ワシが『富導算塾』塾長、江古田島平八である。
チンイツ氏への抗議は溜飲が下がる。
でも、彼には何も効かない!!
性格が破綻しているので、中華料理店は汗との戦いの場に変わる。
チンイツ氏との出会いの後・・・・・
彼からの『早く物件を紹介して欲しい』攻撃が始まった。
一日とあけずに送られてくるメールに辟易しながら。
当時、面倒を見始めていた今小作氏の経験値を上げることもできるので、
競売で物件を仕入れてリースバックした物件を売却している会社に連絡。
現在抱えている物件リストを貰い、物件を見に行くツアーを提案した。
お陰で毎日来ていた連絡が、当日までは来なくなった。
勿論、チンイツ氏が東京に来る日程に合わせて行くことになり、
物件を見るポイントを理解してもらうつもりでツアーに出発した。
千葉、茨城を中心に5軒ほど廻ったじゃろうか。
ワシが車を出し、『高速』代を出し、自分が買わない物件を案内するツアー。
途中、うどん屋でご飯を食べるが、チンイツ氏は自分の分をさっと払う。
(あ、割り勘なのね)
と理解し、ワシも今小作氏もそっと自分の分を出す。
数軒見ている中で、つくばの戸建てだけ、抜群に建物の状態が良かった。
チ:『この物件は、素人の僕の目から見ても良い物件に思えるんですが?』
塾:『そうじゃな。建物の状態は断トツ。じゃが・・・』
チ:『ですよね。やっぱり僕の感覚は正しいってことですね!』
塾:『しかし、駅からの距離や住んでいる人の属性も大事で・・・』
チ:『すぐに確認します!連絡先を教えてください!』
塾:『あ、はい、これじゃが・・・・』
チ:『メールで投げました。ほかに聞いておくことはありますか?』
塾:『(え?投げた後に?)あ、競売にかけられた理由、入居者の仕事・・etc・・・』
チ:『それで全部ですか?とりあえず今伺ったのは全て送りました。』
塾:『ま、今日は物件の見方とか考え方とかを覚えて帰って貰えたら・・・』
チ:『?せっかく見に来て、状態の良いのがあったんだから買わない選択肢はないですが』
塾:『・・・・・・。』
チ:『返信、来ないですね・・。電話します。電話番号教えてください』
塾:『(ふぅ・・もう何を言っても無駄なんじゃ・・)はい、番号』
チンイツ氏はすぐに電話をかけ、気になる内容を確認していく。
途中、ワシも質問を受けながら、彼の気になるポイントは次々解決していく。
分からない部分は宿題として調査依頼をして、問題点と解決案件を分類していく。
チ:『この物件は買いですね?』
塾:『建物の状態は抜群に良いけど・・・』
チ:『いやー。師匠にそう言ってもらえると嬉しいですね。』
塾:『色々情報を・・・』
チ:『いや~。大体の問題点も把握できましたので、買うまではどのようにすれば?』
塾:『(もう無理・・薫、すまん)えっと、買付証明書を出して・・etc・・』
チ:『分かりました。すぐに出します。』
塾:『買っても損はしないと思うけど、買うの?』
チ:『いやー師匠のお墨付きもあるので安心です、良い物件を紹介ありがとうございます。』
塾:『(え?ワシがお勧めした感じ??え???)いや、紹介と言うか今日は見学・・・』
チ:『しかし、今日は一つしか買えないですね。あと一戸買わないとなので次もお願いします』
物件ツアー後。
チンイツ氏の希望で東京駅まで送ることになり、東京駅に送迎。
チ:『今日はありがとうございました!お陰で一棟目の目途はつきました。
師匠の案だともう一棟戸建てなので、次のタスクもお願いします。では。』
(あ、お車代とか無いのね・・今日、『高速』もガソリンも結構・・・)
塾:『あ・・・うん・・・・お疲れ様・・・・』
どっと疲れて、家に帰ると、チンイツ氏からメールが・・・。
~今日はありがとうございました。
忘れていたことがありましたが運転中かと思いますのでメールで失礼します。
(あ、興奮していてお車代忘れちゃったのね・・・そうだよね・・・)
数点、今回の物件について不安な点がありますので確認したく。
①~~②~~③~~④~~⑤~~
以上、5点、家に帰られましたら返信いただくようお願いいたします。
・・・・・・・・・・・。
チンイツ氏の『高速不動産』
ワシにとっては『拘束不動産』
その後、彼からの怒涛の質問メール攻撃に辟易した担当から連絡があり平謝り。
当日、ワシが仕事中で接客対応中に鬼着信があったが出れず・・・・。
ピンチっぽかったので、社長に色々確認するように依頼。
あとで、風呂無し物件だったと聞いてびっくりしたが・・・。
そもそも居住者が定年時に買い戻したいと言っているという物件で、
減価償却分の減税分と賃料で7年で利益は確定できるとは前に話していた。
メールのやり取り
チ:『風呂が無いというトラブルはありましたが、師匠を信じて購入しました』
塾:『え?お風呂なかったの?』
チ:『もろもろありましたが、以前7年で大丈夫と言う話もありましたので!』
塾:『風呂が無いのは知らずに、その話はしたけど・・・』
チ:『次の物件のディスカウントの約束を取り付けたので、総合的に勝ちかと!』
塾:『え?次の物件??』
とこんな感じで、記念すべきチンイツ氏の初物件は風呂無し築古戸建てじゃった。
しかしこの時のワシはこれがチンイツ氏による容赦ない質問攻撃の始まりじゃとは
この時は知る由もなかったんじゃ、、、
チンイツ氏の質問攻撃にワシも仲介の営業マンも『拘束』されることになる。
今もお世話になる仲介の『越後屋』さんは当時のことをこう語る・・・
『スゴイ大変でしたが、絶対買ってくれるので頑張りがいはありました・・・』
『もう一度担当したいかどうかは・・・・』
チンイツ氏・・・・
ずーーーーーっとタイに赴任していて大丈夫なんじゃ!!
海外で帰国せずに漢を磨くんじゃ!!!!
YOUTUBE
【健美家大家列伝対談火の玉インタビューシリーズ⑩ 江古田島平八さん】
参考
うん。やっぱりワシの記憶とは違う!!
せめてご飯くらいはご馳走してもらっても良かったと思うんじゃ!!!