(新型コロナウイルスは人工的に作られた?) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

新型コロナウイルスが生物兵器由来なのではないか、あるいは武漢ウイルス研究所から流出したものなのではないか、といった噂が飛び交っている。

実際のところは、どうなのだろうか。

いくつかの記事を参照してみた。

 

 

記事A:

新型コロナウイルス「生物兵器論」は本当なのか

 

記事B:

欧州のウイルス専門家、新型コロナウイルスに「消すことのできない人工的痕跡」

 

記事C:

2019 novel coronavirus (2019-nCoV) does not contain “pShuttle-SN” sequence; no evidence that virus is man-made

 

 

どれも長い記事ですぐには理解しづらく、また記事によって主張が異なるが、これらの記事全体から問題点をかいつまんで書き出してみると、

 

 

1. 武漢ウイルス研究所は中国で唯一、バイオセーフティレベルP4(最高防護レベルの危険度)の実験施設を有している。新型コロナウイルスはこの施設から流出したのでは?

→ 実際には、SARSウイルスも新型コロナウイルスもバイオセーフティレベルP3であり、P4施設があることとは無関係だった。

 

2. 新型コロナウイルスはSARSウイルスと似ているが、SARSにない4つの新たなアミノ酸配列を持ち、これはエイズウイルスと同じ。SARSウイルスとエイズウイルスを人工的に合成したのでは?

→ 実際には、エイズウイルスだけでなく他のコロナウイルスや多くの生物種にもみられる配列だった。

 

3. 新型コロナウイルスの配列は、pShuttle-SNと呼ばれる、中国で開発された、自然界に存在しない人工的な遺伝子と似ている。危険な遺伝子を持つコロナウイルスが実験室で作られたのでは?

→ 実際には、新型コロナウイルスとpShuttle-SNとの同一性はあまり高くなく、pShuttle-SNよりもSARSウイルスや他のコロナウイルスのほうがよほど新型コロナウイルスの配列に似ていた。

 

 

ということらしい。

どうやら現段階では、新型コロナウイルスが人工物であるという科学的な根拠はなさそう。

 

 

と、ここまで書いておいて今更だけれど、新型コロナウイルスが人工物であろうとなかろうと、私たちにとって重要なのはしっかり感染対策することだろう。

対策法については前回の記事を参照されたい(その記事はこちら)。

 

 


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