今年はブルーベリーが豊作になりそうだ。
まだ色づいてはいないが
うす緑色の小さな実がスズナリだ。
このブルーベリーの木は植えて10年ほど経つが
一切剪定もせず、放任主義で育てて来た。
それでも年々大きくなり、たくさんの実をつけてくれ
毎年ジャムにして美味しく頂いている。
ところが、昨年はどういうわけか
ほとんど実が成らず、心配していたのだが…
今年はまた元気に復活してくれたので良かった。
果樹栽培では全く実が成らない年回り…
ということがあるようだけれど
去年のブルーベリーはそんな年回りだったのかも…。
同じベリー類でもちっとも大きくならないのが
このブラックベリーの木だ。
何年経っても小さいままで花を咲かせている。
実が成っても、ほんの数個なので
とうていジャムになんかできるはずもない。
どうすれば大きく育つのか…
少しは勉強しないとダメらしい。(笑)
ブルーベリーと同じように
毎年たくさんの収穫量が見込まれる栗の木。
その枝先に1週間以上前から
白っぽい色の栗の花がいっぱい咲いている。
10~15cm位の細長い穂状の花がびっしりと…
でも、これらは雄花だそうで
雌花はその付け根にひっそりと咲いていて
なかなか見つけることが難しいらしい。
栗の花は独特の臭いがするし
お世辞にも美しいとは言えないけれど…(笑)
秋になって収穫する栗の実は
拾って良し、食べて良し…の最高の秋の味覚だ。
そして、ここにも秋の味覚、柿の花が…
1週間ほど前まで咲いていた。
でも、残念ながら、この木は渋柿…(笑)
甘柿はまだ、花も咲かなければ実も成らない。
桃・栗3年、柿8年…すでに8年以上経つが
いったい…どういうこと?(笑)
一方、花壇では…貴婦人のイヤリング、フクシアや
ストケシア(和名:瑠璃菊)が咲き出した。
小さなネギ坊主のような花を咲かせているのは
アリウム丹頂(スファロセファラム)。
慎ましやかに咲く涼しげな色合いのフウロ草。
ゲラニウム・ジョンソンズブルー。
バラのような派手な美しさは無いが
こんな可憐な花々を見ていると
何だか心が洗われるような気がする。
同じ花でも果樹の花は
どうしても「花より団子」モードになり
結実や収穫量ばかりを気にして
純粋に花を愛でることが疎かになりがちだ。
でも、せっかく咲いた花…。
何の下心も無く、見返りも期待せず
花本来の美しさを十分に楽しみたいものだ。
そう、見返りを期待せず…と言えば
何の見返りも期待できそうにないツンデレのこの子…。
今日も美味しいご飯をもらおうという下心満々で
オジサンの出待ちにひたすら励むノラにゃんこ。(笑)
「オジサン、早く早く!」
「ちょっと待って、今入れてるから…」
「まだかなぁ~、早く食べたいなぁ…」
「もうすぐだから…」
はい、どうぞ!
「わぁ~い!今日も牛乳が一番です!」
「牛乳の次は…猫まんまを食べま~す!」
ノラくん、えらくご機嫌だね!(笑)
「そりゃあ~そうですよ!美味しいものを食べると…」
「誰だって、こんな笑顔になりますよ!」
あ、それ、笑顔なんだぁ~。(笑)
「オバサンは失礼です!オジサン、何とかして下さい!」
「ちょ、ちょっと、それは無理かも…」(笑)
「なぁ~んだ!つまんねぇ~、オバサンの方が強いのかぁ~」
「あ、いや…強いとか、そんなんじゃなくて…」
オバサンの口の悪さは治りませんので…あしからず!(笑)
「仕方がない…じゃあ、諦めて…食べるとしますか!」
そうそう、気にしない、気にしない!(笑)
「それにしても、いろんなものが入っていますね~」
「そうだよ。今日はステーキも入ってるよ!」
「あっ、ホントだ!やったぁ~牛肉だぁ~!」
美味しいものは、そうやって…お皿の外に出して食べるんだね!
「エッ!それはダメなんですか…?」
そんなことは無いけど…。
「だったら、オバサン…やめてもらえませんか?」
えっ、何を?
「ボクがせっかく、美味しく食べている時に…」
「そうやって、いちいち突っ込むのは…感じが悪いです!」
ゴメンゴメン…もう言いません!(笑)
「わかったらいいんです。これから気をつけて下さい!」
はい、気をつけるようにします!(笑)
ところで、ノラくん、まだ残ってるけど…?
「あ、これはパスします。だって、エビシューマイだから…」
あ、そっかぁ~、エビはダメなんだぁ~。
自分で気をつけてるなんて…えらいね!
「じゃあ、ボク、今日はこれで…」
「失礼しま~す!よいしょっ!…と」
今日はそっちの階段から帰るのね!
「やれやれ…やっとうるさいオバサンから離れて…」
「あれっ!まだ見てるんですか…!」
見てるよ~。(笑)
「もう!あのオバサン、しつこいんだから…」
おや、今日は茶室の横を通るんだね。
「どこをどう行こうが、ボクの勝手でしょ!」
そうだけど…興味があるのよね~。(笑)
「そんなにボクのこと、知りたいんですか?」
そりゃあもう…もちろん!(笑)
「だったら、オバサンがついて来れないように…」
「ボク、走ります!」
うわっ!走る姿なんて…初めて見た!
「どう?ボク、カッコいいでしょ?」
うん、すごくカッコいいよ!
あれっ!もう、走らないの?
だって…疲れちゃいますから…。(笑)
「ここらでちょっと、ひと休み…」(笑)
そこで休憩するんだ…。
「さて、そろそろ帰るとしますか…」
ノラにゃんこは再び歩き出すと
お宮の森を抜け笹藪の中へと消えて行った。
ノラにはノラの下心があって
ご飯という見返りを得るためにやって来ていると思うが
実はこっちにも仲良くなりたいという下心があり
日々美味しいご飯を提供しているのだが…
今のところ、その見返りはなかなか得られそうにない。
これじゃあ、まるで実の成らない果樹と同じだ。(笑)
でも、いつか必ず収穫できる実が成ることを信じて
辛抱強く待ち続けるしかないようだ。