絵本は、「反復と変化」がその「文法」として、子どもの待望する気持ちを盛り立ててくれることが多々あります。
でも、「変化」についてもう少し・・・・・・。

たくさんの絵本を読み続けていると、「変化」が「連続性」を伴うケ-スが圧倒的に多いです。
つまり、予定調和的なのです。
試練の連続とハッピ-エンドも含めてです。
でも、長さんの絵本は、別です。
反復と変化が、予定調和的な連続ではなく、あまりそこに説明的な意味をもたせない反復と「変化」なのです。
ナンセンスと言われるのもそこなのですが、ちょっと変なの=ナンセンスだと思われると違います。
長さんのナンセンスは、超現実主義的な表現の自由闊達さの漲りの結果であり、上っ面を真似してもその領域には入り込めないものだと想います。