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昨夜、エイミー・バレットが連邦最高裁判事に就任しました。これで連邦最高裁は共和党寄りの保守派6人対民主党寄りのリベラル3人と天秤が傾いた形に。
選挙のわずか8日前に、上院が弾丸で進めた承認手続き。
そんなことより救済金をなんとかせえ、と訴えたいところ。
バレットを超特急で承認したのは、選挙を見据えて。
ホラ、2000年のブッシュ対ゴアの時のように、僅差でもつれて連邦最高裁まで行ったアレ。共和党はアレに備えているわけです。
今回は僅差よりも、選挙日に民主党が大差で勝たなかった時の場合に、共和党は選挙の正当性を訴えて連邦最高裁に持ち込むつもりだから。
ペンシルバニア州では、投票日以降に到着した郵便投票の処理をめぐって揉めていました。
共和党が、たとえ消印が投票日前でも、投票日を過ぎて届いた分は無効だと訴えて、一度は連邦最高裁まで行った。
ところがバレット承認前では8人判事だったので意見は半々に分かれ、結局州最高裁の出した「投票日以降も有効」が通った。
そもそもなぜ「投票日以降でも有効」になったかというと…。覚えてますか。トランプが任命した郵便局長官が自動選抜機などを処分させた件。あのせいで、各地で郵便の配達が通常よりも遅延しているから。
バレットが承認されて、共和党は早速この件を連邦最高裁に差し戻したらしい。
私がものすごく腑に落ちないのは…。
共和党の選挙妨害というのは、隠れてコソッとわからんようにやっているわけじゃなくて、あっちでもこっちでも全米各地で正々堂々とやっている点。
先日お伝えしたここラスベガスのあるクラークカウンティも、トランプ選挙団に訴訟されていました。同カウンティ選挙委員会の郵便投票分の開票の仕方は違法、というのがその訴訟内容でした。要するにクラークカウンティが、郵便投票が届いた段階での開票を阻止するのが目的だったのです。
トランプサイドがなぜ阻止したかったかというと、届いた順に数えると郵便投票分も選挙日当日に結果が出るから。
トランプ支持者は当日に投票する人が多く、バイデン支持者は郵便投票が多いので、郵便投票分の開票が遅いと、先に勝利宣言できる可能性があるから。
クラークカウンティの一件は、幸いカウンティの開票の仕方に違法はないという判決が出ましたが…。
特に共和党知事の激戦区では、郵便投票箱を各カウンティにつき1個に制限したり、投票所を果てしなく減らしたり。特に激戦区の早期投票所で長蛇の列ができているのは、そのため。
共和党は有権者の投票率が低いほど勝率が上がるので、できるだけ投票しにくい状態を作っているわけです。
民主主義の国で、政府が大手を振って選挙妨害している。
考えたら異常ですよね。
国民には投票する権利があり、国民の意見を基に政府を設立するのが民主主義の原則。
その観点で考えると、選挙に備えてバレットの就任を超特急で進めたのも異常。
だってそもそも三権分立で、大統領府と立法と司法は独立しているのが前提でしょ。
政治家の腐食や独裁を横行させないために、お互いにお互いを監視するのがチェック&バランス。そのための三権分立で、これも民主主義の原則です。
なのに政治家が自分たちの選挙のために、連邦最高裁判事の就任を前例を見ない速さで進める。
今回の選挙が、トランプ対バイデンではなく、トランプ対アメリカ、トランプ対民主主義といわれる所以です。
昨夜の就任式も異常だった。
通常、連邦最高裁判事の宣誓は連邦最高裁の裁判所で行われます。オバマは任期中の8年間で2人任命しましたが、2人とも裁判所で宣誓し、オバマは出席しなかった。
なぜかというと、オバマは憲法の教授だったから、三権分立による司法の独立性を尊重して意図的に出席しなかったのです。
それがトランプは、わずか4年足らずの間に任命した3人の判事の宣誓のすべてに同席した。
しかもすべての宣誓はホワイトハウスで行われたという異常さ。
昨夜、宣誓を終えたバレットとトランプが、一緒に晴れ晴れしく姿を見せた時の違和感といったら…。
民主主義に唾を吐かれたような心境やった。
民主主義を教わったはずのアメリカ人に、なんでそれを異常だと思わない人がいるのか。
今回、歴史的な早期投票の数を記録しているのも、コロナのこともあるけど、そこはかとなく危機感を感じてる人が多いからじゃないかという気がする。
だから人々は何時間並んででも投票する。
すると、ですね。
長蛇の列に並んでいる人たちのために、ボランティアが集まって「Joy To The Polls」というグループを作った。彼らはDJやダンサーの集まりで、人々のために投票所付近でパフォーマンスを披露する。
「Joy To The Polls」
A group of volunteers created “Joy to the Polls,” which travels to early voting locations and encourages people in long lines with music while they wait to vote pic.twitter.com/1AhVhnhbJw
— philip lewis (@Phil_Lewis_) 2020年10月25日
これは別のアングルから。
「Joy To The Polls」
A whole mood! The joyful defiance of dancing in line at the polls in a “f*** 2020” Tshirt is what voting in 2020 looks like! Nothing and no one is getting in the way of our joy and our vote! #joyisanactofresistance #joytothepolls @JoyToThePolls #vote #EarlyVoting #TurnUp #Philly pic.twitter.com/2i8gKO1Gv5
— Resistance Revival Chorus (@ResistanceRev) 2020年10月25日
こんなのも。
「Joy To The Polls」
Philadelphia #JoyToThePolls is coming to a polling place near you today! @JoyToThePolls pic.twitter.com/RGSrzlxwSo
— Working Families Party 🐺 (@WorkingFamilies) 2020年10月24日
また並ぶ人にピザを配る「Pizza To The Polls」というのもあって、昨日は5万人分のピザを列の長い投票所各地に配ったらしい。
下は今日の午後1時半頃のデータですが、その時点で郵便投票を含めた早期投票数はすでに6582万票以上。
人種別に見ると、ヒスパニック系がなんと459%増という歴史的な増加率。
若い世代は政治に対してハスに構えてる子が多いのが世の常なのに、Z世代とミレニアル世代はどんだけ熱い。
人類の歴史を見ても、世の中が大きく変わる時、その原動力になったのは若者で、独立戦争で活躍したハミルトンやラファイエットも当時は20代半ば。
でもそう考えると、今のアメリカ社会は若い世代をそこまで追い詰めたんだ、と実感して還暦ママは胸が痛いです。
頼もしくて誇らしい反面、申し訳なさもいっぱい。
でも何かあったら「おかーさんの壁」が守ってくれるから。
老いては子に従えで、還暦ママは彼らをできる限り応援したいと思います。
ガンバレ、若者!
大統領選まであと
#AloneTogether
#JoyToThePolls
ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。
今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。
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「還暦ママのソロラップ」
では、お元気で。
では、お元気で。
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