荒野の1ドル銀貨   1965年  イタリア、フランス | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

監督・脚本  カルヴィン・ジャクソン・パジェット
音楽       ジャンニ・フェッリオ

 

キャスト
ゲイリー・オハラ      - ジュリアーノ・ジェンマ
ジュディ・オハラ       - イヴリン・スチュワート
マッコリー            - ピーター・クロス
ドナルドソン          - ジョン・マクダグラス
アンダーソン保安官   - フランク・ファレル
フィル・オハラ         - ニコラス・セントジョン

予告編

あらすじ映像と音楽

 

感想
NHK BSで「荒野のガンマン」に続いて放送されたもの。
哀愁を帯びたテーマ曲がイイ。

題名にある、1ドル銀貨に命を救われるというところだけ覚えていて、あとは完全に忘れていた。

 

あんなにきれいに貫通せんだろう。ただ、九死に一生という設定だから多少体にも食い込んだという設定か。

弟が牧場主の用心棒だったというのが、いささか唐突すぎたが、貯金を時計に隠していたという伏線があって、マッコリーの手配書を発見するところは、けっこういい演出。

 

「荒野のガンマン」でも思ったが、女性の扱いが本当に雑。ダンスホールの女だからといって、人前で露骨にキスしたり、人妻だと判っていて拉致監禁したり。まあ映画だから、という点はあるけど・・・

主役のゲイリーが一人だけで、中盤辺り「この状況で一体どう勝つの?」てな雰囲気だったのが、たまたま敵が一人になったり、縛られてると騙したり、同士討ちさせたり、と終わってみれば一応解決している。
そんなにうまく行くかいな、というツッコミもあるが、ハラハラドキドキの繰り返しで、西部劇の面白さを十分満足出来る一本になっている。

銃身を切られて使い物にならなくなった銃が、最後に自分の命を助けてくれる。これも出来過ぎだが、まあ許せる。

 

 

あらすじ
南軍兵士として戦い、北軍捕虜となって終戦を迎えたゲイリーと弟のフィル。返された銃は銃身が切られていた。


フィルは西部へ行き、ゲイリーもいったん自宅に帰ってから西部に向かった。妻のジュディに家の売却を任す。

西部のイエローストーンに行くも職がなく、地元の有力者マッコリーに雇われて、敵対する者ブラックアイを倒そうとするが、それは弟のフィルだった。

 

正当防衛を主張するマッコリーを認めるアンダーソン保安官。
二人とも殺され、通りがかりの馬車に乗せられるが、ゲイリーは胸に入れた1ドル銀貨のおかげで死んでいなかった。弟の貯金から一枚だけもらったもの。

 

数ケ月後、街に戻るゲイリー。マッコリーに抵抗する牧場主ドナルドソンを助けたゲイリーは、フィルがこの人の用心棒だった事を知る。

マッコリーの弱味を握っていたフィル。

フィルの住居はマッコリーの手下に使われており、そこで手下どもを縛り上げ、ボスのブラッドと交渉して仲間に入るゲイリー。

スキを見てフィルの残した証拠を探すが見つからない。
一方、街で新たに銀行を作り、住民を救うため軍資金の金塊を運ぼうとするドナルドソン。
強奪を計画するマッコリー。その計画を知ってドナルドソンに知らせようとするが、それがバレて捕まるゲイリー。

 

そんな時、家を売ってイエローストーンに到着した妻のジュディ。マッコリーからゲイリーは死んだと聞かされても信じられず、墓を見せてもらうために馬車に乗る。だが結局手下のアジトに拉致される。


縛られながらそれを知るゲイリーは、縛られた足のロープをブーツの拍車で切る。

金塊を運ぶ馬車と、それを護衛するアンダーソン。だがその途中、ドナルドソンはアンダーソンに射殺される。マッコリーとグルだったアンダーソン。

 

ブラッドたちが金塊襲撃に出発したため、一人留守番の手下。ジュディを襲うために縄を切る。だがそこに縄を解いたゲイリーが。
手下を倒し、ジュディと共にフィルの残した証拠を探すが見つからない。ブラッドたちが戻る気配に、ジュディをアンダーソンの元へ向かわせるゲイリー。

縛られているふりを装い、ブラッドたちを倒したゲイリーは、時計の奥からマッコリーとアンダーソンが併記された手配書を見つける。
二人の共犯関係を知り、やって来たマッコリーにアンダーソンが裏切ったと吹き込む。
金塊を持って戻って来たアンダーソンたちと撃ち合うマッコリー。同士討ちの末、アンダーソンを殺すマッコリー。

ジュディを取り戻しに行くゲイリーだが、手こずっているうちにマッコリーが戻り、ジュディを人質に取る。
やむなく銃を捨てるゲイリー。その銃を手にしたマッコリーに向かって行くゲイリー。
構わず近づくゲイリーに重ねて撃つが当たらない。

マッコリーが銃を見ると、それはゲイリーが戦争から持ち帰った銃身を切られたもの。全く狙いが定まらない。


ゲイリーが銃を取り上げ、至近距離から撃とうとすると、街の者たちが制止。彼らの銃が多数火を吹いた。

抱き合うゲイリーとジュディ。