック5のように目がプリントされたアイパーツや角などのエレメントを豊富に含んだパックである。

野菜畑

パック6のパーツの中にラシャとスピッタを立たせれば、そこはもう野菜畑だ。彼らはまるで地面からアスパラガスが生えてきたような緑黄色なのである。実にナチュラルな光景だ。もしかすると彼らはロイドに倒される前に、誰かに収穫されてしまうかもしれない。

尻尾を組み立て

最後のパック7ではアルティメルスの尻尾を組み立て。トランスグリーンやブラックの細長いヒンジパーツが多く、他のパックとはかなり雰囲気が異なる。以前レビューしたタイタンウィングの翼に近いパーツ構成だ。

ヘビヘビ族のパイソーが登場! ロイドやガーマドンのミニフィグも

ミニフィグが6体付属

レゴ ニンジャゴー 究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルス 70679にはミニフィグが6体付属する。ロイド、ウー先生、ガーマドン卿、パイソー将軍、ラシャ、スピッタの6人だ。ロイドも含めて緑色のミニフィグが多く、10年に1度の豊作感が漂う。

レゴ ロイドのミニフィグ

レゴ ロイドのミニフィグ。ロイドはレゴ ニンジャゴーシリーズに登場する主要キャラクターだ。このセットにおいては愛機アルティメルスを操縦し、因縁の敵であるガーマドンやその一味のヘビヘビ族と戦う。

ロイドの格好

ロイドの格好は、レゴ ニンジャゴー ニンジャ道場 70670に登場したときと全く同じデザインだ。シンボルカラーである緑色の忍者服や頭巾を被っている。

武器は二本の忍者刀

武器は二本の忍者刀。アルティメルスに乗っていないとき、あるいは操縦席に敵が押し寄せてきた場合には、ロイドは二刀流として近接戦闘を行う。

ヘッドパーツがリバーシブル仕様

ロイドは凛々しい顔を180度回転するとにこやかな表情に変わる。ヘッドパーツがリバーシブル仕様であり、二つの表情を持つのだ。

レゴ ウー先生のミニフィグ

レゴ ウー先生のミニフィグ。ウー先生はレゴ ニンジャゴーシリーズに登場する、ロイドたちニンジャの師匠だ。このセットにおいてはロイドとともにアルティメルスに搭乗。ロイドのそばに立ち、彼を援護する。そしてときには師匠として、また叔父として助言も与えるだろう。

仙人のイメージそのものの姿

ウー先生は菅笠を被り、袖のない黒い服を着て、手には棒を持つ。無駄なものを一切身に付けず、派手な武器も持たないという仙人のイメージそのものの姿だ。

熟練のオーラ

ウー先生はその道を極めたスピン術マスター。マスターの域に達するには相当の年月を必要としただろう。しかし、それはヒゲの長さから連想されるほどの年月ではない。アニメ劇中のもろもろの経緯から年老いた見た目になっているだけだ。ただ、タコの足のようなヒゲが熟練のオーラを溢れんばかりに醸し出していることは事実ではある。

レゴ ガーマドンのミニフィグ

レゴ ガーマドンのミニフィグ。ガーマドン卿はレゴ ニンジャゴーシリーズにおける最大の敵であり、アルティメルスを操るロイドの父でもある。このセットにおいてはヘビヘビ族を従えて、ロイドおよびアルティメルスと戦う。

上半身が二段

ガーマドンの最大の特徴としては上半身が二段になっていることが挙げられる。それに伴い腕の本数も4本。上半身2つ分だ。さすが大物の敵だけあって、その外見は人間離れしている。ヘビヘビ族の見た目もかなり独特だが、ガーマドンも相当だ。

兜に取り付けれた骨による鍬形、赤い目、ブリーフ型の独特な甲冑、鬼滅の刃に登場する朱紗丸のように複数本ある腕・・・まさにびっくりぽんである。

ガーマドンの武装は4本の日本刀

ガーマドンの武装は4本の日本刀。本数の多い腕をフルに活用した四刀流である。これだけの刀を繰り出せば、相手が二刀流であっても対応が追いつかないだろう。隙なく振りかかる日本刀にきりきり舞いのはずだ。

レゴ パイソー将軍のミニフィグ

レゴ パイソー将軍のミニフィグ。パイソーはヘビヘビ族およびアナコンドライ族に所属し、同族の中においてはトップだ。このセットにおいてはヘビヘビ族ではないガーマドンとともにアルティメルスに対抗する。

見た目はほとんどフリーザの第3形態

パイソーはこのセットに付属する6体のミニフィグの中でもかなり個性的なミニフィグだ。伸ばせば体以上に長くなりそうな首、揚げたイカゲソのようにクネクネとした尻尾を持つ。その見た目はほとんどフリーザの第3形態であり、まだまだ変身を残しているかのようだ。

レッグパーツはパイソー独自

この長い首のヘッドパーツと尻尾のレッグパーツはパイソー独自のもの。他のミニフィグでは使い回されていない、パイソー専用のミニフィグパーツである。

ヘビヘビ族の短剣

パイソーの武器はヘビヘビ族の短剣。動物の牙に使われるようなパーツやライトセーバーの柄などが組み合わされた短剣だ。パイソー本人の見た目の迫力ほどすごい武器ではなく、他の兵士と比べても小振りである。

ただ、パイソーには大げさな武器など必要ないだろう。なぜならパイソーの口はどんなものも丸呑みにしてしまいそうな拡張力を備えているからだ。

全身が黄緑色

レゴ ラシャのミニフィグ。ラシャはヘビヘビ族の一味で、パイソーとともにロイドに襲い掛かる。全身が黄緑色をしており、色合いとしては以前レビューした植物モンスターと同系統だ。

胡蝶剣

手には大型の武器、胡蝶剣を持つ。まるで指揮官が持っていそうな迫力のある武器だ。この胡蝶剣はギザギザの形状やサイズが特徴的で、アクセサリーパーツとしての価値を感じる。

欠かせない存在

ラシャのミニフィグはこのセットが初出ではない。レゴ ニンジャゴー ラシャ 9562やラシャのヘビヘビ・サイクル 9447、最近ではカイ&ゼンのバイクレース 70667、ジェイのイナズマファイター 70668など、意外と多くのセットに顔を出している。セットによってプリントや武器は異なるが、このラシャという男はレゴ ニンジャゴーにおいて欠かせない存在のようだ。

レゴ スピッタのミニフィグ

レゴ スピッタのミニフィグ。スピッタもヘビヘビ族に所属し、ロイドと敵対する。スピッタは特殊なヘッドパーツにより、ヘビの頭を再現。パイソーほどではないが、牙が付いた独特な形状をしている。

槍を持って武装

スピッタは手に槍を持って武装。キャッスルシリーズや南海の勇者シリーズの種族などの武器として昔から登場している、いたってシンプルな槍だ。このセットのミニフィグの中において最も力が入っていない武器といえるだろう。ただそれでもスピッタは悪意を持って純粋にこの槍を振るう。なんて健気なヤツだろうか。

立ちはだかる敵

スピッタはこのセット以外のレゴ ニンジャゴーセットにも付属する。レゴ ニンジャゴー スピッタ 9569やカイ&ゼンのバイクレース 70667などだ。後者においては今回のように先述のラシャとコンビで登場。そのときはカイが相手だったが、ニンジャたちに立ちはだかる敵として存在感を示し続ける。

鎖の手綱を握れ! アルティメルスの操縦席にロイドを乗せて出撃開始

レゴ 究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルスをレビュー

ここからは究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルスをレビューしていく。究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルスはレゴ レガシーシリーズのウルトラなドラゴンだ。4つの頭と羽ばたく翼を持つのが大きな特徴。このアルティメルスはロイドを乗せて、ガーマドンたちを討つための戦いに挑む。

全体のサイズ

アルティメルスは4つの頭や大きな翼、長い尻尾により全体のサイズはなかなかビッグ。全高20センチ、全長55センチ、全幅44センチ以上あり、歴代のレゴ ドラゴンの中でも屈指の巨大さだ。その複雑な形状も相まって、収納する場所に困るくらいである。この体格を持ってすれば、火力や打撃によって敵をなぎ倒していくのも容易だろう。

操縦席

4つの頭の根本が集まり、翼を折りたたんだ状態では最も高い場所になるところには操縦席がある。操縦席は2つのポッチが付いた緑の座席やフラットパーツによる肘掛け、鎖による手綱が付いたハンドル、背部にある装飾用の刀によって構成。金色の鎖や刀に囲まれた操縦席は、まるで王様の玉座のように絢爛だ。

ロイドが座る

アルティメルスはロイドの専用機。そのため前述の操縦席にはロイドが座る。ロイドはこの操縦席から手綱を操り、アルティメルスの体全体を思い通りに動かすのだ。

繊細に操縦

以前レビューしたレゴ ニンジャゴー 巨神メカ タイタンウィング 70676をレビュー! かっこいいロボットと光の翼のタイタンウィングを乗りこなすロイドのこと。きっと4つの頭を持つアルティメルスであっても繊細に操縦することができるだろう。

翼を支える甲羅

先述の操縦席の背後には翼を支える甲羅がある。この甲羅にはグリーンのクリスタルが生えていたり、ひび割れが出来てる部分をシールによって表現。この部分はカーブや傾斜があるため、シールを貼る難易度は少し高い。

ウー先生を配置

操縦席の両サイド、赤と黄色の頭の根本には、ウー先生を配置するための部分がある。この金色の部分にはポッチが備えられており、ウー先生を立った状態で固定することが可能。

4つの頭を持つドラゴン! アルティメルスには翼が広がるギミック

多頭竜

アルティメルスは一つの体に複数の頭を持つのが特徴。赤、青、茶、黄といった4つの頭部を備えた多頭竜だ。歴代の多頭竜としてはヒドゥラやズメイ、ヤマタノオロチ、キングギドラなど・・・世界には名だたるレジェンドが存在するが、その豪華なラインナップにアルティメルスも加わった。

なお、レゴにおいて多頭竜が登場するセットがこれまでにもある。レゴ ニンジャゴー エレメント・ドラゴン:ファイヤーオーシャン 70627だ。こちらは2つの頭ということで、文字通り頭数は少ない。

炎のエレメント・パワー

4つの頭の一番左にあるのは炎の頭。炎のエレメント・パワーを宿した頭部だ。レゴ ニンジャゴーの忍者メンバーで言えば、炎系ニンジャであるカイにあたる。おそらくこの炎の頭はカイの力を借りたものだろう。

炎の頭にはその炎の特性を示す多くの要素がある。シールによって表現された額の炎、クリアパーツによる頬の炎やラウンドパーツによる舌、スタッドシューターの火の玉などだ。これらは4つの頭それぞれのエレメント・パワーの色が反映された装飾である。

アイスのエレメント・パワー

左から二番目、炎の頭の隣には、氷の頭がある。氷の頭はアイスのエレメント・パワーが宿った頭部。シールによる尖った氷の頭頂部やクリアパーツによる角、四角柱の頬、舌、スタッドシューターの玉が氷で出来ている。氷の頭ということで、アイス系ニンジャであるゼンの力を纏っているようだ。

大地のエレメント・パワー

右から二番目、氷の頭と稲妻の頭の間には、大地の頭がある。大地の頭は大地のエレメント・パワーを秘めた頭部。耳の辺りに角があった炎やアイスの頭と異なり、鼻の辺りから角が前に伸びている。角は縦だけでなく横にも飛び出しており、攻撃力が高そうだ。また、舌や玉はオレンジ色のクリアパーツにより大地の雰囲気を表現。

イナズマのエレメント・パワー

4つの頭の一番右にあるのは稲妻の頭。イナズマのエレメント・パワーが備わった頭部だ。2本までだった他の頭部と違って角が7本もあり、盛り付けの豪華さは随一。

そしてギザギザの角やシールによるおでこの稲妻デザインなど、あちこちビリビリだ。イナズマ系ニンジャであるジェイの特性が授けられているとはいえ、雷がダダ漏れである。この頭部に近付く際は、落雷に充分注意しよう。

可動式の口

アルティメルスの頭はその高い装飾性だけでなく、可動ギミックの豊富さも魅力。そのギミックのひとつが口の開閉だ。クリップパーツに取り付けられた下顎を軽快にガバッと動かせる。この可動式の口があれば、ビームを放つ表現や捕食シーンも表現できるだろう。

連結

前述までの4つの頭はボールジョイントにより首に、そして首と胴体はダイヤル式のテクニックパーツにより連結されている。

充実した可動域

接続部が複数あることで首から先の充実した可動域を実現。ボールジョイントを活かせば頭を回すことができるし、テクニックパーツを使えば頭を上下に動かすことも可能だ。

4本の足首と前脚の指

アルティメルスは4本足のドラゴン。神話や特撮のドラゴンのように後ろ足だけで立つことはなく、4本足を地に着けてがっぷりと姿勢を取る。アルティメルスは4つの頭を持つため、重さやバランスの関係で立つことはしないのだろう。

なお、デザイン上は人間の腕のように肩関節や肘関節を備えているように見えるものの、片や肘を動かすことはできない。ただそれでも4本の足首と前脚の指を動かすことができため、繊細な表現が可能になっている。

足首の間接

前足の足首の間接はボールジョイント。そのため、先述の頭と同じく足首から先がフレキシブルに動く。また、3本の指はそれぞれ独立したパーツになっており、これも上下に可動。足首だけでなく指まで動かせることにより、踏みしめたり獲物を捕らえたりといった豊富な表現が可能だ。

アルティメルスの後ろ足

アルティメルスの後ろ足は、前足の形状とは異なる。かかとが鳥のように膝の位置にあるのだ。ボールジョイントの上にある、やや後ろに反った部分がそのかかとである。

また、後ろ足には前足にあった指がなく、その点においても違いがある。なぜ後ろ足には指を付けなかったのか、正確なことは分からない。ただ、翼を広げた際に前足と後ろ足が近づく仕様のため、パーツが密集するリスクを避けた可能性は考えられる。

大きな両翼

アルティメルスはドラゴンらしい大きな両翼を持っている。アルティメルスの魅力といえば4つの頭はもちろんだが、壮大さを感じさせるこの翼も魅力のひとつだ。

翼を羽ばたかせる一大ギミック

アルティメルスの翼は、先述の甲羅から伸びるリフトアームやアクセルコネクターなどのテクニックパーツで構成された骨組みに装着。甲羅と胴体を繋ぐリンクパーツと胴体の中央にある可動部により、翼を羽ばたかせる一大ギミックを搭載する。

ギミックに必要なトリガー

ギミックに必要なトリガーは、甲羅の後ろにあるハンドルだ。ロイドの頭巾が乗っているのがそれである。

ハンドルをスッと持ち上げる

このハンドルをスッと持ち上げると・・・

ドラゴンの醍醐味

リンクパーツと胴体の可動部が連動してアルティメルスの甲羅が持ち上がる。それに伴い、両翼もバサッと広がる仕組みだ。アルティメルスの体が動きながら翼を広げる様子は、まさに壮大なファンタジー。ドラゴンの醍醐味を見せられる雰囲気である。ハンドルの上げ下げを繰り返せば、翼を羽ばたかせるアルティメルスの力強さを実感できるはずだ。

長い尻尾

アルティメルスは長い尻尾も特徴的。この尻尾は4つの頭や翼とともにアルティメルスを語る上では外せない、最も印象的な三大特徴のひとつといえるだろう。

尻尾のデザイン性

各部に取り付けられた白いトゲトゲやトランスグリーンのヒンジプレートによるヒレなどが、尻尾のデザイン性や視覚的な情報量を高める。

ヘビのように動く

ところどころにはテクニックパーツによる可動部があり、尻尾がくねくねとヘビのように動く。尻尾は上下に動かすことができないため常に地面から浮いた状態になるが、敵にヘタっているところを見せないという意味においてはメリットだ。

ヘビヘビ族の基地! スプリングシューターでアルティメルスを迎え撃とう

ヘビヘビ族の基地

迫力のアルティメルスと個性的なミニフィグたちに心を奪われがちだが、このセットには他にも組み立てられるユニットがある。それはヘビヘビ族の基地および砲台だ。

小規模な拠点

この基地の前面にはレンガが積まれており、少しばかり要塞化。スプリングシューターによる二連攻撃および防衛機能も備えている。ただ・・・ぱっと見では巨大なアルティメルスを迎え撃てるとは思えない小規模な拠点だ。

彼らの夢

レンガのそばから湧き出るヘビたちが攻撃や防御に加勢してくれるのだろうか。いや、そう思いたい。ヘビヘビ族はこのスプリングシューターによってアルティメルスを討てると本当に信じているのだ。彼らの夢を壊したくはない。

スプリングシューターアロー発射

スプリングシューターアロー発射!───

実際にスプリングシューターからアローを発射してみると、結構威力がある。アルティメルスの一点を狙って精度の高い攻撃を続ければ、もしかしたらアルティメルスにダメージを与えることが出来るかもしれない・・・と、そんな希望を抱かせるには充分な威力だ。

レゴ ニンジャゴー 究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルス 70679の総評

レゴ ニンジャゴー 究極のウルトラ・ドラゴン:アルティメルス 70679は、日本が誇るキングギドラに匹敵するかっこよさのアルティメルスが最大の魅力。うごめくように動く4つの頭、今にもバサバサと音が鳴るかのように翼を羽ばたかせる豪快ギミック・・・どれが一番の見所と言えないほど充実した魅力を備える。

そしてミニフィグに関しても個性的なキャラクターが多く付属。ガーマドンやパイソーのようにチラ見しただけで個性が溢れていると分かるミニフィグなど粒揃いだ。またロイド、ウー先生、ガーマドンという血縁者が3人揃っていることも面白い。ロイドの父親と父の兄が揃えば、さまざまな因縁めいたストーリーを展開させて遊ぶこともできるだろう。

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