(ボストリッジの新譜 シューベルト 美しき水車小屋の娘) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

好きなテノール歌手、イアン・ボストリッジの新譜が発売された(なお前回のアルバムについては下記リブログ元の記事を参照されたい)。

曲目は、シューベルトの歌曲集「美しき水車小屋の娘」である(NMLApple MusicCD)。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

 

現代最高峰のリート歌手イアン・ボストリッジ
ウィグモア・ホールでのシューベルト・ライヴ・シリーズに『美しき水車小屋の娘』が登場!


知的なアプローチ、多彩な美声、そして繊細な語り口で21世紀を担うリート歌手イアン・ボストリッジ。そのレパートリーの主軸と言えるのがシューベルトです。ボストリッジはこれまでシューベルトの主要な作品をセッション録音してきましたが、近年はライヴ収録でのリリースが続いております。中でも英ウィグモア・ホールの自主レーベルよりリリースしているシューベルトの歌曲リサイタル・シリーズ、また「PENTATONE」レーベルからリリースされた『冬の旅』は各誌で絶賛されております。
期待の最新盤は2019年4月のライヴから『美しき水車小屋の娘』が登場します。ボストリッジの『美しき水車小屋の娘』と言えば、1995年10月、グレアム・ジョンソンとのセッション、2003年12月、内田光子とのセッション録音が知られますが、当ライヴは待望の3度目の録音となります。
今回の共演はサスキア・ジョルジーニです。ジョルジーニは2016年モーツァルト国際コンクールで優勝した若手実力派。「確かなテクニック、美しく心動かされる音色、ファンタジーにあふれるフレージングと純粋な音楽性」とヴァイオリニストのサルヴァトーレ・アッカルドは絶賛しています。ボストリッジと丁寧に音楽を作り上げた「美しき水車小屋の娘」は必聴です!(輸入元情報)

【収録情報】
● シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 Op.25, D.795 (1823)


第1曲『さすらい』(2:33)
第2曲『どこへ?』(2:23)
第3曲『止まれ!』(1:25)
第4曲『小川への言葉』(2:45)
第5曲『仕事を終えた宵の集いで』(2:34)
第6曲『知りたがる男』(4:06)
第7曲『苛立ち』(2:25)
第8曲『朝の挨拶』(4:23)
第9曲『水車職人の花』(3:10)
第10曲『涙の雨』(3:52)
第11曲『僕のもの』(2:18)
第12曲『休み』(4:51)
第13曲『緑色のリュートのリボンを手に』(1:45)
第14曲『狩人』(1:05)
第15曲『嫉妬と誇り』(1:32)
第16曲『好きな色』(4:14)
第17曲『邪悪な色』(2:05)
第18曲『凋んだ花』(3:53)
第19曲『水車職人と小川』(3:36)
第20曲『小川の子守歌』(6:22)

イアン・ボストリッジ(テノール)
サスキア・ジョルジーニ(ピアノ)

録音時期:2019年4月
録音場所:ロンドン、ウィグモア・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
A&Rマネージャー:ケイト・ロケット(PENTATONE)
レコーディング・プロデューサー:ジョン・フレイザー
レコーディング・エンジニア:フィリップ・シニー

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

シューベルトの「美しき水車小屋の娘」で私の好きな録音は

 

●ブロッホヴィッツ(Ten) ガーベン(Pf) 1988年4月セッション盤(CD

●ボストリッジ(Ten) G.ジョンソン(Pf) 1995年10月26-28日セッション盤(CD

●コボウ(Ten) ベズイデンホウト(F・Pf) 2005年頃セッション盤(NMLApple Music

 

あたりである。

この曲は、青春の儚さを感じさせてくれるような、爽やかなテノールの声で聴きたい。

特にこの頃のボストリッジ(30歳)の声はかけがえのないもので、2003年の内田光子との再録(38歳)でもこれほどの美声はもはや聴かれない。

今回の三度目の録音(54歳)でもやはりそうなのだが、それでもそんなことを言うのが贅沢に過ぎると思われるほどの美しさが十分に残されている。

それに、第1、7、11曲のような快活な曲での生き生きとした表現は、新盤でより顕著となっている(ピアニストとの兼ね合いもあるだろう)。

 

 

 

「美しき水車小屋の娘」 より 第1曲 さすらい

 

 

 

 


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