「遺言」と「Will」は別物 | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

来週はもうサンクスギビング。サンクスギビングが終わるとすぐに帰国。

めちゃくちゃ焦ってます。滝汗

サンクスギビングの準備や荷造りもあるけれど、諸事情がまだ多くて。あせる

留守中にいろいろと支払いもあるので、すべてオンラインで払えるようにしたり、自動引き落としの手続きを取ったり。

こんなことに手間がかかるから余計にバタバタしているのですが、考えたら3週間も家を留守にするのは初めて。

10年前に父の胃ガンがわかった時は1カ月帰国しましたが、その時は主人がいました。だから支払いとかそんなことは一切気にしないでいられた。

でも考えたら、バケーションでタヒチに行った時は丸2週間家を空けたっけ。でも私は支払いがどうのとかチラリと頭をかすめもしなかった…。

そっかー。
主人がいた時は、ホンマに呑気なヨメやったんや…。あせる

銀行のトラスト口座の件も片付いてないし、昨日は昨日で、ソーシャルセキュリティーから遺族に出る一時金が、実は未申請になっていることが発覚。びっくり

主人が逝って、速攻で年金の払い込みをストップしたソーシャルセキュリティーオフィス。あまりの速さに「やったらできるんや」と感心したくらい。爆笑

それからしばらくして一時金の申請書が届いたので、記入して返信したのですが…。

これが届いてないと言うんですわ。
一時金ていうても、わずか255ドル!

どんだけ安いヒトの値打ち、と顎を落としていたら、これはそもそも葬儀費用の援助のためなのだとか。

ほんでも安すぎるわ!どんな葬儀やねん。プンプン

それでもくれるというなら、やっぱり欲しい。爆笑

日本にいる間も、母の今後のことを考えてアレもコレもとスケジュールがギッシリ。

なので帰国前にできることはすべて準備しておこうと、日本の公証役場の方と連絡を取ったりしていたのですが…。

遺言の件で相談したら、どうも話が噛み合わない。

それで日本語で「遺言」とググってみました。爆笑
それを読んで目からウロコ。びっくり
日本語の「遺言」は、英語の「Will」とは似ているけれど別物なんですね。

法律とか行政が絡むと、日本で社会人をしたことのない私はまるで外国の世界のお話。日本から渡米された方は、アメリカの法律や行政問題できっと私の逆の思いをしてらっしゃるんだろうな、と変なとこで共感してしまいました。

というのも、遺言を作成するのに相続人である私の戸籍謄本または除籍謄本が必要と言われたのです。

アメリカの遺言で考えると、なんで相続人の戸籍謄本が必要なのかが理解できませんでした。だってアメリカなら、誰に何を遺そうが遺す人の胸ひとつ。相続人に知らせる必要もないし、第一子供たちと上手くいってない人など、子供に遺す代わりに教会や母校、非営利団体に遺すケースは珍しくありません。

私は遺言とはそういうものだと思っていたので、なんで遺言で母子関係を立証しなければいけないのかが疑問だったのです。

「アメリカ市民権を取っているので、身元証明が必要ならアメリカのパスポートではいけませんか」

と聞いてみたけど、どうしても戸籍謄本か除籍謄本が必要だとの返事。

そこでググってみたわけです。

それでわかったことは、日本でいう遺言とは簡単にいえば家族内における財産の分割だけを指すんですね。

アメリカの遺言は、基本的に本人が誰に何を遺したいかを明確にしておくものなので、相続人は家族でなくても構わないし、人でなくても構わない。

そこに大きな違いがあったのです。
だから翻訳は難しい。「遺言」=「Will」だけど、そもそも両国の法律が違うから、実体は別物だったのです。

さらに日本の法律では、遺言を作成していても受け取りには印鑑証明と住民票が必要なのだそう。

アメリカ市民になっていても、印鑑証明と住民票の代わりになるものを日本領事館で出してくれるそうですが、こういった手続きを避けるために遺言状を作ってもらおうと思ったわけです。
なのに遺言があっても思った以上に大変そうで、ちょっとげんなり。あせる

日本でいう遺言が、遺された家族が揉めないようにというだけのことなら、そもそも私はひとりっ子だから揉める相手もいないのですが…。
それでも作成しておく値打ちはあるのか、いささか疑問が湧いて来ました。

どなたかご存知の方はぜひ教えてくださいませ。

あとリビングウィルもサンプルを送ってくださいましたが、アメリカのとはずいぶん違っていてコレもびっくりしました。

アメリカでは一般に「Advance Health Directive」と言います。「リビングウィル」は英語ですが、でもって「Advance Health Directive」をウィキペディアで見ると「Living Will」とも呼ぶそうですが…。
私はドクターや看護師、さらにソーシャルワーカーなどから「Advance Health Directive」の説明を受けましたが、「リビングウィル」という言葉は聞いたことがありませんでした。

それよりも驚いたのは内容です。アメリカの場合は、すべての延命治療や蘇生措置からどれが不必要かを明記します。

日本の場合は、ざっくりと「延命措置は要りません。緩和治療はしてください」と極めて大雑把なもの。

こんなに曖昧で大丈夫なのかな、といささか不安になりました。あせる

そんなことを書いているうちに、外はもう真っ暗。夏時間が終わって、1日がヤケに短く感じます。

せめて今日は、あともう少し荷造りをやっておこう。冬物はかさばるから、パッキングもなかなかはかどらない。あせる

こうなったら、なんとかなると思って開き直るきゃない!
頑張ります。筋肉
と久しぶりの腕筋マーク。爆笑

では、お元気で。

Have a nice day!

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