働き方改革関連法ノート

労働政策審議会(厚生労働大臣諮問機関)や厚生労働省労働基準局などが開催する検討会の資料・議事録に関する雑記帳

「働き方改革」の嘘-誰が得をして、誰が苦しむのか

2018年09月14日 | 働き方改革
東京新聞・中日新聞論説委員の久原 隠(くはら やすし)氏の著作『「働き方改革」の嘘-誰が得をして、誰が苦しむのか』(集英社新書)は、本日(2018年9月14日)発売です。

働き方改革の議論を取材していて、常に頭から離れない疑問があった。過労死が後を絶たない異常な社会なのに、働く人、弱い立場の人の健康や暮らしが、この改革で良くなるのだろうか。「一体、何のための、誰のための改革なのか」。働く人たちへの思い、「敬意」や「尊厳」といったものがあまりに軽んじられているように思えた。(『「働き方改革」の嘘-誰が得をして、誰が苦しむのか』「おわりに」より抜粋)

内容説明
第二次安倍政権発足直後から論議が始まり、2018年6月に国会で関連法が成立した「働き方改革」。その流れをつぶさに取材してきた著者が、この間の経緯と問題点をまとめるとともに、「誰が、何のために『改革』を言い出したのか」を明らかにする。

なぜ、労働問題を所管する厚労省ではなく、経営者サイドに立つ経産省主導で進んできたのか。問題の多い「高プロ」にこだわる理由は何か。副業やクラウドワークを推奨し、雇用システムを流動化させようとする狙いとは?

「働き方改革」という耳当たりのいいフレーズの「実像」をコンパクトに理解できる一冊!

目次
はじめに
プロローグ 裁量労働制をめぐる欺瞞
第一章 高度プロフェッショナル制度の罠
第二章 働き方改革の実相
第三章 日本的雇用の真の問題は何か
第四章 雇用制度を変えるべきか
第五章 海外事例から学ぶ
第六章 これからの働き方のヒント
エピローグ 幸せを基準とする働き方へ
おわりに
主な参考文献
(紀伊國屋書店ホームページより)

著者
久原 隠(くはら やすし)東京新聞・中日新聞論説委員、日本労働ペンクラブ所属、共著『「IT革命」の現実』(『「働き方改革」の嘘-誰が得をして、誰が苦しむのか』カバーウラに記載されたプロフィールより抜粋)

追記
誰が、何のために「改革」を言い出したのか。その先にあるのは、経営側が待ち望む雇用システムの流動化だ。「働き方改革」という耳当たりのいいフレーズの実像を暴く一冊!(AMAZONホームページより)

誰が、何のために「改革」を言い出したのか? 経営者サイドに立つ経産省が主導し、問題の多い「高プロ」にこだわり、雇用システムを流動化させる。耳当たりのよいフレーズの「実像」に迫る!(集英社新書ホームページより)


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