mojiru【もじをもじる】

「mojiru」はこのブログ名。「もじる」は著名な言い回しに似せて表現すること。ブログでは、本・映画・グルメなどのヒット商品や気になったトレンドを文字をもじったりもじらなかったしながら、フォントを使ったり使わなかったりしながら取り上げていく。更新頻度は1日1回が基本です。[もじる使用例]1.吾輩は下戸である。お酒は飲めない。2.太閤がまずしかったから。3.棋士の一二三に惨敗。

安土城など復元CG・イラストをA3サイズで24城掲載

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ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿 鳥瞰・断面イラスト、CG、精密模型でよみがえる近世城郭

学研ホールディングスのグループ会社である学研プラスは2019年12月24日(火)に、三浦正幸氏監修による、信長の安土城から、豊臣・徳川両時代の大坂城や、寛永期の二条城や江戸城など17基の天守をはじめ、櫓・門・御殿の復元CG・イラストを、折込A3の大きなサイズで24城を掲載した「ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿 鳥瞰・断面イラスト、CG、精密模型でよみがえる近世城郭」を発売した。

 

▼表紙は、創建当時の岡山城の天守復元イラスト(復元=三浦正幸氏、作画=野上隼夫氏)。宇喜多秀家が慶長2年(1597)頃に建てたもので、改修を受けながらも昭和20年の空襲で焼け落ちるまで残っていた。瓦の一枚、柱の一本までが精密に描き込まれている。

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日本で初めて有料の城見学ツアーをした信長

革新的で新しいものが好きなイメージの強い織田信長だが、城のシンボルともいえる「天守」が本格的に始まったのも、信長の安土城からといわれている。それまでの城にも高い建物はあったが、城内の最も高い場所に高い建物を築いて居住可能にし、「てんしゅ(天主)」と呼ばせたのは、信長の安土城が最初になる。しかも信長はこの安土城において、日本で初めて有料の城見学ツアーを行っていた。本能寺の変から遡ること半年前、天正10年(1582)の元旦に、信長は新年の挨拶にきた家臣たちに城内の拝観を許している。そして最後に御礼銭を受け取ると、それを後ろへ投げたという記録が、信長の一代記である『信長公記(しんちょうこうき)』に記されている。


▼信長の安土城天主復元CG (復元=天守:中村泰朗氏、その他:三浦正幸氏、CG制作=浅野孝司氏)。平成元年からの学術調査および『信長公記』の内容を検討して作成されたもの。「ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿 鳥瞰・断面イラスト、CG、精密模型でよみがえる近世城郭」では、安土城は御殿を含む全景の鳥瞰復元CGも掲載。折込A3の大きさで、ノドに邪魔されず、細部までしっかり見ることができる。

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いま残る江戸時代の天守はわずか12城

信長の安土城は、天守も含めて本能寺の変後に焼失し、現在は石垣などを残すのみとなっている。だが、江戸時代に建てられた天守でさえ、残っている城はわずか12しかない。「現存12天守」という言葉を聞いたことのある人も多いだろう。
姫路城(兵庫県)、彦根城(滋賀県)、松本城(長野県)、犬山城(岐阜県)、松江城(島根県)の5城が国宝に、弘前城(青森県)、丸岡城(福井県)、備中松山城(岡山県)、丸亀城(香川県)、松山城(愛媛県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)の7城が重要文化財に指定されている。いずれも大変貴重なものである。


天守のいろいろ

「現存12天守」以外の今ある城の天守は、いつ建てられたものなのか? じつは時期も再建方法も様々だ。明治の廃城令後から昭和初期までは、観光の目玉として、位置や規模や外観などが史実とは異なる「模擬天守」が再建されていた。太平洋戦争で多くの城が焼失した後は、戦後復興のシンボルとして外観を復元した「復元天守」が再建された。そして平成に入って以降は、発掘調査と史料を元に木造で忠実に「復元天守」が建てられている。もちろん、どの天守も長く地元で愛されてきたことに変わりはないが、少し誤解を与えてしまっているものもある。


本丸跡に建っていた天守の姿を知りたい

当然、かつては天守が存在したが再建されていない城も多い。本丸跡とされる広場に、いったいどのような天守が建っていたのか、人々の興味は尽きない。それはいつの時代においても同じなようで、信長の安土城は江戸時代から復元の対象になっていて、推定案などの史料も残っている。


▼江戸後期の丹波亀山城復元イラスト(復元=三浦正幸氏、作画=黒澤達矢氏)。築城は天正7年(1579)頃、明智光秀によるが、史料が存在する天守は、慶長15年(1610)に藤堂高虎によって建てられた、イラストの五重五階のもののみ。

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精密な復元イラストで、在りし日の姿がよみがえる

そんな人々の素朴な疑問に応えるのが、本書「ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿」。信長の安土城のほかにも、豊臣・徳川両時代の大坂城や、寛永期の二条城や江戸城など17基の天守をはじめ、櫓・門・御殿の復元CG・イラストを、折込A3の大きなサイズで24城を掲載している。いずれのCG・イラストも、学術調査と史料に基づいて時間をかけて復元された貴重なもので、在りし日の姿を楽しむことができる
各城の詳しい解説のほか、主要天守年表やマップなどの資料も充実。日本100名城も多く掲載されていて、100名城めぐりを楽しんでいる人には、ぜひ知ってほしい情報も満載。あなたの城めぐりをさらに充実させる一冊。


▼江戸後期の広島城の本丸復元イラスト(復元=三浦正幸氏、作画=野上隼夫氏)。本丸上段に御殿、下段に馬場があり、御殿の立派な様子がよくわかる。御殿の屋根の色が違うのは、もともと?葺(こけらぶき)であったものが財政難によって瓦葺(かわらぶき)に改められ、その頃の様子を描いていることによる。

 

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ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿 (学研ムック)

ワイド&パノラマ 日本の城 天守・櫓・門と御殿 (学研ムック)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2019/12/24
  • メディア: 単行本
 

 


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