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水野英子トキワ荘紅一点漫画家の今現在と若い頃は?息子などプロフィールや作品について

2018年「24時間テレビ」のスペシャルドラマは、
「人生を変えてくれた人」をテーマに、

石ノ森章太郎先生の物語がドラマ化される、
ということなので、

漫画ファンとしてはこれはとても楽しみですよね!

石ノ森章太郎先生といえば、
若手の頃は「トキワ荘」に住んで漫画を描いていたひとり、
ということで、

ドラマではトキワ荘時代が取り上げられ、

当然ながら当時、
石ノ森章太郎先生と一緒に生活していた漫画家先生も登場するのですが、

その中の1人。

唯一の女性漫画家でトキワ荘で生活していたという、
水野英子先生。

「女・手塚治虫」とも言われていた水野英子先生。

どんな方で、
そしてどんな作品を描いていたのか?

チェックしてみましょう♪

(主な内容)

  • 水野英子 プロフィール
    水野英子は結婚しているの?
  • 水野英子とトキワ荘
  • 水野英子に影響を受けた漫画家は?
  • 水野英子作品がwebで読める!
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水野英子 プロフィール

 

水野英子 プロフィール
ペンネーム 水野英子
本名  ―
生年月日 1939年10月29日
血液型  ―
学歴  ―
出身 山口県下関市
デビュー 1955年「少女クラブ」
主な作品
  • 赤っ毛子馬(ポニー)
    (1956「少女クラブ」)
  • 銀の花びら
    (1958「少女クラブ」)
    ※原作:緑川圭子
  • 星のたてごと
    (1960「少女クラブ」)
  • すてきなコーラ
    (「週刊マーガレット」)
  • セシリア
    (「週刊マーガレット」)
  • 白いトロイカ
    (1964-1965「週刊マーガレット 」)
  • 赤毛のスカーレット
    (1966「週刊マーガレット 」)
  • ブロードウェイの星(1967「週刊マーガレット」)
  • ハニー・ハニーのすてきな冒険
    (1968「りぼん 」)
  • ファイヤー!
    (1969「週刊セブンティーン 」)
  • ホフマン物語
    (「月刊セブンティーン」)
  • アラーの使者
    (「ひとみ」)
    ※原作:川内康範
  • フレイヤの涙
    (「月刊プリンセス」)
  • ローヌ・ジュレエの庭
    (「花とゆめ」)
  • ヴィクトール街31番
    (「花とゆめ」)
  • 月光石
    (「プチフラワー」)
  • 川の向こうの家
    (「ビッグコミック」)
  • 青燈幻想
    (「マンガ少年」)
  • ルートヴィヒII世
    (「中公コミックス・スーリ」)
    ※掲載誌が廃刊のため中断
受賞歴 【ファイヤー!】

  • 第15回小学館漫画賞

※全作品

  • 2010年:第39回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞
備考
  • 石ノ森章太郎・赤塚不二夫とともに「U・マイア」名義で活動していた

※2018年8月現在

水野英子は結婚しているの?

まず水野英子先生を調べて気になるのが、
現在70代後半ですがご結婚されているのかどうか?

調べたところ水野英子先生は、
ご結婚はされていない様子ですが、

息子さんはいるみたいですね?

しかしながらご結婚はせずに、
シングルマザーとして漫画を描きながら、
子供を育てられたということです。

ちなみに2010年情報ですが、
水野英子先生の息子さんはマネージャーのような立場で、
お手伝いをされているといった話がありました。

 

水野英子先生は小学3年生の時に読んだ手塚治虫先生の、
【漫画大学】に衝撃を受けたことで、
漫画家を目指すようになったそうです。

そして中学から「漫画少年」という雑誌で投稿するようになったものの、
なかなか入賞できずにいたようですが、

「少女クラブ」という漫画雑誌の編集者・丸山昭さんが、
水野英子先生の投稿した作品を気に入った上、
手塚治虫先生も水野英子先生のことを褒めていたことから、

これが水野英子先生のデビューのキッカケとなったようです。

そうして水野英子先生は、
中学を卒業して漁網会社に就職が決まっていたものの、

同時に漫画家として15歳でデビューしました。

その後東京に出るまでは、
仕事をしながら地元で漫画を描いたという水野英子先生。

その一方で「U・マイア」というPNで、
石ノ森章太郎先生と赤塚不二夫先生と合作で漫画を描いていた時期があり、

この合作がキッカケで、
水野英子先生はふるさとを離れて、

東京にある「トキワ荘」で暮らすようになりました。

 

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水野英子とトキワ荘

デビューしてしばらくは故郷の下関で漫画を描いていたという、
水野英子先生は、

石ノ森章太郎先生と赤塚不二夫先生と、
「U・マイア」というPNで作品を発表したのですが、

その時のやり取りが郵送ということで、
かなり手間がかかって大変だったこともあり、

それなら水野英子先生を東京に呼ぼう、
という流れから、

水野英子先生は上京しそして、
既に石ノ森章太郎先生赤塚不二夫先生が住んでいたという、
「トキワ荘」に入居することになりました。


若かりし頃の水野英子先生

ちなみに水野英子先生に上京を勧めたのが、
デビューするキッカケを作ってくれた編集担当者の丸山昭さんで、

しかもトキワ荘の敷金・礼金も払ってまで入居の準備をされたとか?


トキワ荘実録―手塚治虫と漫画家たちの青春 (小学館文庫)

このようなエピソードが、
コチラの本に書かれているとのことです。

またトキワ荘時代のエピソードについては、
水野英子先生の公式HPにて自費出版で本を販売されている、
ということなので、

興味ある方はぜひ、
先生のHPから合わせてチェックしてみてくださいね^^

◇水野英子の部屋
※外部リンク

尚コチラのHPでは、
トキワ荘のエピソードを綴った手記や、
貴重な「U・マイア」の解説本もあるのですが、

これらは自費出版ということで、
水野英子先生のHPの通信販売でしか購入が出来ないようです!

それにしても今の時代は、
インターネットで遠く離れているアシスタントと、
簡単にリアルタイムで作業が出来る時代ですが、

水野英子先生らが合作していた時代はというと、
インターネットどころか携帯電話すらなく、

遠く離れている人と作業するには、
郵送しか手段がない時代。

なので当時は大変だったんだろうなーって思うのと同時に、
本当に今は進化しているんだなって、

筆者も学生の頃はネットなどない時代だったので、

この苦労・・・とてもよく分かりますし、

そして現代の技術の進歩を改めて実感してしまう、
そんなエピソードですよね。


赤い火と黒かみ1巻【電子書籍】[ U・マイア(赤塚不二夫・水野英子・石ノ森章太郎) ]
※コチラは石ノ森章太郎先生の電子書籍ですが中身は「U・マイア」の作品となってます♪

 

さてそういった経緯でトキワ荘に入居した水野英子先生でしたが、

1958年3月 から1958年10月までと、
実際に入居していた期間は意外にも短いようです。、

そのトキワ荘に住んでいた頃、

水野英子先生は自分の執筆活動以外にも、
石ノ森章太郎先生アシスタントのような仕事もされおり、

U・マイアとして活動していた石ノ森章太郎先生や、
赤塚不二夫先生とはとても仲が良かったということなので、

今回「24時間テレビ」内のドラマでは、

石ノ森章太郎先生と水野英子先生のトキワ荘時代のエピソードも、
きっと取り上げられるのではないでしょうか?

楽しみですね♪

 

水野英子に影響を受けた漫画家は?

ところで水野英子先生は、
「女・手塚治虫」とも言われていましたが、

なぜこのように言われるようになったのかというと、

当時の女性漫画家にはなかった、
スケールの大きな作品を描いていた水野英子先生。

そして水野英子先生から大きな影響を受けたという、
女性漫画家の先生が多くいることからも、

「女・手塚治虫」と呼ばれていた理由のようです。

 

それではどういった先生方が、
水野英子先生から影響を受けたのかというと、

ウィキペディアにある情報によると、

竹宮惠子、萩尾望都、青池保子などの24年組や同世代の女性漫画家の多くが、少女時代に水野の作品を読み、大きな影響を受けている
ウィキペディアより)

今でこそ本当に大御所と呼ばれている、
「24年組」の先生方。

実は・・・
水野英子先生の影響を大きく受けていたんですね!!

中でも【エロイカより愛をこめて】の作者・青池保子先生は、
水野英子先生と同じ下関市出身で、

お2人の出会いの最初のキッカケというのが、
青池保子先生が水野英子先生の自宅を訪問したことだったそうです。

そこで水野英子先生から大きな刺激を受けた青池保子先生は、
水野英子先生に見てもらいたくて漫画を描くようになったことから、

水野英子先生が間に入って、
青池保子先生さんを出版社に紹介したことで、

青池保子先生ご自身も、
水野英子先生と同じ15歳でのデビューされたそうです。

こういったことからも、
青池保子先生は影響を受けただけでなく、

繋がりも深い様子が分かりますね^^

ところで水野英子先生の作風はというと、

登場人物の目に星を描くという、
いわゆる少女漫画でお馴染みの絵柄の先駆的存在と言われていますが、
(実際は水野英子先生曰く手塚治虫先生の方が先らしいです)

水野英子先生が活躍する前・・・
1950年から1960年の初め頃というのは、

石ノ森章太郎先生たち男性漫画家の先生が主に、
少女漫画を描いていたそうです。

ところが水野英子先生が活躍するようになったことから、
女性が少女漫画を描くようになったそうで、

しかも驚くことに。

1960年代に水野英子先生が発表した作品、
【星のたてごと】という作品。

この作品が発表されるまでは、
なんと!男女の恋愛の話は、
少女漫画ではタブーとされていたというのだから、

これにはとても驚きました!

だって男女の恋愛話でないなら、
じゃあ一体どんな作品が少女漫画なんだろう?

・・・って思ってしまいますよねw

しかしこうして調べてみると、
水野英子先生の与えた影響の大きさにとにかくビックリしました。

となると当然、
水野英子先生の作品読んでみたいですよね^^

 

水野英子作品がwebで読める!

最後に水野英子先生の作品について、
簡単に紹介したいと思います。

【銀の花びら】

【中古】文庫コミック 銀の花びら(文庫版) 全3巻セット / 水野英子【中古】afb

緑川圭子さん原作で、
水野英子先生初めての長編連載作品です。

あらすじはというと、
ある町(外国)にリリーという少女が、
兄と御爺さんと3人で暮らしていたのですが、

ある日盗賊団にさらわれたリリー。

リリーは実は「赤いしし王」と呼ばれる盗賊団の娘だったー

このようなあらすじになっています。

 

【星のたてごと】

【中古】文庫コミック 星のたてごと(文庫版)(1) / 水野英子

コチラは水野英子先生初のオリジナル長編でありながら、

今の少女漫画では当たり前となっていますが、

少女漫画界ではおそらく初の、
男女の恋愛を描いた物語となっています。

そしてこの物語も外国が舞台となっており、

「金と銀の星が流れる不思議な夜に生まれた姫」リンダと、
たてごとを手にし黄金の指輪をした謎の吟遊詩人との話。

うーん・・・これだけだと、
実際にどんな物語なのかよく分らない!!

ぜひ読んでみたいところですが、
新刊や電子書籍はなく、

中古でしか読めないようです。

 

【白いトロイカ】

白いトロイカ (1) (講談社漫画文庫)

この作品も「少女漫画初」本当の歴史の動きを扱った、
歴史ロマンを描いた作品となっています。

少女漫画の歴史もの、
というのも今や当たり前になっていますが、

こういった作品についても、
実は水野英子先生が初めてだったようですね。

 

【ファイヤー!】

【中古】少女コミック ファイヤー!(1) / 水野英子

最後に雰囲気が一転したこの作品ですが、

これは少女漫画でありながらも、
男性が主人公でアメリカが舞台で、

ロックミュージックを題材にしており、

実際に水野英子先生が自費でアメリカやヨーロッパへ行き、
取材を行って描いたそうです。

さてこの作品はこれまでの作風とはガラリと変わったせいか?
毎日来ていたファンレターが来なくなったという、
そんなエピソードがあるものの、

結果的には男性の支持を受けて、

第15回小学館漫画賞を受賞した、
水野英子先生を代表する作品のひとつとなりました。

少女漫画の世界で、
こういったアメリカをテーマにした、
男性が主人公という漫画と言うと、

筆者的には吉田秋生先生の、
【カリフォルニア物語】を思い浮かべますが、

こういった部分でも、
水野英子先生がさきがけの存在だったといえそうですね。

ということで、
水野英子先生の作品・・・

ぜひ読んでみたい!!ですが。

これらご紹介した作品以外については、
実は「マンガ図書館Z」というサイトで読めるとのこと。

コチラは無料配信でありながらも、
キチンと先生方に収益が入る仕組みになっており、

当然ながら先生公認のサイトなので、

水野英子先生の作品を読むならまずは、
「マンガ図書館Z」をチェックしてみると良いと思います^^

ということで今回は水野英子先生について調べてみましたが、

水野英子先生は現在は特に新刊の情報はないものの、
Twitterなどもやっているので、

ここで現在の活動をチェックできそうですね。

それにしても、
「トキワ荘で」紅一点・唯一の女性だった、
水野英子先生ですが、

色んな作品が、
「少女漫画初」だったことや、

今や大御所と呼ばれている先生方より、
10年ほど先輩で、

後に続く少女漫画家の先生に大きな存在を与えた、
そんなスゴイ先生だったことに、

改めてビックリしました。

筆者・・・恥ずかしながらも実は、
水野英子先生の作品を読んだことがなかったので、

これを機会に読んでみたいと思います。

また「24時間テレビ」で放送される、
「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」。

ここでは水野英子先生役を尼神インター誠子さんが演じるそうですが、

ドラマなので脚色されているとは思いますが、
ここで登場する石ノ森章太郎先生と水野英子先生とのエピソード。

とても楽しみですね。

そして水野英子先生にはこれからも、
お元気で活躍してほしいと思います。

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