それは、ドリル形式の練習では得ることが出来ないサッカーの本質に近いものであります。
しかし、最近の子は公園でボールを使えない制約や、習い事が多すぎて自由にサッカーが出来ないのが現状であります。
その中で、より効率的に効果を得るには、単純にゲームを行うのではなく人数やルールに制限をもたせることでゲームの中で学べるようにすることが大事です。
そこで、今回は、視野を広くするミニゲームの練習方法について記載したいと思います。
視野が広いメリット
低学年だからドリブルだけ練習していればよいかと言ったらそうでもなく、ドリブル・つまりボールを運ぶ際に空いているスペースを見たり味方の位置・ゴールの位置そして相手の位置を把握しなければ、プレイスピードが遅くなってしまったり、闇雲にゴールへ突き進むようなお団子サッカーとなってしまいます。
それを全体的に改善出来るのが視野を広くすることです。
練習方法
- フットサルコートの半分くらいを使い、ゴールを2つ置きボール2つで3~5人でミニゲームを行います。
- 点数が多いほうが勝ちというルールですが、点数が入るのは味方がボールを2つ保持していたときのみ
至ってシンプルで分かりやすいゲーム形式のメニューですが、ボール2つ保持するという状況を作るのに様々な判断が必要となるゲームです。
練習効果
練習効果としては、常に周りを見なければいけない状況に強制的に置かれるということです。
シュートを打つにも、ボールをキープするにも、相手のボールを取りに行くにも味方をフォローするにも周りの状況を見て判断しなければいけません。
これを繰り返すことで、低学年でよくあるボールウォッチャーによるお団子サッカーから周りを見て自分自身で判断できるようになるのです。
また、周りへの支持の声も必然的に出すようになります。
ボールを持っていない子が状況を判断しシュートを打っても良いという支持を出すなどです。
これも一つの大きな効果と言えるでしょう。
全てはゲームという勝ち負けの中で考えるから楽しいのであって、これが普通の単調な練習だと直ぐ飽きてしまうでしょう。
指導ポイント
- ディフェンスの時、ボールの周りの味方の人数、距離次にどこにボールが出そうか予想しよう。
- ボールを取られないようにするには、どうしたら良いか考えよう。周りを見てキープすべきかパスすべきか判断を適切にしよう。
- ボールを持っている時に顔上げたのではプレーが遅くなるので、貰う前に判断出来るように貰う前に人・ゴール・味方・スペースを見て次のプレーのイメージをしよう。
終わりに
今まで直ぐにボールを取られていたり、ゴールへつながるプレーが出来なかった子達が、視野を拡げることで相手を抜いたり、キープ力があがったり点につながるプレーが出来たりと目に見えて上達するのでサッカーが楽しくなります。
上達の実感ができることがサッカーの楽しみの一つでもあるので、まずはミニゲームを通してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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